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アメリカ大統領選
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加藤 最近いい傾向だと思うのは、日本をどうにか愛したいんだけれども愛し方がわからないがために、手近な国をさげすんだりすることでナショナリズムを守ろうというような動きが収まって、チャイナインパクトで本当に日本が抜かれる瞬間が予想できるように、歴史をちゃんと勉強しようという雰囲気が出てきたこと。書店にも山川出版社の「もういちど読む山川日本史」や東京大学出版会の「大人のための近現代史」などが並ぶ。ある雑誌で書店員さんがコメントしていましたが、不安や不況の時代は人がまじめになる。上げ潮の時はビジネス書が売れるが、本当に不況、不安の時は歴史書が売れる。しかもきちんとした大学の先生なりが全体を俯瞰して書いた、見通しの良い本が売れるそうです。将来への不安から足元を固め直し、勉強しなおそうと。 川島 加藤さんの「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」をはじめ、歴史の解説ものが異常に売れている。未来に対する不
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10446403104.html しかし、いまナショナルミニマム(政府がすべての国民に保障する最低限度の生活水準)は、「地域主権」「地方分権」という流れの中で、軽視されています。最近では、地方自治体の仕事の内容や方法を国が定める「義務づけ」をはずすという流れの中で、保育所の最低基準を無くそうとする動きなどが出ています。 民主党の政策の中で、いちばん違和感を持つのはこの「地域主権」「地方分権」です。「新自由主義」「自己責任論」が地方にも押しつけられて、地域間の格差が広がったという問題を是正しなければいけないのに、そこを十分ふまえずに「地方分権」をさらに進めていけば、ナショナルミニマムは一層壊され、国民の暮らしはたちゆかなくなります。たとえば就学援助は、小泉政権の「三位一体改革」で地方に財源移譲された結果、財政の厳しい自治体で
日記をつづるということ―国民教育装置とその逸脱 (ニューヒストリー近代日本) 作者: 西川祐子出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2009/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見る 何らかの歴史事象を分析するための歴史資料として日記は重く用いられるが、本書は「日記を書く」あるいは「日記を読む」という行為そのものを分析対象としている。特に市販の日記帳の枠組を通して日記を書くことが国民教化(例えば家計簿と一体化した「主婦日記」が近代的なジェンダーロールの確立を促した)の機能を果たしたことを重視する一方、そうした制約がありながらも日記を書き続けることでそこからの逸脱も生じ得ることを明らかにしている。 本書では史料としてよく用いられる政治家・官僚の日記は意識的に分析対象から外し、文学者の日記も「生活」に即した記述があるものに限り、その点で
天皇制と部落差別 権力と穢れ 作者: 上杉聰出版社/メーカー: 解放出版社発売日: 2008/06/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (2件) を見る 旧「三一新書」の同名の書の新版。一応論文集だが語り口が平易で、この20年余りの部落史研究の変動をわかりやすく提示している。要点を私なりにまとめると、1)被差別部落の起源は、かつて言われたような近世幕藩体制による被差別身分の設定にあるのではなく、中世初頭まで遡ること、2)部落差別の特色は、奴隷支配のような「社会内」における支配・所有に基づく差別ではなく、「社会外」への排除による差別であること、3)部落差別は時代によって異なる諸相を示してはいるが、決して時代間で断絶してはおらず、常に天皇制と密接に関係していること、というところである。 特に第2の点は部落に限らず、あらゆる差別を考える上で
東 ちょっと別の視点で話をつなげます。論壇の役割について本質的に考えると、たとえば、南京大虐殺があったかどうかなんてもう議論してもしょうがないと思っているんです。あえて誤解されそうな例を出しますが。 というのも、今の状況を考えると、そこでの現実的な解は、南京虐殺があると思っている人とないと思っている人がいて、それぞれが勝手に生きている。それを前提としたうえで、では日本という国家の外交問題をどう組み立てるか、という話でしかないと思う。あっちが正しいこっちが正しい、と論争をやっても解答は出ない。 佐々木 出ないというか、解答はいくつもあり得るということでしょう。 東 真実はひとつです。ちなみに、僕自身はあったと考えています。ただ、その真実には論争では到達できない。南京を掘って何十万人もの人骨が出てくればはっきりするけど、それぐらいの現実がないと論争は収束しない。なぜそうなるかというと、ひとこと
ひきこもりの国 作者: マイケル・ジーレンジガー,河野純治出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (19件) を見る アメリカ人ジャーナリストによる「ひきこもり」を軸とした現代日本社会論。「ひきこもり」の当事者との誠実な対話と、何人もの専門家への丹念な取材を通して、「ひきこもり」の実相をきちんと把握している。専門家では斎藤環や山田昌弘のような日本でもおなじみの人々が登場する。しかし、いくら丁寧な取材を行い、たくさんの事実をつかんでも、著者の偏光レンズの色眼鏡がすべてを台無しにしている。 ジーレンジガーは「ひきこもり」を閉塞した日本社会に対する消極的な異議申し立てと捉える。それは間違っていない。非寛容で同調圧力が強く異論を許さない日本社会の実情は私も痛感している。問題はこうした閉塞の原因を、彼はまるで一昔
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