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都知事選
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■バンドではなくソロ・ユニット!? 9月にSuperfly(スーパーフライ)がリリースした2作目のアルバム『Box Emotions』が売れている。何しろ発売日の『オリコン』デイリー・チャートで首位に躍り出てから1週間で21.4万枚の売り上げ。それから約1か月たった10月12日付けの週間ランキングでも、しっかり10位以内をキープしている(その二つ下の順位に高額商品の『ザ・ビートルズ・ボックス』がいるのもスゴいと思うが…)。9月27日にTBSで放送された「情熱大陸」では「すでに60万枚を超えた」と紹介されていた。 Superfly 『Box Emotions』 ヒット中のセカンド・アルバム しかし、その売れ行き好調ぶりが最初TVの芸能ニュースで報じられた際に、「アルバムの2作連続首位は“女性アーティスト”としては6年ぶり」と言われて驚いた。Superflyっていう名前が付いていたことと、そ
「安全な食をご提供」「どこよりも安い!」あちこちの日本のスーパーマーケットで、こうしたうたい文句が並んだハデハデしいポップが目につく。デンマーク人の夫や7歳になる息子が「あれは、何て書いてあるの?」と私にたずねるので、「安全で安く」って書いてあるんだよ、と教えると、「スーパーだから、安いという売り文句はまあわかるけど、安全っていうのは、わざわざ書くまでもないんじゃない? だって、スーパーで売られている食品が安全っていうのは、当たり前のことでしょ?」と首を傾げている。 これは、2年ぶりに里帰りをした日本での、我が家の会話の一コマである。確かに、デンマークのスーパーでは、「どこよりも安い!」「地元産」「オーガニック」「フェアトレード」なんていうフレーズはあっても、「安全な食を提供」なんて文字は目にしない。安全性に問題のある食品を製造し、販売して、誰に何のメリットがあろうか。 しかし、日本ではこ
米国時間2009年9月28日に米アップルは、「App Store」におけるダウンロード数が20億件を突破したことを発表した。 2009年4月の累計が10億ダウンロード、7月で15億ダウンロード、そしてこの2ヶ月間で、約5億件ずつ増加していることとなる。毎月2.5億件もアプリケーションがネットからダウンロードされているのだ。世界中で今日もまた、1日833万件、1分あたりでも5,800本もダウンロードされ続けている。 さらにダウンロード可能なアプリケーション数は8万5,000本以上となり、登録しているプログラム開発者も、12万5,000人以上となった。平均一人あたり0.68本開発していることとなる。変な例えだが、大阪府箕面市の市民全員(12万5162人)が、アップルのデベロッパーと同数ということになる。 iPhoneの累計出荷台数は全世界77カ国で約3,000万台。 そして、ダウンロードできる
突然ですが、実は100年を超える歴史を持っているのが、通称イエローキャブと呼ばれるニューヨークのタクシーです。先日、一週間ほどニューヨークに滞在していて、このニューヨーク・タクシーを利用していて発見がありました。 それはJFK空港からマンハッタンに向かうのに乗ったタクシーでいきなり目に飛び込んできました。あれ? なんかずっと情報が出ているぞ。 このタクシーの助手席の後ろに備え付けられた液晶画面をよく見ていると、右には広告、左にはマップが表示されています。広告はどんどん入れ替わっていくし(しかもナショナルクライアントクラスの広告主が多い)、マップはずっと現在地を示し続けています。 さらに、ホントにすごいなあと感心するのが、2つのオプション。 ●音声をオフにできる ●広告とマップ表示など全部をオフにできる ●もっと情報が欲しければ「ZAGAT」「Taxi Info」などいろいろな情報を入手する
米オバマ大統領がtwitterアカウント(http://twitter.com/BarackObama)を持っていていろいろつぶやいている(実際に本人がすべて打ち込んでいるとは思わないが)件は知られている。このアカウントは現時点で約211万人がフォローしていて、私もその1人であるわけだが、そのつぶやきの中でもここのところ大きな割合を占めているのが医療保険改革に関する件だ。オバマ大統領も含め、twitterでの医療保険改革に関する人々の主張は、ハッシュタグ「http://twitter.com/#search?q=%23hc09">#hc09」でまとめて見られるが、賛否入り乱れて騒然となっているさまがよくわかる。 就任後半年ほどたって、オバマ政権もだんだんあちこちで苦しいところが目立つようになってきているようだが、その中で最も大きなものといえるのがこの医療保険改革ではなかろうか。クリントン大
観光系学部・学科の新設ラッシュが続いている――。観光学部・学科を設置している大学の定員数は、1992年度は240人だったのに対し、2009年度は4402人(39大学43学科)と20倍近くまで拡大している。これだけ激増するからには、学生側からの需要も多いのだろう。しかし、観光系学部・学科が激増しているからといって、観光産業が隆盛を極めているというわけではない。 観光産業の実情を見ると、旅行会社は人件費が軽微で済む宿泊予約サイトの快進撃に圧倒されている。大手、中堅旅行会社では、店舗の統廃合や人材削減傾向が続き、また、小さな“まちに密着した”旅行会社の倒産が相次いでいる。いわゆる「旅のプロ」と呼ばれる経験豊富な人材が減りつつあるのだ。新しい人材を育てる環境が、経費削減や効率化の中で確実に失われつつある。観光産業は“人”が一番の財産といわれるが、長きに渡る安売り競争、薄利多売ビジネスの渦に巻き込ま
(記事要約) 米国の飛行機会社ジェットブルーとユナイテッド航空は、特別割引席を、現在話題のコミュニケーションネットワークシステム「Twitter(ツイッター)」を利用して販売を開始したと発表した。これまで、90年代から会員に対して定期的にEメール配信により特別割引席を販売しているジェットブルーは、「時代に即した顧客とのコミュニケーションツール」として、今回ツイッターを利用することになったと発表。 7月6日、ジェットブルーは「ニューヨークJFK空港→マサチューセッツ州のナンタケット」の片道チケットをなんと$9で販売するとツイッターに書き込んだ。ナンタケットは、マサチューセッツ州に属する小さな観光島で、有名なリゾート地でもある。チケットは、販売日の週末と翌週末の分のみ。発売開始から8時間の限定販売をしたのである。 ジェットブルーのスポークスマン、モーガン・ジョンストン氏によると、「こうしたツイ
インターネット界のトレンド・セッター、クリス・アンダーソンの新著“フリー”。IT関連ではこの夏一番話題をさらったトピックといって良いだろう。タイトルとなっている“フリー”は、“自由”ではなく、いわゆる“無料”の意。最近のウエッブビジネスの傾向である、コンテンツの無料化について論じた本だが、ロングテールという概念を提唱して一躍時代の寵児となったアンダーソンの新著ということもあり、米国での議論は少々過熱気味だった。大学から職場まで、すっかり“フリー”の話題で持ちきり、フリーをテーマにした論文や特集記事がうんざりするほど溢れ、しまいにはタダでも読みたくないという気分になったほどである。 アンダーソンの主張の骨子は比較的単純だ。要約すると、コンピュータのハードの価格の下落とインターネットの世界規模の普及により、その周辺のあらゆるサービスも価格を下げていき、やがては無料が当たり前になるだろう、という
■酒井法子の逮捕事件と過剰なまでに加熱するメディア Perfumeの新しいアルバムがリリースされたということで、今回のエントリーでは久しぶりに彼女たちについての考察を進めてみようと思っていた。そんな時に、酒井法子が夫に続いて覚醒剤所持、使用の疑いで逮捕される事件が起こり、「アイドル」のイメージと、アイドルと非アイドルの境界線について、いろいろと考えさせられることになってしまった。 酒井法子の事件に関するテレビでの「報道」ぶりを見ていて、当初は「清純派のアイドル」(註1)に起こった悲劇、といったスタンスだったのが、逮捕状が出た瞬間から一転、彼女がいかにクスリにハマり、夜はクラブなどで遊び歩いていたとか、数年前から入れていたと言われる刺青の話、そして彼女の不幸な生い立ちのこと、そして奇妙な結婚生活…と、「清純派」とは対極にあるようなネガティヴ情報が次から次へと飛び出してきた。 加熱するばかりの
衆議院選挙が刻々と近づいてきている。 ボクは、恥ずかしながら、2007年の東京都の参議院選挙に立候補した経験があり、選挙の大変さは、一般の人より多少理解しているつもりだ。また、当選するためには、あと60倍の努力が必要ということも得票数から感じることができた(1万1200票獲得で、当確ラインは60万票だった)。 それと同時に様々な選挙にまつわる税金の無駄遣いを目の当たりにしてきた。 選挙は、莫大なコストがかけられているのにも関わらず、どうして一向に改善されないのだろうか? インターネットを活用することによって、節約できるコストはふんだんにある。 むしろ、インターネットを活用されると利益が供与されなくなるという、裏の構図そのものに問題があるのではないだろうかと疑問を抱きつづけている。 それは、選挙公示前までは、選挙の出馬に関する情報も一切外部に出せない、すべて「候補予定」であるとかモゴモゴして
twitterの勢いが止まりません。ワールドワイドでのデータですがTwitter、6月の全世界ユーザー数は4450万人に達したそうです。 私はアート関連が昔から好きなので、自分で展覧会やギャラリーなどにできるだけ行くようにしているのですが、展覧会と日々の行動ということで考えるとボトルネックになることが3つあります。 ・ネームバリューのない展覧会は情報がメディアに流れない ・展覧会の開催そのものを知らない ・展覧会の会期を忘れて、行き損ねる で、こういうボトルネックを解決するのに、現状の最適解がtwitterなのです。 アメリカでは、MOMAと大きな美術館がtwitterアカウントを運用したことがニュースになりました。 MuseumModernArt http://twitter.com/MuseumModernArt MOMAがtwitterをはじめたわけ(http://blog.kosu
5月1日放送のテレビ東京「ガイアの夜明け」という番組で、「究極のサービスを目指せ─ザ・リッツ・カールトンのサービス戦略とは?」と題し、これまでカメラがほとんど入ることのなかったリッツ・カールトンの裏側が紹介されていた。その概要をお伝えする。 宿泊料が最低の部屋でも68,000円のラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」。今年3月30日、東京・六本木に誕生した複合商業施設「東京ミッドタウン」の45階から上がリッツ・カールトンになっていて、数ある施設の中でも最も注目度が高い。 リッツ・カールトンは、ホテル王 セザール・リッツが北米に一流のサービスを提供するホテルを展開するために1905年設立。全世界で63のホテルを展開する高級ホテルチェーンで今回誕生したホテルは、大阪についで日本で2番目になる。 リッツ・カールトンは、雑誌などで特集されるホテルランキングでたびたび1位に輝いている。ま
広告を一切掲載せず20年間発行を継続している雑誌がある。『アドバスターズ』だ。アドバスターズ・メディア・ファンデーションという非営利団体が発行する雑誌で、“Journal of Mental Environment”をサブタイトルに、多い時には世界に12万部を発行する。『カルチャラル・レボリューション』を掲げ、巨大広告主とそれに迎合するメディアに奪われた文化を作り上げる力を、再び自分たちの手に取り戻すという大きな目的を核に、雑誌のほか、ウェブサイト(www.adbusters.org)、Buy Nothing DayやDigital Detox Weekなどの世界的なカルチャー・ジャミングの仕掛け人としても活動している。 本部はバンクーバー市の閑静な住宅街にある。木造建て家屋の一角にあるオフィスは、さわやかな風が気持ち良く吹き抜ける空間で、雑誌制作室独特の殺伐とした光景は全くない。 ここか
新聞の衰退は止まるところを知らない。150年の歴史を持つシアトルの老舗新聞社、シアトルPI(Seattle Post Inteligencer)が今年になって新聞の発行を停止し、オンラインに移行した。慢性的な財政難に陥り、身売り先を探している同社だが、いまだに買い手は見つかっていない。同社のライバルである地元最大の新聞社シアトル・タイムズも、購読者数の減少により青息吐息の状況が続いている。筆者がシアトルに転居した三年前、ワシントン大学で新聞の未来を探るシンポジウムが開催され、地元紙を含む新聞7社が参加したが、そのうち2社はすでに新聞の発行を止めてしまっている。新聞に未来があるかという議論はもはや消えうせ、いかにビジネスを収束させるかにシフトしてしまった観さえある。 そんな中で、今後のジャーナリズムの一つの形として注目されているのが、ハイパーローカルジャーナリズムというものだ。直訳すれば超ロ
フィンランドでは、国民の約7割が宝くじを購入し、15歳以上の国民の約半数がスロットマシーンを利用している――と聞いて、「高福祉社会の国で、なんでそんなにお金が欲しいかな」と意外に感じたのは私だけだろうか。特に住み始めたばかりの頃など、毎日のようにスーパーの宝くじコーナーに群がるお年寄りに、「年金が足りないのか?」と心配になり、同じくスーパーのレジを出たところにズラリと並んだスロットマシーンで白昼堂々運試しに興じる老若男女に、この国の爽やかなイメージが覆されたものである。(注:宝くじの購入は18歳から、スロットマシーンの使用は15歳からと年齢制限がある) スーパーの中のスロットマシンコーナー。 「K-15(15歳以下の使用禁止)」と明示してある。 実際に宝くじは、スーパーやガソリンスタンド、キオスキ(フィンランドのコンビニ的小売店)など、ほとんどどこでも販売されており、スロットマシーンは、ス
ラグジュアリーブランドのバッグや服は、正規ショッップでショップスタッフから手渡されて買うもの---。そんな「常識」が崩れ始めた。名の通ったブランド品ばかりを扱うディスカウント販売サイトの日本版が相次いで誕生し、取扱量を伸ばしている。有力ブランドがアウトレットでの売れ残り品処分、ネットでの値引き販売と立て続けにした結果、ブランドと消費者の関係は「物」だけを絆とする、文字通り、即物的なつながりへと変わりつつあるようだ。 エントランスに近付くと、黒スーツ姿のドアマンが静かに扉を開いて、迎え入れてくれる。商品を見たいと言えば、白手袋を着けたショップスタッフが丁寧にケースから商品を取り出す---。ラグジュアリーブランドのショップでは、こうしたもてなしの儀式が顧客の満足感を支えてきた。 素材と製造工程だけでは説明の付きそうにないプライスに、一等地の場所代と、もてなしの儀式料が含まれている。その事を、顧
最近、Twitterへの注目度がとみに高まっている。サービス自体は2006年7月、つまりもう3年も前に始まったものだが、ここへきて話題に上ることが増えたのは、ひとつには政治がらみの利用、もうひとつにはビジネスがらみの利用が増えたからだろう。「つぶやきを共有」する「マイクロブログ」、といっても使わない人には何がいいのかいまひとつわかりにくいらしいが、短文による気軽なコミュニケーション、「フォロー」を通じたゆるいつながり、リアルタイム性などが、受けている要素の主なところなのではないかと思う。 米オバマ大統領が国民に意見を求めたり、デルがアウトレット品販売情報を流して効果的に販売を行ったりという事例を見聞きすれば、これは日本でも、となるのは自然な発想ではある。また、最近のイラン大統領選挙をめぐる騒乱の中で、情報の流れが制約された人々にとって、Twitterによる情報発信と共有がもたらしたものの価
<記事要約> 「5年以内にインターネット・ユーザーは、現在無料のコンテンツにアクセスするために、お金を払わなければならなくなる。インターネットは無料の時代から、支払い方式に移行しつつあると確信している」 運営する約30のウェブサイトから年間15億米ドル以上の売り上げがあるIAC(InterActiveCorp)のCEOバリー・ディラー氏は、今週ニューヨークで行われたカンファレンス(Advertising 2.0 conference)で、そう語った。支払いモデルには、サブスクリプションや1回ごとの購入、マイクロペイメントなどが含まれるだろうという。 しかしながら、すべての人が同意しているわけではない。「たいした予測だ」と言ったのは、オーストラリア最大の独立系オンライン・パブリッシャー「サウンド・アライアンス・グループ」の経営者ニール・アクランド氏。「10年以上やってきたように、広告から収益
フィンランドでは、ボードゲームが健在だ。その存在を意識したのは、長男の保育園の先生から「おうちに何かゲームはありますか?」と聞かれた時。「はい? ゲーム?」 長男はまだ3歳だった。3歳児が遊ぶゲームって? とあんぐりしていると先生はなおも、「メモリーゲーム(神経衰弱)だったらもう遊べるはずです。おうちの人と順番にカードをめくれば、社交性やコミュニケーション能力が高められ、ルールを守る練習にもなります」と、ガンガンに勧めてくる。 3歳以上の幼児向けのメモリーゲーム。ハートの形のもの、道路標識や アルファベットが描かれているものなどと種類が豊富。 園でもそんな高度なことをやっているのかと、教室の中を見渡すと、おもちゃの棚の一番上に、ゲームと思しきものの箱が10個ほど積み重なっている。園児の一人が早速、先生にとってもらって机の上で箱を開いた。一人でボードゲーム? と思って見ていると、園児は箱の中
雑誌TIMEの表紙(http://www.time.com/time/covers/0,16641,20090615,00.html)をiPhoneで行うtwitterが飾ったようにtwitterは今を映し出す鏡として捉えられています。 twitter の武器は速報性と実況性です。twitterというサービスは絞りに絞って設計されています。またiPhoneを始めとして、数多くのクライアントソフトが開発されており、自分のtwitterの使い方に合ったクライアントソフトを探すことはそれほど難しいことではないでしょう。 最近twitterでは「Tsudaる」という言葉が流行しています。これはジャーナリストの津田大介さん、シンポジウムの様子をtwitterで実況中継したことから、twitterで実況中継することそのものを「Tsudaる」と呼ぶようになったものです。 140文字という投稿に制限のある
アップルのiPhone3G Sにビデオ機能が搭載されることになった! と喜んでいるiPhoneユーザーを尻目に、普通の一般ケータイユーザーは、「今さらビデオごときでそんな騒ぐこと?」という疑問が起きているはずだろう。しかもカメラは、たったの300万画素である。スペックのみで比較するとiPhone3G Sは魅力に欠けているのかもしれない。しかし、Appleという会社が、これから何をしようとしているかの話を、妄想も加えてここでは解説してみたいと思う。 アップルにとって「電話」は、あくまでネットの無線機能を供給するひとつの機能であり手段であると考えている。それを証拠とするのが、iPod touchの存在だ。 iPod touchは、iPhoneが登場すると消えゆくデバイスと当初は考えていたが、iPod touchの製品ラインは脈々と残り、アップデートは今後も有償でおこなわれていく。これは、実はi
いわゆる「足利事件」で有罪判決を受け服役中だった受刑者が、DNA再鑑定の結果、冤罪である可能性が高まり、再審開始決定を待たず釈放された件は、警察及び司法システムに対する不信が高まったという点でも、他の類似の再審請求事案に対する影響という点でも、大きなインパクトをもって受け止められている。当時、捜査を指揮していた元警察官のブログには、事件に関する言及があったことから批判的なコメントが殺到し、いわゆる「炎上」状態となったらしい(すでにブログは削除されたようだ)。 この件が裁判員制度をめぐる議論、捜査の可視化をめぐる議論に飛び火するのは当然の話で、すでにあちこちで議論が行われているが、私としては、以前にも書いた(http://mediasabor.jp/2008/08/post_466.html)「専門家の責任」という視点から少し考えてみたい。組織に所属する専門家の責任についての考え方や取り扱い
カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーの発言をきっかけに、マリファナ合法化に関する議論がアメリカでにわかに高まっている。同知事は5月5日の会見において「議論の時が来た。歳入を増やすアイデアであれば前向きに検討したい」とコメントした。 カリフォルニア州の負債総額は、州知事の施政方針演説によれば420億ドル(4兆円超)に達するとのこと。州税務局は、もしマリファナが合法化されれば、その分年間13億ドル(1300億円)税収があると見積もっている。同州における合法化後のマリファナの売り上げ見込みは年間140億ドル。目下農業の稼ぎ頭である乳製品の年間売り上げ(73億ドル)を、はるかに上回る。 ここでいう合法化とは、タバコ、アルコール同様に嗜好品としての合法化である。そもそも医療目的でのマリファナ使用は、カリフォルニア州では合法だ。マリファナは、痛み止めや減量の効果があり、吐き気、緑内障、
先日とあるホームパーティーで、ホストの友人の元ソニー・ピクチャーズ・デジタル社長、ヤイール・ランドー氏がアニメーターを集めて新しい映画作りをしていると耳にした。その直後、4月18日からラスベガスで行なわれたNAB Show 2009で、ランドー氏は、アニメーターたちがソーシャルネットワーク・スペースでチームを結成し、ショートフィルム「Live Music」を製作している現状について基調講演を行なったそうだ。一体どういう形で何が行なわれているか、俄然興味をもった。 「Mass Animation」という会社は、あのFacebookを通じて、クリエーターたちを集めて、「Live Music」というタイトルのショートフィルム(ビデオ)を作成しているという。早速このフィルム製作に関する情報収集をしてみたが、とにかくあらゆる情報がFacebookを通じて発信されている。 Mass Animation
テレビというメディアは、あまり討論を伝えるには向いていないと思うのだが、テレビで討論番組をやっていると、つい見てしまう。といってもまあたいていは聞き流す程度のもので、内容に入れ込めないと、つい頭が脱線を始めてしまう。そのときも、タレントだの評論家だのが経済論議をしているのを耳半分で聞いていたのだが、ふいにこれ何かに似てるな、という考えがもやもやとわいてきた。で、しばらくしてからはっと気づいた。 ダイエット情報番組だ。 テレビではよくダイエット情報番組をやっている。典型的には、「○○を食べるだけで」「1日わずか10分で」といった、簡単で楽なのにえらく効果的なダイエット法の紹介。関西テレビの「発掘!あるある大事典」での捏造事件で業界として少しは懲りたかと思ったら、どうもそうでもないようで、その後もなんだかんだと次々に新手が登場する。テレビ番組の経済論議もそれと似ているように思う、というと何やら
シオニズム運動の結果、主としてユダヤ人によって、「シオンの地」(パレスチナ)に建設された国家イスラエル。排除、占領された側のパレスチナと占領している側であるイスラエルとの間の政治的、宗教的な紛争は延々と続いている。 公開されたドキュメンタリー映画『沈黙を破る』(監督はジャーナリストの土井敏邦氏)は、イスラエル軍の兵士だった人の内部告発、兵士としての行動原理、心理状態を真正面から捉えた初めての作品である。タイトルとなっている『沈黙を破る』は元イスラエル兵だった人々による内部告発活動を行うNPOの名称でもある。 ジャーナリストが戦地などで撮影する映像は、通常、テレビ番組に提供される。その場合、ジャーナリストの視点というよりは、テレビ局側の意向が強く反映されたものになりがちである。また、テレビ局に提供された映像は、その後、撮影した本人であっても自由に使うことはできなくなる。そのため、土井氏は、著
オンライン・ブランドバッシング、企業のイメージを損なう情報や映像のネット上での公開は、現代企業の最大の懸案事項の一つである。オンラインの場合、一般メディアによるバッシングとは異なり、厄介な点がふたつある。サイバースペースは巨大な海だ。企業に対するよからぬ噂がどこで立てられるか、皆目検討がつかないため、発生後すばやく対応することが難しい。YouTube やメジャーなブログスフィアは代理店や専門会社がウオッチしているが、それでも発見が遅れることがある。もう一つは、オンライン時代の特性で、企業バッシングにつながる噂や映像があっという間にネットを駆け巡ってしまい、現実的な対処のしようがないことだ。今月、米国の宅配ピザ大手、ドミノズを襲ったのはこうしたケースの典型的なものだった。 4月15日、ドミノズ・ピザの従業員二人が、面白半分にキッチンで行なった“不適切な行為”のビデオをYouTubeにアップし
政府のエコポイントが薄型大型テレビにも適用され、テレビが少しだけ買いやすくなりそうだ。液晶テレビにおいても、PCのVGA入力に対応できるようになっているので、ボクの場合もテレビの使い方が大きく変わってきた。 PCのディスプレイだと、大型といっても24インチ程度で机に向って作業をすることが多い。それが、PCからVGAケーブルをテレビに接続し、マルチディスプレイにすることにより、薄型大型テレビをPCのモニターとしてリビングで「ネットをテレビ化」して活用するようになった。 「ネットをテレビ化」するようになった一番の原因は、YouTubeの高画質化である。「HQ」ボタンを押し、「画面拡大」ボタンを押すと、もうそれがテレビなのか、YouTubeなのかわからなくなる。それだけ、画質がアップしてきているのだ。もちろん、音声もステレオに接続している。 ただ、どうしてもYouTubeだとストリーミング視聴に
PC、それも特にノートPCの新製品などでブロガーイベントが開催されることが、半ば日常的になってきました。それは例えば、こんなキーワードで検索してみるとよくわかります。 「panasonic ブロガーイベント」 「VAIO ブロガーイベント」 たしかにブロガーというのは、ノートPCの、それもコンシューマー向けの商品であれば、確実にそのままユーザーとなることが期待できる人たちです。メーカーがその人たちのレビューに期待するのは、ある意味当然と言えますが、ブログが始まったばかりの頃を考えると、隔世の感があります。 そんな中、ひさびさに新製品を発表するというシャープがメビウスで、これまた前代未聞のモニターキャンペーン(http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20391676,00.htm)を告知しました。 なんと、用意されたモニター用
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