高齢者や障害者をはじめ、誰もが使いやすい公共交通機関や建築物の整備促進をめざすバリアフリー新法は、2010年末までに段差をなくし、エレベーターなどを設置することを目標にします。期限まで3カ月余、各地ですすむバリアフリー化の活動を大阪狭山市(南海・狭山駅)と東京・千代田区(JR御茶ノ水駅)から報告します。 「困難」駅にエレベーター 東京・御茶ノ水駅 都心を走るJR中央線・総武線の御茶ノ水駅(千代田区)。同駅の利用者は1日約10万3000人、乗り換え客も多い駅です。2010年度末からのバリアフリー化の着工がやっと決まりました。江戸城の外堀だった神田川とがけ下に立地し、狭い場所と構造上の問題からバリアフリー化は進みませんでした。 08年には病院関係者や患者、住民のバリアフリー化を求める署名1万2000人分余がJR東日本に届けられました。 計画では、ホームの上部に人工地盤をつくり、エレベーターやエ