国連児童基金(ユニセフ)は7日、30万人の死者を出したハイチ大震災1周年(12日)を前に、報告書「ハイチの子どもたち 救援から復興への長い道」を発表、38万人の子どもを含む100万人以上の人々が国内外の救援にもかかわらず、いまだに過密な収容所で生活していることを明らかにしました。(夏目雅至) 報告書によると、今回の地震では、子ども150万人、妊婦6万3000人が被災しました。同国では、昨年10月末からコレラの流行が発生。ハイチ衛生省の統計によると、昨年12月29日現在で15万7000人が発病、死者は3481人に達しました。報告発表に当たってジュネーブで行われた記者会見では、国連人道問題調整事務所(OCHA)から、学校で清潔な水や衛生的なトイレが利用できない子ども220万人がなお、感染の危機にさらされていることも明らかにされました。 ハイチは西半球で唯一の後発開発途上国(LDC)。ユニセフ報