中米コスタリカ(人口約480万人)で8日、歴代政権による汚職や新自由主義政策を批判して当選したルイス・ソリス新大統領の就任式が行われました。大統領は就任演説で、汚職問題の根絶に向け、市民の参加を重視した「透明性ある政府」を掲げ、貧困や失業の問題解決を重視する立場を表明しました。 現地紙の報道によると、ソリス氏は、汚職事件などにより政治家や政府に対する国民の信頼が失われていると指摘。信頼回復のために、政府会計を公開するなど、新政権を「ガラス張りの家」のように透明に機能させ、市民が監視できるようにする方針を明らかにしました。 経済政策では、これまでの政権が導入してきたモデルが、経済成長をもたらすと同時に、「富を一部の人々に集中し、不平等と貧困の条件を生み出した」と批判。汚職一掃や経済モデルの転換に向けて国民に協力を呼び掛けました。 ソリス氏は、「国は失業とのたたかいに勝利することを義務づけられ