【カイロ=松本眞志】トルコ軍によって24日夜行われたシリア領内の過激組織IS拠点への空爆と、米軍とトルコが事前に合意したトルコ領内の基地使用は、トルコがIS掃討作戦に対し、本格的に踏み込む姿勢を示したものといえます。エルドアン大統領は、空爆について「第1段階だ」とのべ、空爆を強化する姿勢を表明。トルコ軍は同日、イラク北部の反政府武装組織クルド労働者党(PKK)も空爆しました。 トルコはこれまで、シリアやイラクで空爆を継続する米軍主導の有志連合とは一線を画していました。しかし、20日のISによるとみられるトルコ国内での爆弾テロ、23日のISによる南部キリスへの越境攻撃などで状況は一変しました。 今回、米軍に使用が認められたインジルリク基地は、シリア北部のISの拠点ラッカにも近い距離にあります。飛行距離が短縮されたことで「形勢を一変させる」といわれています。同基地について、トルコ政府は湾岸戦争