今日から始まる靖国神社の春季例大祭を前に、閣僚の参拝がつづきました。昨年末に参拝した安倍首相と同じく、国のために命を犠牲にした英霊たちに哀悼の誠を、と口にしながら▼この神社には先の戦争を計画、開始、遂行した責任者がまつられています。東京裁判で裁かれたA級戦犯です。しかも、アジアで2千万をこえる命を奪った日本の侵略戦争を、いまも“正しかった”と宣伝している施設です▼もしドイツが戦後、ヒトラーやナチスの幹部に哀悼の意を示してきたら、欧州では生きられなかったでしょう。反省もせず、国際社会の出発点にも背を向けつづける日本の政権党の異常さ、愚かさに、空恐ろしさを覚えます▼先日、読者から1枚のDVDが送られてきました。題名は「右傾化の源流」。いまから58年前のラジオ番組で流されたA級戦犯の肉声が収録されたものです。いずれも、みずからの戦争責任を認めず、自衛のためだったと▼「戦(いくさ)をやったことは向