家族など無償の介護者(ケアラー)の実態を知り、必要な施策につなげようと実施された全国調査の結果がこのほどまとまりました。ケアラーの2人に1人が幅広く多様な支援を望んでいることがわかりました。 調査は、2010年度厚生労働省「家族(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業」。ケアを広くとらえ、要介護高齢者や身体・知的・精神などの障害者の介護、難病などの看病、病児や障害児の療育など、多様なケアを担っている人を「ケアラー」と想定しました。 全国5地区(北海道栗山町、杉並区、南魚沼市、静岡市、京都市)で各4千世帯にアンケート(有効回答数1万663)などを実施しました。主催はNPO介護者サポートネットワークセンター・アラジン。 調査の結果、ケアラーのいる世帯は2割(19・5%、2075人)でした。2人に1人強が「介護」、4人に1人が「看病」、8人に1人が「子どもの療育」な