全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)は19日、東京都港区内で第13回薬害根絶フォーラムを開きました。薬害被害者や薬剤師、医療関係者など約220人が参加しました。 「悲惨な事実を風化させず、二度と被害者を出させない」と、9人が実態報告しました。 薬害イレッサ東日本訴訟原告の男性(67)は、がんの縮小と延命を願って服用した肺がん治療薬イレッサの副作用で次女を亡くした体験を語りました。厚生労働省の指示により医師からイレッサに副作用があることを知らされたのが、亡くなる2日前であったとのべ、承認制度や医薬品広告のあり方を問題提起しました。 企業と国の責任を否定した東京高裁の判決(15日)にふれ、「これまでの被害者の薬事法改正の運動が一瞬に消えてしまう不当な判決だ」と批判しました。 予防原則に基づく安全対策を求めて薬事法を改訂させてきた薬害事件の教訓を無視し、薬害被害者の願いを否定するもの、と同判決