昨日の日記で中途半端なことしてしまったので改めて。 高橋源一郎というとどうも「室井佑月の元旦那でっていうかバツ3で競馬好きで書評がいちいち信用ならなくて全共闘の残りカスの小うるさいうさんくさいおっさん」みたいなイメージしかなかったりするかもしれませんが僕もたしかにそう思います。が、それはそれとしてこの人の小説は時々ほんとうにすごいので読んだことない人はぜひ読んでほしいなと思うしあまり読んだことない人はもっと読んでほしいと思うことしきりであります。*1 そこで昨日 こんなこと をしてしまったついでにもうちょっと宣伝してみることを心に決めました。しばしお付き合いください。 まずは初期三部作 とりあえず何から読み始めたらいいの?って人はここからどうぞ。79年から5年ほどの間に発表された初期の代表作はいずれも講談社文芸文庫*2で読むことができる。 「さようなら、ギャングたち」 この小説の発表時の吉
8月もあっという間に終わってしまった。長男は夏休み最終日にしては珍しく余裕がある。前夜遅くまで宿題の水彩画をつきっきりで「指導」したためでもある。 子どもの頃は絵心というか、絵のセンスがまったくなく、下手くそな絵しか描けなかった。こういう技術的な面は今でも進歩していないだろう。ただ何十年も生きてきて、その間いろいろな絵を観てきたため、描き方だけはわかるつもりになっている。自分で描けばきっと惨憺たるものができあがるに違いないから、実践には至っていない。 さて8月は短篇小説集を集中的に読んでみようと思い立った。新刊や積ん読本の短篇集を続けざまに読んだつもりでいたけれど、いまふりかえればたった3冊しか読んでいない。 佐野洋さんの『燃えた指』(徳間文庫)。「近い昔のミステリー」という副題がついている。高校の生徒たちが、近所に住むお年寄りの体験談、回顧譚を聴くというサークル「敬老談話会」を結成した。
限りなき夏 [著]クリストファー・プリースト[掲載]2008年7月6日[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授)■SFの題材を鮮やかな現代小説に 再評価が進んでいるイギリスの作家プリーストのベスト短編集が登場した。ジャンル小説も現代文学も分け隔てなく愉(たの)しむという人にこそお薦めしたい、魅力的な一冊だ。 プリーストは手垢(てあか)にまみれたジャンルSFのモチーフをびっくりするような手管で鮮やかな現代小説へと昇華させてしまう一流のアレンジャーだ。彼がつねに信頼を置くその魔術とは、言語の持つ重層性である。言葉は私たちが何かを共有し、明快な概念とするためにつくり出される。しかし言葉は歴史と共に多義性を持ち始める。プリーストはSFのモチーフをその言語の本質的な豊かさで重層的な物語に再構築してゆく。その重なり合いは言葉を超えて私たちの認識そのものとなる。そのときチープと思われがちなジャンル
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