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画力アップ
kasoken.hatenablog.jp
2016 - 05 - 23 Twitterやめました つれづれ おととい、某若手優秀研究者さんと「昔の Twitter は牧歌的でしたよね」という話になった。うん、あの頃は友人か知り合い同士で、バカなやりとりも含めて楽しかった。 私が玉ねぎを切ったときに「指も切った」とつぶやくと、「大丈夫?」と言ってくれるような。そしてお互いどうでもいい話をするような。2007年の頃だ。 でも、今や Twitter はそんな場ではない。 サイバーカスケード *1 が起き、中庸な意見が淘汰され、極端な意見だけが集中するようなゆがんだ世界になった。 熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論 作者: キャスサンスティーン, 那須 耕介 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2012/10/15 メディア: 単行本 購入 : 2人 クリック : 36回 この商品を含むブログ (16件) を見る このサン
Eテレで放送されている「すイエんサー」を作ったエグゼクティブプロデューサー、村松秀氏の著。 本当は、書評で取り上げたいくらいなのですが、私自身が「すイエんサー」に何回も出演させていただいており、今回の本も名前が出ていて数項目で多少関わっているので、利益相反を恐れてブログでの紹介になってしまいました。 女子高生アイドルは、なぜ東大生に知力で勝てたのか? (講談社現代新書) 作者: 村松秀,五月女ケイ子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/03/16 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る Kindle版も出ています。 女子高生アイドルは、なぜ東大生に知力で勝てたのか? (講談社現代新書) 作者: 村松秀 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/03/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「すイエんサー」で披露してきた科学的思考法『グルグル思考
科学技術社会論学会(STS学会)第14回年次研究大会・総会(2015年度)で、「コミュニティをつくる科学コミュニケーション」というお題でセッションを立て、発表してきました。 お願いした発表者は、江渡浩一郎氏、岡本真氏。ディスカッサントに八代嘉美氏。豪華メンバーです。有り難すぎます。 内田の発表は、こちら。念のために申し上げておきますが、線形(伝達)的コミュニケーションモデルを否定するものではありません。科学コミュニケーション(サイエンスコミュニケーション)の一方向vs双方向モデルに対し、別の見方を提供しただけです。 儀礼的科学コミュニケーション観に基づく科学コミュニケーション from Marika UCHIDA ”科学コミュニケーション”を、”コミュニケーション”から再考することを目的とした話になります。 私の発表だけだとぼんやりしているので、既に成功しているおふたりから発表を頂戴しまし
11月15日(日)に、第5回『理系女子をめざそう』@秋田に「理系女子の未来、いろいろ」という題で登壇させて頂きます。 理系女性の進路の多様性についてお話ししたいと思っています。初めて秋田に行くのも楽しみです。 ただ、某社のキラキラ&ふわふわ路線の「リケジョ」には賛同できないんですよね(「モテすぎ」、とか「美しすぎる」とかの)。ちやほやされるみたい、褒められるみたいだから理系に行くのではなく、理系好きの女性が好きな分野に、好きなように行けるという自由が認められると良いな、と願っています。 【追記】 毎日新聞で記事にしてくださいました。ありがとうございます。 講演会:リケジョの魅力、内田さん訴える 横手 /秋田 - 毎日新聞
銀のアクセサリーは、手軽なのにきれい。でも、すぐ錆びてしまって、黒くなってしまうから使い勝手が悪い。 でも、そんな銀のアクセサリーを簡単にきれいにする方法があります。銀製品ならばどれも同じ。 ・容器を用意する ・アルミホイルを敷く ・きれいにしたい銀製品を置く ・重曹(またはベーキングパウダー)をふりかける ・熱湯を入れる ・しばらく待つ。そして水で洗う。 すっごい適当。でもアルミホイルの上に銀製品がのっているだけで大丈夫です。 それだけで、びっくりするくらいぴかぴかになります。これは、中学で習った、酸化還元の方法を使っているだけです。重曹がなければ、ベーキングパウダーでも大丈夫です。 社会に貢献する アルミ箔の世界: 詳しい「化学反応」は、上記のサイトにて。 蘇った銀アクセサリー。こちらは、ティファニーの銀のりんご。りんごは、智恵の象徴です。
科学がきらわれる理由 作者: ロビンダンバー,Robin Dunbar,松浦俊輔出版社/メーカー: 青土社発売日: 1997/06メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (7件) を見る 進化生物学者であるロビン・ダンパーが、研究として書いた本なのかと手にとったが、結局「自分の体験に基づく実感」でしかなかった。それでも、まあまあ収穫あった気はする。 著者は、科学がきらわれる理由、当時の状況(1990年代)として序論でこのように予想している。 ガリレオがきっかけ(地動説)。人間が中心だったと思っていた世界を覆した。 科学嫌いの反動として、既存宗教を超えたカルト集団への傾倒、ニューエイジ神秘思想の勃興。 反進化論として、「創造論」がはびこっている。 病気やストレスから自分たちを救ってくれているようには思えない。科学は冷たくて知的すぎるように思える。 科学そのものが、男性支配
毎日新聞に、書評掲載です。 放射線に対する被曝は、情報が氾濫していて、私たちには判断が難しい。括弧書きの「科学」の情報があふれている。その中で、天文科学を専門とする科学者で、原子力発電所や被曝評価を専門としないのに、科学的態度で、原発や放射線の問題に真摯に対応した研究者ががいる。 今週の本棚:内田麻理香・評 『被曝評価と科学的方法』=牧野淳一郎・著 被曝評価と科学的方法 (岩波科学ライブラリー) 作者: 牧野淳一郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/03/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 私たちは、学校教育で理科を学んできたけど。その扱いは未だにわからない。諦めたくなるが、「高校でならう程度の理科で判断できる」と著者はいう。 いえ……基本、無理なんですけどね。とはいえ、学校教育がしっかり身についていたら、私たちは無敵だ。でもね
サイエンスコミュニケーション界隈は「やりがい搾取」の罠が多い(と思って、某所に書いたら他の色々な業界にも同じような問題があるようですね、というわけでこちらでも書いてみます)。 最近もこんなことが。某科学フェスティバルの賞の創設と審査を、主催者から頼まれてお引き受けした のですが、諸経費はもちろん、副賞まで自己負担とのこと。懇親会会費も(これは出なきゃ良いのですが)。 その科学フェスティバル自体は良くできていて面白かったのですが、私が「諸経費ぜんぶ自己負担ですか? せめて副賞は主催側が用意すべきでは? これはサイエンスコミュニケーションによくある『やりがい搾取』ですよ」とメールで伝えたところ、お相手は問題に気づかないらしく「今までと公平を期するためにそれはできません」「手弁当ですので」「この賞は作りたい人が作る賞ですので(いえ、私は頼まれたのですが……)」という趣旨を貫くご様子。これ以上関わ
8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識 作者: 川端裕人,三島和夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2014/01/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 私はかなり睡眠に問題を抱えていて、寝付きが悪い&中途覚醒がひどいということで、お薬にもお世話になっております。 でも、こちらの本は「いろんな思い込みがあったんだ……」と、睡眠に対する強迫観念を取り除いてくれたありがたい本です。かなり心が楽になりました。 人によって決まった時間に寝る必要はない・お肌のゴールデンタイムは迷信(22時−2時って女性誌によくありますよね)・睡眠時間がずれてもそのうち治る……などなど。確かに、先ほどのオリンピックで「ソチ対応起床」(夜早くに眠って夜中1時に目覚める)が続いていたのですが、気にせず目が覚めたとき(深夜でも)に起きていたら、通常の起床時間に戻ってきました。眠くないの
最近、リケジョ*1という言葉を耳にするようになり、理系女性に注目が集まっている。私も、及ばずながら理科系学問に関わる男女差に関し、協力できることがあれば協力してきたつもりだ。でも、その「リケジョ的方針」はあくまで「おじさま目線」で、あり、その目線の取り組みが多いような気がしてならない。「理系女子、大歓迎!僕は好きだよ、応援するよ」……これは現在のところ数少ない「アクセサリー」のある女性が良い、と言っているに過ぎない。装飾品としての理系。リケジョ、理系女子のアピールは「理系女子『だって』可愛いんです!キラキラしているんです!」路線が目立つ。ただ、これが理系女子を増やすことに繋がるのだろうか? 理系女子・女性のイメージが悪いと思われるケースは少なくない。「理系に行ったら、自分の女性性が損なわれるのでは?」と心配している女子中高生も一定数いるだろうから、彼女らには有効だろう。しかし、おじさま目線
昨年の秋と、いう少し前になりますが、分子ガストロノミーを使った料理で名高い「タパス・モラキュラー・バー」に行ってきました。 tabelog.com 憧れの分子ガストロノミーのお店! 分子ガストロノミーとはWikipedia では 分子ガストロノミー(ぶんしがすとろのみー、英: Molecular Gastronomy)とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である。分子美食学と訳されることもある。 ということで、そんな学問分野のレストランって「何のこと?」と思われるかもしれませんが、要は「物理や化学を利用した新しい手段で今までにない創作料理を供する」お店になります。 通されたのはカウンター。「バー」と名乗っている通り、シェフがバーのバーテンダーのようにお料理を提供するというスタイルです。 食前酒の「スパークリングマスカット」。濃厚なマスカットの味の「泡」。エスプーマ を使ったのか
先月、一日に立て続けにある数学者のおふたりにインタビューをした。私の役割は「数学」という世の中にとって遠い遠い分野を、少しでも世間に知ってもらうための仲介役という感じ。 「自然科学」と「数学」は別物だ(……らしい。今までその違いもわからなかった)。というわけで、私もド素人として一連の数学者の皆様のインタビューに関わっているのだけど、これがまた刺激的。 「数学やっている方は、どんなメガネを使って世の中を見てるか気になります」とある先生に聞いたところ、 「物理や化学とかは、メガネを使って対象物を見ますよね、でも数学はそのメガネを作りたいと思ってやっているんです」と。 ああああー、なるほど、と目からウロコ。続けて彼が言うには 「いいメガネを作ったと思っても、ピンぼけだったり。最高のメガネを作ったと思ってもそれが重すぎて使い物にならなかったり。またはすごい良いのでも、見るものがなかったり」と。 世
"Cooking for Geeks" タイトルに偽りなし! の一冊です. Cooking for Geeks: Real Science, Great Hacks, and Good Food 作者: Jeff Potter出版社/メーカー: Oreilly & Associates Inc発売日: 2010/08/03メディア: ペーパーバック購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (4件) を見る 電子書籍版もあります. iTunes App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 対応 Cooking for Geeks この本,かなりきてる.私的には大ウケしながら楽しんでます. レシピを追っているだけじゃつまらないと思う,料理を"Hack"したい人のための本です. もう,ギーク向けに容赦なく「台所の初期化」からはじまり,料理にまつわる化
昨日、司会をしたセッション&その後の懇親会があまりにも私にとって刺激的で、まだまだ頭がまとまっていないのですが、とりあえずメモ程度に印象に残ったことを記しておきます。あとで増やすかと。 武器を持つ、武器を研ぐ、対象に切り込む 最初に非難を浴びるくらいの研究でないとダメ 数学で何か考えているときは可視化もできない。数学脳はいつ作られる? 生まれつき? 臨界期がある? 数学のごりごりの本を読んで、読んで、読んで、訓練されるかも? こちらはtwitterに書いた内容。 @kasoken: 今日のJSTシンポの司会。登壇した数学者がそれこそ越境する新しい分野の人たちばかり。今はみんな「スターな男」なのだけど「論文はリジェクトばかり」「こっちの学会誌に出せ、といわれ、そこでもあっちに出せと言われ」「自分が座長をやったら1人しか来ない」とか。 2011-02-16 23:40:29 via Tweet
「いわゆるモヒカン族と科学原理主義(ここでは疑似科学叩きに懸命な人としておく)は異なるクラスターだという感覚があるのだけど、自分にはその違いの要素が見いだせない」(科学原理主義、って言葉は難しいから安易に使ってはいけないのだが……。)と、Facebookとtwitter(クローズドのほう)で聞いてみたら、お二人からお答えがありまして、感謝感謝。 このあたりの話、自分の研究では「科学コミュニケーションの相手は?」「科学コミュニケーションの壁の正体は?」の両方を考えるときの大事な部分だと思っている。 同じ研究室で「ネタ科学」という概念を提唱してる2人がいる(大津, 加瀬 2010)。疑似科学が流行すると、専門家はひたすら批判するが、その試みは成功しているとはいえない。純粋にその場の話を盛り上げる「ネタ」として、科学的に正しいか正しくないかは優先順位の低い事項である「ネタ科学」なので、その科学的
朝日新聞の論壇時評の欄で、「論壇委員が選ぶ今月の3点」が掲載されました。 digital.asahi.com ▽美馬達哉「方法としての反ワクチン」現代思想11月号 評:コロナ禍でワクチン開発待望論が強まる中、重要な論考ぞろいの特集の1本。医療社会学と神経科学が専門の筆者は、人の生をコントロールする技術であるワクチンと、反ワクチンの潮流を、歴史の文脈において読解しようと試みる。 ▽塚田賢慎「付添犬、被害少女ケアのため『刑事裁判に初出廷』」弁護士ドットコムニュース11月1日 ▽アダム・ピョーレ「脳を侵すドラッグの特効薬を求めて」ニューズウィーク日本版10月27日号 朝日新聞の論壇時評の欄で、「論壇委員が選ぶ今月の3点」が掲載されました。 digital.asahi.com▽滝順一「不信を呼ぶ不毛な力の誇示 学術会議の任命拒否問題」(日本経済新聞電子版、10月6日) <評>6月にあった科学技術基
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