前回に引き続き、今回も 「10日に1度の確率で10人が死ぬ事象」と「10万日に1度の確率で10万人が死ぬ事象」は、どちらも「1人死亡/1日」という同一の表現で表すことができるけれども、それは本当に同一なリスクとみなして良いのだろうか? という問いについて考えていきます。 実務的な観点から見ると、それらの事象から得られる「1人死亡/1日」という推定値に関しては、値そのものは同じだけど、その値や推論の「素性」はかなり違うよなーという印象を受けます。 今回は、そんな印象について「推論法の違い(帰納メインか演繹メインか)」および「不確実性の違い」という観点から説明してみたいと思います。説明のためにちょっと原理的なところから話をはじめますので、今回もかなり回り道をした長い説明になりますが本当にすみません(平謝り)。 2つの推論方式:帰納的推論と演繹的推論 まず、そもそも推論方式には大きく分けて「演繹
忘れられつつある思想家―清水幾太郎論の系譜― 1 一九八八年八月十日の新聞各紙の夕刊(あるいは翌日の朝刊)は一人の社会学者の死を大きく取り上げた。 彼の名は清水幾太郎。ある年齢以上の人でその名前を知らない人はいないだろう。しかし、ある 年齢以下の人でその名前を知っている人は少なく、知っていたとしても、岩波新書のロングセラー 『論文の書き方』の著者としての清水である場合がほとんどであろう。後者のために、毎日新聞の記事を引く。 六〇年安保闘争の指導者として華々しく活躍、その後、防衛力の増強を主張するなど思想的立場を 「右旋回」させて話題になった社会学者の清水幾太郎(しみず・いくたろう)氏が十日午前十一時五分、 心不全のため東京新宿区の慶応病院で死去した。八十一歳。(中略) 東京・日本橋生まれ。昭和六年、東大社会学科卒。雑誌『思想』(岩波書店)の編集に参加した後、 十六年から終戦まで読売新聞社論
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*2007年度首都大学/東京都立大学大学院集中講義(9/11〜9/14)の講義ノートです。ただし、「5.交換可能性/交換不可能性と真正性の水準」は時間が足りなくなって、実際には講義できなかった部分です。 上野千鶴子さんは、『脱アイデンティティ』の序章で、「社会集団が包括的帰属から部分帰属へと変化するにつれ、断片化されたアイデンティティのあいだを、一貫性を欠いたまま横断して暮らすことも可能になった。この複数のアイデンティティのあいだに、強い『隔離』や『非関連』が成立した状態を、私たちは『多重人格』とか『解離性人格障害』と呼ぶが、それは病理である以前にポストモダン的な個人の通常のありかたではないだろうか」と述べて、さらに「アイデンティティの理論の革新は、アイデンティティ強迫や統合仮説と対抗してきたが、それらの努力は、『宿命』としてこの強いられた同一性から逃れたい、または逃れる必要があると考え
<ザ・スコープ>はヨーヨーダイン工場の電子機器の組立て作業員の溜まり場だった。外側の緑色のネオン・サインは精巧にオシロスコープ管の画面をかたどったもので、そこには限りなく形を変えるリサジュー図形の踊りが流れている。この日は給料日らしく、バーの中は、だれもがもう酔っぱらっているようだった。(略)とつぜんバーの向こうの端にあるジューク・ボックスのようなものから、ウーだの、イーだのという音のコーラスが響いてきた。だれもが話をやめた。バーテンが飲みものをもって、忍び足で戻ってきた。 「どうしたの?」とエディパは小声で言った。 「あれはシュトックハウゼンの作品」とクールな灰色の顎ひげが教えてくれた(トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』より) CDは売れなくなり、モラルの欠如した音楽データの違法コピーが蔓延し、レコード店は次々に潰れていく一方で、リスナーの趣味は細分化し続け、今や隣の席のあのコ
Helen Elizabeth Longino[1] (born July 13, 1944) is an American philosopher of science who has argued for the significance of values and social interactions to scientific inquiry. She has written about the role of women in science and is a central figure in feminist epistemology and social epistemology. She is the Clarence Irving Lewis Professor of Philosophy, Emerita, at Stanford University. In 20
空き地の気になる植物〈前編〉 はじめに 野生化した園芸種の花、地表を覆い尽くすツル植物、シンボルツリー化した雑木など、空き地を訪れる中で印象的な植物に出会うことがある。 これらの姿を観察していると、その土地の管理方法が窺えたり、自然の力強さをあらためて認識させられたりする。 本記事…
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「慶應オンライン」は、2024年2月29日をもって終了いたしました。 長らくご利用いただき、誠にありがとうございました。 ご住所や勤務先等の変更は、下記URLよりお届出ください。
Back to book Making the most of your data with Bayes This page will give you the means for performing simple Bayesian analyses. For a tutorial on using Bayes factors see: Dienes, Z. (2014). Using Bayes to get the most out of non-significant results. Frontiers in Psychology, 5: 781. doi: 10.3389/fpsyg.2014.00781 For advice on specifying your “prior” (i.e. model of H1): Dienes, Z. (2019). How do I k
クワインとソーバーは、全体としてヒトの理性が自然選択によって進化してきたというシナリオに好意的な立場だった。これに対してスティッチは The Fragmentation of Reason: Preface to a Pragmatic Theory of Cognitive Evaluation (MIT Press) 作者: Stephen Stich出版社/メーカー: A Bradford Book発売日: 1993/03/02メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るの第三章で、こうした素直なシナリオが直面する困難を提示した(翻訳は『断片化する理性―認識論的プラグマティズム (双書現代哲学)』)。 スティッチは、こうした「自然選択→理性」説は次の二つの前提をもっているという。 1. 自然選択は、うまくデザインされた性質・システムを生み出す。
社会システム情報学とは何か、というテーマのもとに、本専攻の有志にて「知能社会のデザイン学」というタイトルで執筆しました。本専攻で研究している研究課題を把握する上での助けになれば幸いです。なお、企画および執筆の時期の関係から、平成21年度~平成22年度の本専攻教員が執筆の主体となっています。 平成23年3月末日 知的活動支援 戸田山和久:新しい知識の理論をめざして 渡邉豊英:情報化時代の知的活動支援 コミュニケーションとメディア 石井健一郎:コンピュータによるコミュニケーション支援 鳥海不二夫:コンピュータの中の社会 間瀬健二:コミュニケーションを支援する計算メディア 山本修一郎:CMCがもたらすコミュニケーションの変容 安心安全と情報福祉社会 小池直人:「生の情報」と社会文化形成 安田孝美:生活者視点に立った情報社会の設計 横井茂樹:シニアのパソコン初心者のためのソフトウェアと学習支援 デ
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