【メキシコ市=菅原啓】南米コロンビアの首都ボゴタで1日、昨年10月の選挙で、左派系新党「進歩運動」を結成して当選したグスタボ・ペトロ新市長の就任式が行われました。 約850万人の人口を抱えるボゴタの市長は大統領に次ぐ要職、所信表明には注目が集まりました。 就任式が行われたボゴタ中心部のボリバル広場には約5000人の市民が集結。ペトロ市長は、貧困層への支援を強める「人間を中心にした行政」をめざすとのべ、財源確保のために富裕層への増税に踏み込む決意を表明しました。 高い水道料金の問題に関して、ペトロ市長は、低所得世帯については月間6立方メートルまで無料とすると表明。この最低必要使用量は「生きるために不可欠なものであり、その権利のために無料にすべきだ」と述べ、集まった群衆から盛んな拍手を浴びました。 教育分野では、高校卒業までを無償とし、5歳以下の幼児については栄養不足を補うための食料援助を実施