大国主は地震の神。その通い路の佐田岬に原発をおいてはならない。オオクニヌシは地震神としたのは湯川秀樹の父、小川琢治。火山神であることを論証したのは日本文学史の益田勝美。『古事記』の特徴は出雲神話=地震火山神話を明瞭にした点にある。その論文の雑誌が届いた。 オオクニヌシの仲間のスクナヒコナは硫黄の神。スクナヒコナが病気になったとき、オオクニヌシは、その治療のために豊後の別府から道後温泉に「樋」を通して温泉を引いた(『風土記』)。神話時代の人びとも豊予海峡海底にエネルギーパイプ=中央構造線を認知していた。 私は『古事記』の地震火山神話の側面を、プレートテクトニクスや断層の知識と同時に、小学生に教えるべきだと思う。その場合、どうしても必要なのが、この道後温泉への温泉引きの起源神話。そのルートが中央構造線だよというのはもっとも分かりやすい。 小学校の授業で教材とせざるをえないのが、全国断層分布図。