【北京=小林拓也】中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定署名式が29日、創設メンバー57カ国の代表が出席して北京の人民大会堂で開かれました。各国での批准を経て、AIIBは年内に始動することになります。 中国財政省が公表した協定などによると、AIIBの資本金は1000億ドル(約12兆3000億円)。中国が約297・8億ドルを引き受け、最大出資国となります。次いで、インドが83・7億ドルを出資。ロシアの65・4億ドル、ドイツの44・8億ドル、韓国の37・8億ドルと続きます。 中国の議決権は26・06%。増資など重要事項の決定には75%以上の賛成が必要なため、中国が事実上の拒否権を握ることになります。ただ、参加国が増えるにつれ、中国の議決権は次第に減っていくといいます。 AIIBは、総務会、理事会、事務当局で構成。理事会は12人から成り、アジア域内から9人、域外から3人の理事