【カイロ=小泉大介】ロシアのラブロフ外相は7日、反政府勢力や住民に対する武力攻撃が続くシリアを訪問し、首都ダマスカスで同国のアサド大統領と会談しました。ロシアにとっては、4日の国連安全保障理事会でシリア問題の決議案採択に拒否権を行使したことを受け、武力行使の停止に向けた独自の外交努力を示す目的がありましたが、アサド大統領側から、新たな具体的措置は示されなかったもようです。 会談中も住民弾圧続く ラブロフ外相は会談後の会見で、「アサド大統領はわれわれに対し、暴力停止に向け全面的に関与することを確認した」と表明。同時に「ロシアはアラブ連盟の調停案にもとづき、危機の迅速な解決をもたらすために力を尽くす」とし、アラブ連盟とシリア政府が昨年12月に合意した軍の市街地からの撤退や拘束者解放などの調停案を基本に外交努力を続ける立場を明らかにしました。 国営シリア・アラブ通信などによれば、アサド大統領は会
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