【ワシントン=島田峰隆】世界的な流行が懸念されるエボラ出血熱の予防と対策を協議する国際会議が29日、キューバの首都ハバナで始まりました。同国やベネズエラなど中南米9カ国でつくる共同体「米州ボリバル同盟」(ALBA)が主催。キューバに経済封鎖を科している米国からも専門家が出席しています。 感染1万3703人、死亡4922人 会議は2日間の日程。30カ国以上と地域機関から250人を超える専門家が出席しています。1959年の革命以来キューバを敵視してきた米国が同国との協力に歩み寄る姿勢を示しているところに、米政府の危機感がうかがえます。 会議に参加した米疾病対策センター(CDC)のネルソン・アルボレダ氏は、「世界的な緊急事態であり、すべての国が協力するべきことだ」と述べました。 世界保健機関(WHO)は29日、エボラ出血熱に感染した医療関係者が27日までの集計で合計521人に達し、半数以上の27