去年の今頃だったと思うけど、朝日新聞のインタビューでワレサ(元)議長が久々に登場して※1かなり好意的に「トランプは面白い」みたいなことを言っていて驚いた。 そのときふと思ったのは「そういやジジェクはトランプについて何と言ってるのかな」ということだった。しかしネットで調べるまでもなく彼が言うであろうことはなんとなく想像がついた。たぶん「左翼が恐れているのはトランプが真のカタストロフではないことだ」「うす甘いリベラル左翼への挑発としてあえてトランプを支持する」「トランプをテコにして左翼陣営は自らを鍛え直すべきだ」とかなんとか言うだろう、と。 で、この『絶望する勇気』を読んだらほぼそのままのことが書いてあった。 ちょっと考え込んでしまったのは自分はなぜジジェクの本を読まなくなっていたかということだ。九・一一テロ以降なにか事が起こるたびにジジェクの発言を逐一チェックしてたのに。 ジジェクにハマりす