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パリ五輪
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2011年01月04日12:36 カテゴリPCネット 入門書ひきこもごも 新春にふさわしい話題か、と言われるとたぶんそうでもないのだけど、インプレスの「できるシリーズ」編集部から年賀状が来ていて、そういえばできるシリーズからお呼びがかからなくてずいぶんになるな、と思い出した。たぶん最後にだしたのが「できるビデオカメラ」というやつで、2006年のことである。これがびっくりするぐらい全然売れなかった。 これまでPC系の入門書というのは、初めてそれを触るという人に使い方を教えるもので、それこそ「できるWindows」とか「できるWord」とかが10万部20万部売れた時代があった。一般書籍でも10万部売れればベストセラー扱いなので、PCの入門書でそれをやってのけるのだから、どれだけ大きい市場だったかがわかる。たぶんそれらが一番売れたのは、2000年から2004年ぐらいのことであったろう。そのときに
2010年12月26日20:00 カテゴリ雑談ライフ クリスマスの夜に 昨日のクリスマスは、年内の仕事もだいたい一段落したので、下の娘とずっと一緒にいることができた。妻がケーキ屋の店長に収まったので、このクリスマスシーズンはもう22日ぐらいから0時帰りの4時出社みたいな毎日が続いている。25日がその総仕上げというわけで、大変忙しいのであった。 妻が予約しておいてくれたケンタッキーと自分の店謹製クリスマスケーキで食事を終えた8時頃、妻から電話があった。今からお客様のところにケーキを届けに行かなければならいので、車で来てくれ、というわけだった。 いそいで店に向かい、妻を助手席に乗せて道々事情を聞くと、スタッフが在庫数のカウントを間違えて、予約分のケーキを店舗で売ってしまったらしい。隣駅の姉妹店に1台余ってるというので、それを受け取ってそのままお客様の家まで持って行く、ということだった。
2010年12月24日11:00 カテゴリガジェット ウォークマンに夢はあるか AV Watchで、ウォークマンのシェアが50%突破という記事が出ていた。先月カセット型ウォークマン販売終了のお知らせで涙したオッサンとしては、うれしいような残念のような、そんな複雑なニュースである。 なぜそうなのかというと、オッサン世代にとってウォークマンが首位なのはもはやデフォルトだったのに、50%超えた、やったー! オメデトウ! というスタンスになんかビミョーな違和感というか、出井・安藤体制での歴史的敗北から半分まで取り返すのに時間かかったなー、という感覚である。 グラフではAppleのiPodに対して、綺麗にシンメトリックになっているのがご覧いただけるだろう。すなわち今日本においてポータブルオーディオというのは、iPodとウォークマンのほぼ二択しか存在しないこともわかる。05年頃までは韓国製MP3プレー
2010年12月21日10:00 カテゴリネット政治 MIAU3周年にて思うこと 昨日はMIAU3周年記念イベントだった。集客が心配されたのだけど、最終的には講演は満席、ニコ生は12000人ぐらいののべ視聴者にお越しいただいて、ほっと胸をなで下ろしている。 冒頭挨拶をさせていただいたのだが、MIAUの語源をスでど忘れしたのには焦ったが、なんとかリカバーできたんじゃないかと。そのあせりっぷりはタイムシフト視聴でご覧ください。 以下挨拶のために用意した原稿を掲載し、支えてくださっている皆様への感謝の言葉とさせていただきたい。 記念講演に先立ちまして、私の方から簡単にご挨拶をさせていただきます。 私どもMIAUは、2007年10月に任意団体として発足しました。MIAUとは「Movements for the Internet Active Users」の略称で、当時の日本語名は「インターネット先
2010年12月20日10:00 カテゴリライフ 炭火ライフ 14 すっかり冬らしく冷え込むようになり、前冬同様炭火ライフを楽しんでいる。以前買った富士炭がまだ一箱残っていたのでしばらくはそれでしのいでいたのだが、今回新しく別の炭を発注してみた。 国産の天然ナラ炭である。天然木を使用した炭の割には流通量も豊富で、Amazonでも買える。しかも安い。6kgで2100円である。 中身はかなり大きめの炭で、天然なのでもちろんサイズはばらばら。袋のままでは使いにくいので、別のダンボールに移し替えている。 すでに2週間ほど使っているが、オガ炭と比べると中身がスカスカで、カサの割には軽い炭である。着火性が非常によく、ガスレンジでも簡単に火が付く。ただガタイがでかい炭なので、全身に火が回るまではちょっと時間がかかる。さらに火鉢に移したら、ときどき面倒を見てやらないと、燃え残ったりする。 送風機で風を送れ
2010年12月14日10:00 カテゴリネット サーチエンジン v.s. 人力 だいぶ日が経ってしまったが、12月2日に公取委がこんな発表をしている。何のことだか忘れちゃってる人もあるかと思うが、これはYahoo!JAPANで米Googleのサーチエンジンを採用したよ、という話の続編である。 日本最大手のポータルであるYahoo! JAPANもエンジンがGoogleになると、独禁法違反じゃないのか、という指摘を受けて公取委が調査した。その結果、今のところ違反とは言えないけど引き続き監視はするよ、なんかあったらタレ込んでね、というわけである。 サーチエンジンが同じだとYahoo! JAPANとGoogleの検索結果が同じになるんじゃないの? とも考えられるわけだが、実際にはエンジンに渡す前に各サービスは独自の類義語辞書を通して、それからエンジンに投げている。従って双方の結果は微妙に違う結果
2010年12月11日10:00 カテゴリネットガジェット アクセスコントロールの弊害についての補足 昨日のエントリーでは、まず関係するであろう部分としてjailbreakの例を出した。しかし本当は、もうちょっと深いところまで心配している。それは、日本のエンジニアリングの萎縮である。 Xbox 360 Kinectセンサーというのをご存じだろうか。これはWiiみたいに体のアクションを使ってゲームするためのインターフェースだが、リモコンを手に持つ必要はない。カメラと赤外線センサーを組み合わせて、人体をセンシングする。今ネットでは、これをハッキングして様々な技術を競い合うという、面白い現象が起きている。 例えばこれとかこれとか。これはKinectセンサーを動かすオープンソースのドライバが出たことに端を発した実験である。マイクロソフト側はこれらの現象に対して、黙認の姿勢をとっている。目的外の使用
2010年12月10日10:00 カテゴリガジェット政治 アクセスコントロール規制を著作権法に組み込むとまずい理由 模倣品・海賊版拡散防止条約 (ACTA) の影響で、国内法改正の動きが活発化している。以前MIAUでも解説番組を放送したが、もっとも影響が大きいのは、アクセスコントロールの回避が違法化されることだろう。具体的にはマジコンを違法化したいということなのだが、このアクセスコントロール規制を経産省は不正競争防止法に、文科省は著作権法にそれぞれ組み込もうとしている。 MIAUとしてはマジコン対してのピンポイントに規制であればあまり積極的に反対する理由は見つからないのだが、これがアクセスコントロール全般に規制がかかると、困るところは沢山出てくるので、ざっくりとした規制には反対であることを両省庁に訴えてきた。 例えばアクセスコントロールの違法化で困るのが、LinuxでDVD Videoの再
2010年12月07日10:00 カテゴリネット mixiに受けた「いやァな感じ」 11月30日に正式導入された、mixiの「メールアドレスでの検索機能」は、事実上3日でサービスを取り下げることとなった。これまでfacebookが搭載してきた機能をなんの臆面もなくパクって来たわけだが、今回の失敗は割と致命的だったのではないかと思われる。 そもそもmixiがSNSとして台頭してきた理由は、なんでもかんでもオープンになるネットに辟易として、共通の秘密あるいはプライバシーを持ちたいという人々のニーズにマッチしたからである。以前もコラムで指摘したことがあるが、プライバシーが守られたパソコン通信の時代が崩壊し、同時にプライバシーの壁も崩壊したネットの世界に、もう一回壁を作り直したのだ。それがmixiがウケた理由である。 ところが今ソーシャルメディアとして成長しているのは、人と人との繋がりの間にプライ
2010年12月05日19:00 カテゴリネット政治 ウィキリークスとジャーナリズムの関係 12月4日にニコニコ生放送にて、「ウィキリークスとジャーナリズム 〜正義か、犯罪か?〜 」が放送された。MIAUの八田真行が出るというので見ていたのだが、一晩寝て頭をすっきりさせると、「重信メイかわええ」以外のことに気がついてきたので、書いてみる。 これまでもネットというのは、リーク先として使われることは多かったわけだが、それの総本山的なところができてきて、いよいよ国家単位のリークが集まるようになったことから、様々な批判が集まってきた。当然、情報が盗まれたとされる国にとっては、脅威となり得る存在なので、つぶすために圧力をかけるだろうが、一度こういう方法に人類が気づいてしまった限り、一つをつぶしてもいたちごっこである。 ウィキリークスを擁護するのは主にジャーナリストで、特に大手メディア社員ではなくフリ
2010年12月02日10:00 カテゴリ政治ネット 東京都健全育成条例改正について別角度からのツッコミ 今年3月にも大騒動になった東京都のいわゆる青少年健全育成条例改正問題。あのときは広範囲なロビー運動が功を奏してかお流れになったが、11月30日からの都議会に改正案を再提出するという。というか、もうされたのだろう。リークではなく、東京都のサイトに改正案が載っている。 これの新旧対照表(PDFが開きます)というのがいわゆる「縦書き」というやつで、具体的な条文の改正点がわかるようになっている。表現規制に関してはすでに活動している方も多く、またもや錚々たるメンバーが名を連ねていらっしゃるので、僕的にはそこの影に隠れている青少年のネット利用の部分に注目してみたいと思う。 まず第五条の二だが、東京都規則で定める基準に該当するケータイや機能を推奨することができるとある。その推奨には、業界関係者、保護
2010年11月26日09:59 カテゴリガジェットネット SONY Readerの評価のしどころ 昨日11月25日の15時、米国ではすでに発売済みではあるものの、日本では投入が遅れていたソニーの電子ブックリーダー、「Reader」の製品発表会が行なわれた。実は前日にソニー広報さんからきてくださいねーと念押しの電話を貰ったのだけど、丁度折も折、「Ustreamがメディアを変える」のスピンアウト企画の電子書籍用の入稿データを作っている最中で、これが早く終われば行けたんだけど久しぶりのデザインワークで感が戻らず、14時を過ぎて昼飯も食っておらず腹も減ったりして、行くのを断念したのであった。 発表の模様をUstreamで見ていたのだけど、Twitterの投稿が残念感全開であった。たぶん端末が衝撃的な価格で出たのなら一気に盛り上がったのかもしれないが、2万5千円と2万円ってのはKindleの2万円
2010年10月31日10:00 カテゴリ 「Ustreamがメディアを変える」発売記念裏話 ブログをずいぶんサボってたんだけど、11月10日に新書が出ることになった。「Ustreamがメディアを変える」というタイトルで、ちくま新書から。今回はこの本の出版裏話みたいなものを書いてみたいと思う。Twitterにも書いたんだけど、まとめて読むと便利かなーと思って。 最初にこの話がきたのは、5月ぐらいだったかなー。まさにUstreamがブレイクし始めたころで、まだ類書もそんなになかった。ただちくま新書は入稿してから本が出るまで3ヶ月かかるということなので、その頃にはいろいろ出てるだろうという予測はできた。 僕の目線でUstreamを語るとしたら、どういうスタンスが考えられるかなーと、編集者と作戦を立てるわけだけど、たぶん類書を書く人って、ITに強い人だと思うのね。で、僕の強みってなんだろうという
2010年08月09日20:11 カテゴリネットPC 娘のPCがワンクリックウェアにやられる PCに変な画面が出るようになった、と娘が訴えてきた。で、早速見てみると、デスクトップにこんな画面が。 背景になっているわけではない。これも一つのアプリケーションらしいのだが、閉じるボタンもウィンドウ枠もないので、画面が掴めない。確認ボタンを押すと、いわゆるワンクリック詐欺サイトへ飛ぶということだろう。 ネットワークをOFFにしてクリックしてみると、やはりどこかのサイトへ飛ぶようである。一体どのプログラムが起動しているのかと起動中のアプリを調べて見たが、何もない。何かのプロセスが実行しているらしい。 娘のPCは以前僕が使っていたWindows XPマシンなので、まだ僕のアカウントも残っている。僕のアカウントで入ってみると、表示されない。ということは、ユーザー別のプロセスで表示しているようだ。
2010年07月07日12:17 カテゴリガジェット iPhoneの3G電波が期待したほどじゃなかった件 実は今回のiPhone 4が初めてのiPhoneなのである。これまではiPod TouchとイーモバイルをモバイルWiFi化したもので使っていたので、まあ通話ができないけどほぼ同じ環境で使っていたわけだ。今回iPhone 4になったことで、SoftBankの3G回線で使うことが多くなったわけだけど。 3G回線、期待したほどじゃなかったというのが正直なところ。本体の持ち方で通話が切れるという問題も指摘されてるけど、そこじゃなくてちゃんと電波が入るところでも、通信速度がかなり違う感じ。WEBサイト開いて表示されるまでが、体感としてもイーモバ接続と比べると2倍ぐらい遅い。 あと電波のキャッチ速度ね。地上を走る電車に乗ってても、高架下とかを通過するときはイーモバでも一瞬切れるんだけど、そこから
2010年07月06日11:59 カテゴリPC うにょ!2のこと うにょ!2を探している、というネットの書き込みを見つけて、結構気になったので、検索してみたところ、結構な人数の人が探しているようである。 うにょ!2とは、ずっと以前にMacに付属していたHyperCardというスタック型データベースのような開発環境のような、そんなソフト上で遊べるゲームで、20年ぐらい前に僕が作った。以前は僕が個人的にやってたホームページwで公開していたんだけど、今はそのサイトも閉鎖してしまったので、入手が難しくなっているようだ。 実は僕のところにももうオリジナルデータがないので、ネットのどこかに転がっているのを探し出すしかなさそうだ。あるいは今も持っているという人がいたら、自由にアップして公開しちゃって欲しい。昔は日本にはPDSという概念が馴染まないと言われたものであるが、もはやそういう時代でもなくなっちゃ
2010年06月04日10:32 カテゴリガジェット iPadで原稿は書けるか 昨日のエントリーには沢山の反応をいただいた。文書ファイルの同期方法についていくつかの方法をしめしたが、中でもSimplenoteにこだわりを持つ人が多いようである。昨日は紹介するのを忘れていたが、Simplenoteと同期するPCやMac側のクライアントがいくつかあって、それを使うことでWebサービスを使うことなく同期できる。 ただそのクライアントソフトが文章を書くのに足る機能を持っているかと言うと、そこはまた別問題である。一番大きいのは、文字数をカウントする機能がないことだ。例えば書籍や論文のように限りなく長い文章では、細かく文字数をカウントする必要はないのだが、僕が日々書いているような原稿は、やはり文字数が気になる。つまりこのペースで書いて行って規定の文字数内で話が終わるのか、といった小まめなチェックは、無
2010年06月03日10:31 カテゴリガジェット iPadで原稿を書きたい人に向けたいくつかの方法 iPadが届いた28日はまだ中国に居たので、残念ながらTwitterのiPad届いた祭りには参加できなかった。遅ればせながら触り始めたわけだが、これで原稿を書くとしたらどんな方法があるだろう、とTwitterで聞いてみたところ、いろいろ有力な情報をいただいた。誰かの参考になるかもしれないので、それらの情報を元に僕がトライしてみた結果を報告しておきたい。 もちろんただ文を書くだけならば、「メモ」相手にでも書いていればいい。しかしiPadだけで最終的な入稿まで持って行ける完成度まで行くとは考えていないので、なんらかの方法でPCに転送する方法が必要になる。 ちなみに「メモ」の文章は、iTunesで同期するたびに、MacのMail内のメモと同期するのだそうである。しかし僕はMacの「Mail」な
2010年05月23日11:43 カテゴリガジェット 今だからこそ価値を再確認したいiPod Touchの魅力 まもなくiPad発売開始ということでネットでは盛り上がってきているが、そんな中予習も兼ねて、1ヶ月ほど前にiPod Touch 32GBを購入した。iPhone全盛の中でほとんど忘れ去られているような存在のiPod Touchだが、実はiPhoneとはまた違った魅力のあるデバイスだ。 iPhoneユーザーには、通話機能のないiPhoneというイメージしかないと思うが、実はハード的にもソフト的にも結構違いがある。本体は同じ大きさだと思われているが、高さで約5mm、厚みで4mmiPod Touchのほうが小さい。特にこの薄さが大きなポイントで、カバーなどを付けても薄さのインパクトを大きく感じさせる。 通話用のマイクとスピーカー、それにカメラがないが、音楽などは内蔵スピーカーから再生さ
2010年05月17日10:41 カテゴリネット 電子書籍は一体誰が恐れているのか 4 今週はいろいろと忙しかったので、少し間が空いてしまった。電子書籍を考える4回目である。 電子書籍の話をする上で、マンガの話はやはり外せないだろう。出版不況と言われる中で、唯一成長しているのが、ケータイマンガ市場である。ケータイで閲覧する電子コミックは03年頃に立ち上がり、本格的に認知度が高まったのが07年頃の事である。09年にはすでに頭を打ったというデータもあるようだが、未だ出版では期待の新星であることには間違いない。ケータイ向け電子書籍の売り上げのうち、約8割がコミックであるという。 ただ、ケータイマンガは1コマずつを切り出して閲覧するため、コマ割りによる誌面表現が伝わらないというデメリットがあり、本格的な「マンガ読み」さんからは批判的に見られることもあるようだ。 こないだiPod TouchでeBo
2010年05月11日10:31 カテゴリネット 電子書籍は一体誰が恐れているのか 3 昨日5月10日、いよいよ日本でiPadの予約がスタートした。リアル店舗に並んだ人も多かったと思うが、今日のように雨でなくてなによりだった。 先日、産経ニュースがこんな記事を配信していた。冒頭のインタビューでは、あえて電子書籍に対して否定的な意見を抽出していることからわかるように、全体を通してかなり否定的なスタンスで伝えている。これをiPad予約前日に配信するあたり、どうにかして出鼻をくじいてやろうと躍起になっている新聞社の思惑が透けて見える。 文中で東京電機大学出版局 植村八潮局長の、キンドルは買ったが持ち歩かない、というコメントをわざわざ抜き出しているところも恣意的である。こんなことは、人による。 僕は数年前にSONYのLiblieを愛用していたことがあり、いつも持ち歩いていた。電車の中でもこれでよく
2010年05月09日11:30 カテゴリネット 電子書籍は一体誰が恐れているのか 2 電子書籍について考えている。今回は、本を出す著者側に立って考えてみたい。とはいっても僕は文芸作家ではないので、自分が知っているPC・IT系出版社の話になってしまう。その辺をあらかじめお含み置きいただきたい。 今、書籍の出版は、モノカキにとっても非常に敷居の高いものとなっている。なかなか本を出させてくれないのだ。 もちろん、書けば書くだけ飛ぶように売れるような人は別だが、僕のようにこれまであまり書籍を出していない著者は、敬遠される。とはいっても、これでも過去に20冊ぐらいは出しており、中には5万部も売れたものがあるので、一応技術系のモノカキとしては優良な書き手だと思うのだが。 なぜ本を出させてくれないかというと、今出版は大不況のさなかであり、編集者がうんといっても営業がダメ出しするのである。 例えば僕と津
2010年05月07日18:42 カテゴリネット 電子書籍は一体誰が恐れているのか 1 講談社の現代ビジネスが電子書籍に関してなかなか面白い記事を載せている。これを肴に今日から何回かに分けて、書き手、そして読み手の立場から電子書籍について考えてみたい。 コラムの冒頭に「家にいながら本は買えるが、町に本屋さんがないって想像できますか?」という一文がある。こういうところの文章は大抵編集担当者がくっつけるのだが、これを見て、ああ、やっぱり本屋さん目線なんだなぁ、と思う。町の本屋は、もう場所によってはとっくに終わっている。 僕は相当の量の本を読むので、本屋には一家言持っている。僕が3年前に住んでいた小さな町は、駅ビルにも駅前にも小さな本屋があったが、完全に終わっていた。単に売りたい本を売っているだけの店である。すなわち各ジャンルのベストセラーを平積みし、大量の週刊誌をならべ、地図や学習ドリル、辞書
2010年05月06日10:38 カテゴリ雑談 「遊ぶ」という感性 昨日から引き続き、若者の消費について考えている。 昨日のエントリーでは、娯楽というか楽しみという事にフォーカスしてみたが、正直僕がそのような事を考えるには、資質が欠けていると言わざるを得ない。なぜならば僕には、人がいうところの「遊ぶ」というふわっとした行為というか表現が、よく理解できないからである。 1963年生まれの僕らの世代は、「新人類」と言われたファーストエイジである。今ではそう珍しくないことかもしれないが、僕らの世代から以降、1年生まれが違うごとにものの価値観が全然違う、と言われ始めたのである。 そうは言っても、九州の田舎に育ったものだから、僕の価値観は多分に旧人類の感覚であろう。23歳の時に2歳年下の女の子と付き合ったが、彼女の「遊ぶ」という感覚に馴染めず、結局は上手く行かなかった。 当時の「遊ぶ」とは、「人に金
2010年05月05日12:30 カテゴリ雑談 25年前の若者は何を消費していたか 最近の若者はモノを買わないとかで、あちこちでいろんな人がいろんな分析をしているようである。 昔に比べて若者の収入が相対的に下がっているからだ、というが、それが一般論になるだろうか。昔だって貧乏な若者はいくらでも居た。俺なんて初任給が6万9千円で、1ヶ月160時間ぐらい残業してようやく手取りが12〜13万円とか、24歳までそんな生活だった。 どちらかといえば、今のほうが若くして事業に成功して金持ちになった人が多いのではないかと思う。昔は20代で起業できるような産業が乏しかったから、若くして金を持っているやつは、親が金持ちとか、最初から差が付いていたものである。 今の若者はお金を使わないというが、それはたぶん、使っているところが昔とは違うのだろうと思う。昔はケータイやインターネットなどなかったので、通信費がほと
2010年04月30日10:38 カテゴリPC Windows Live Syncのゴミ箱 最近MacのHDDが妙にいっぱいいっぱいだなー、と思ったので、HDDの利用率をグラフ化してくれるツールを使って調べてみた。今回使ったのは、「DiskRing」というやつである。 それでわかったのが、ユーザー下の「ライブラリ」フォルダがものすごく肥大化している。ここはアプリケーションに必要なデータなどが入るので、基本的にはこれまでアンタッチャブルな領域と考えていたのだが、それほどアプリケーションを大量にインストールしているわけでもないのでおかしいなーと思いつつ中味を調べてみたところ、Application Support/Windows Live Sync/trash/ の中味が114GBもあることがわかった。 まあtrashの中味なので、中は不要なデータである。削除したデータを復帰する時に必要になる
2010年04月28日14:56 カテゴリ雑談 ナニカのツボ ここのところ天候のせいか、偏頭痛で悩んでいるのだが、毎回薬を飲むのはなんだかかえって体に悪そうな気がして、控えている。その代わりに最近よく利用しているのが、お灸だったりする。 お灸というとジジババくさいような気がするのだが、もうだいぶジジイなのでなんの問題もない。いやそれよりも、お灸の総本山とも言うべきせんねん灸のサイトがお灸入門者にはものすごく情報が充実しているので、一度ご覧になってみるといいと思う。 特に「せんねん灸オンラインツボブック」というのが、各種症状に対してピンポイントでツボを探せるようになっており、付箋を貼れたりPDFに落としたりできるようになっている。 即効性のあるツボは、僕にはバファリンよりも早く効いたりする。たぶんこれは人によると思う。いわゆる東洋医学が全然効かないという人もいるだろう。だがなんでもひとくくり
2010年04月23日10:22 カテゴリネット Ustream放送が事業になる日 NAB期間中にProNewsでUstreamの生放送をやったのだが、こちらのほうは業界関係者で見た人が多かったようだ。放送のプロがあのぐだぐだトークを見ていたのかと思うと頭痛いが、興味を持った人も少なくないだろう。 簡単な放送ならば、WEBカメラとマイク、それからUstream Producerを使えば簡単にできる。だがそれ以上をやろうとすると、とたんに敷居が高くなる。最近はこのUstreamで生放送というのも次第に認知度が上がってきて、仕事としてやってくれないかという話も、テレビ業界のほうにはちらほら流れ込んでいるらしい。 ProNewsの生放送では、WEBカメラ2台と写真用PCをリンクさせ、Ustream Producer Proでスイッチングなどを行なった。しかしいかんせんソフトウェアなので、映像のス
2010年04月08日10:11 カテゴリ雑談 行って、見て、聞いて、知った中国2 ホテルには無料の有線LANと、有料の無線LANがあった。無線はフロントでパスワードを購入する方式。PCは1台しか持って行かなかったので、有線で十分である。 Googleが中国から撤退したというのは大きなニュースになったが、これにより事実上中国の検索エンジンは、百度のみとなった。広告の観点から見れば出稿する先が半分になっちゃったわけで、大きな打撃である。 ホテルからのアクセスでは、日本のGoogleにはアクセスできた。ただし内容によっては、ブロックされているものもある。ブロックされている場合、何か表示が出るわけではなく、単に真っ白いページが表示されるだけである。 Twitterとそれに関連するサービスは、完全にブロックされていた。こちらの情報を参考にして、いくつかウェブ版Twitterクライアントを設定してい
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