未曽有の被害をもたらした東日本大震災発生から11日で6カ月を迎えました。死者・行方不明者は約2万人にのぼっています。いまなお避難生活をおくる被災者は、約8万2千人です。本紙は、その実態や要望を聞くために岩手、宮城、福島3県で被災者への「300人実態調査アンケート」を実施しました。3カ月時点で行ったアンケートと比べても、生活と生業(なりわい)の再建は進んでおらず、国の全面的な支援を求める切実な声が噴出しました。(東日本大震災取材団) 被災者300人アンケート 支援切望「国の施策不十分」 アンケート回答者は岩手、宮城で計200人、福島で100人。仮設住宅、借り上げ住宅、避難所、被災した自宅などで暮らす被災者(14歳~95歳)を直接訪ねて聞きました。 仮設住宅の設備や環境について「改善してほしい点が多い」(46%)と入居者の約半数が要望。「軒が短く雨が入ってくる」など劣悪さを訴えています。 震災