8600人以上の犠牲者を出したネパールの大震災が発生して1カ月が過ぎても、学校再開のめどが立っていません。同国政府は6月初頭にも再開する意向ですが、学校の多くは、がれきの撤去すら終わっていません。 (チャウタラ〈ネパール中部シンドゥパルチョク郡〉=安川崇 写真も) 最大規模の被害があったシンドゥパルチョク郡の中心都市チャウタラ。幼稚園から高校3年に相当する1300人が学んでいた郡内最大の公立学校では、3階建てのコンクリートの校舎が波打つように崩れました。 机や棚などの回収作業を見守っていた職員のクリシュナ・ゴパル・シュレシュタさん(35)は「校舎に子どもを呼べる状態ではない。テントで再開するしかないが、スムーズに授業が行えるのに1カ月はかかるだろう」と話します。 「最低5~6年」 政府から当座の資金として30万ルピー(約57万円)が支給されるといいます。しかしコンピューター教室では端末35