厚生労働省は11日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)年金部会に年金の支給開始年齢引き上げを提案しました。現在、支給開始年齢は段階的に60歳から65歳に引き上げられている最中です。この引き上げスケジュールを前倒しすることと、支給開始を68歳ないし70歳まで引き上げることの検討を求めています。基礎年金の支給開始を1歳引き上げるごとに、引き上げ年において約0・5兆円の公費が削減できると試算しています。 60歳支給開始の厚生年金(報酬比例部分)を、男性については、2013年度から3年ごとに1歳ずつ引き上げるのが現行の引き上げスケジュールです。これを2年に1歳ずつに早めます。女性の厚生年金(同)は、18年度から引き上げ開始となっているのを前倒しし、男子と同様に13年度から引き上げるとしています。 最も早い前倒しスケジュールでは、61歳から支給開始の予定だった男性(現在57歳)が62歳に先延ばしされ