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およそ10年前、歴史上初めてヒトのDNAの全ての読み取りに成功したが、ゲノム全体の98%を占めるDNAは、意味不明のガラクタ、荒地、ダーク・マターと呼ばれて来た。 ヒューマン・ゲノム・プロジェクトが2001年に発表したヒトゲノムのデーターでは、我々の 21,000の遺伝子を構成する30億の塩基対はゲノム全体のわずか2%だけで、残りは生物化学的に不活性で不毛の地であるとしている。地球上の生物進化の頂点に立つ人間の青写真であるから、当然重要な蛋白をコードする遺伝子がいっぱいに詰っているだろうと予想されたが、実際はその反対であった。 しかし最近の研究によると、これは間違っていたようだ。ネイチャー、ゲノムリサーチ、ゲノムバイオロジー、サイエンスと細胞等の雑誌に掲載された報告によると、この膨大なジャンクDNAと呼ばれる部分は、遺伝子をコントロールする重要な部分で、この部分に起きる変異が数百の病気の原
「個性と社会心理」誌の9月号のよると外向性の人は人と交わって幸せと一般に考えられているが実際は内向性の人より人と過ごす時間は決して長い事は無いと論じています。 「この結果は外向性の人が幸せであると説明するには何か他の要因があると考えないとならない」とイリノイ大学の心理学助教授でありこの研究と著者であるりチャード・ルーカス氏は言う。外向性の人はより人との交わり(温かみ、愛情ある感情的結びつき)に調和するのに対して内向性の人はこれらに対してより中立的であると氏は主張する。 研究者は39の国から来る6、000人の学生に外向性と社交性のレベルを調べる為に質問項目を用意して調べた。期待通りに外向性の学生は友達と過ごしたりする社交的活動により興味を示した。しかし他の回答は研究者を驚かせた。 「貴方は研究課題に取り組む時1人の方が良いですが、それともグループでやりたいですか」と外向性の学生に聞いたところ
新年早々、私は困った問題を抱えている。私の友人が新年の抱負として今年こそすっきり鬱を治したいと言い出した。彼は過去何年も薬箱いっぱいの薬を飲み続けてきたが、どの薬も満足な効果が出なかった。次第に副作用に耐えられなくなり、薬の服用を停止したら今度は激しい禁断症状(痙攣、めまい、頭痛)に見舞われたと言う。何か新しい薬で慢性的鬱症状を改善できるものがあるであろうかと聞いてきた。 私は古い三環系抗うつ薬から比較的最近のSSRIまで、研究報告には精通しているつもりである。SSRIとは神経伝達物質であるセロトニンをターゲットにするゾロフト、パクシル、プロザックとそのジェネリックであり、新しいものには神経伝達物質であるノルエピネフィリンをターゲットとするエフェクサーやウェルブトリン等まである。ニューヨークタイムズでウェイル・コーネル医科大学のリチャード・フリードマンが「抗鬱剤の安全性と効果は科学的に証明
何故子供の頃虐待された経験があるのに、あるものは粗暴犯罪に走り、他のものはそうならないのか遺伝子の面から研究した報告である。 MAOA(モノアミンオキシダーゼA)と呼ばれる遺伝子がそれで、その活動が弱いタイプの遺伝子を持つ男子は子供時代に虐待を受けると普通のレベルの活動をするMAOAをもつ男子より反社会的行動をする傾向が高い事が判明した。 MAOA活性と反社会性は未だ研究段階であるが、反社会的行為を抑止する武器になり得ると研究者は語っている。 「活発型MAOA遺伝子を持つ人は、たとえ児童虐待を受けても反社会的行動を起こしにくいと分かり、大変面白い結果です。要するのこのタイプの人は遺伝子により犯罪に走ら無いように守られているわけです。我々の遺伝子には人をトロウマ耐性にする何かがあるのかも知れない」とウィスコンシン大学の心理学者でありロンドン・キングスカレッジの教授でもあるテリー・マフィット氏
精神科医をやっていて特に困惑するのは麻薬常用だ。確かに麻薬は気持良くさせるが、それは最初だけであり高揚感は長く続かない。私の患者の一人は「先生、少し変に聞こえるかも知れませんが、コカインをやっていても、もう気持ちよくならないのです。でも止められない」と私に言った。 彼が30代の前半にコカインを開始した時は、始めると数日間は飲まず食わずで麻薬に耽った。この陶酔感はセックスさえも超越するものだったに違いない。しかし数ヶ月もすると陶酔感はなくなり、生活が乱れ職を失い妻も別れると言い始めた。そして私のところに来た。 彼もコカインを止められないと全てを失うことになると分かっているが止められない。もはや何の陶酔感も高揚感をもないのに何が良くて続けているのかと聞くと、私の方をぼんやり見るだけで理由を説明出来ない。この質問に答えられないのは患者ばかりでなく、精神科医も答えることが出来なかった。 麻薬の魅力
何故、ごみ屋敷の住人は、ガラクタをあれだけ集めて住むのであろうか。 今度発表された研究では、彼らの脳は健康な人と比べて、脳のある部分が健康な人とは違った反応をするのが分かった。今まで、ごみ屋敷症候群は強迫行為か強迫行為に属するサブグループ程度に考えられていたが、脳の反応を見ると強迫行為とは異なる。 「ごみ屋敷症候群は多くの面で大変ユニークな症状で、この研究は我々に貴重なデーターを与えてくれた」とニューヨーク・アルバート・アインシュタイン医学校のエリック・ホレンダーは言う。彼は、ごみ屋敷症候群は通常の強迫行為に入れるのではなく、強迫行為に近い別の分類に入れるべきであると主張している。 実際、間もなく発表される新しい”精神障害の診断と統計の手引き(DSM-5)”では、ごみ屋敷症候群については別の診断基準が提案されている。 今回”The Archives of General Psychiatr
最新の研究発表によると、妊娠時に抗鬱剤を飲んでいる人では、飲んでいなかった人に比べて生まれた子供の自閉症の発症率が高いのが分かった。 1,700人の子供を対象にした調査(その中に300人弱の自閉症スペクトラム障害の子供を含む)では、母親が子供を生む前の年に抗鬱剤を飲んでいた場合、抗鬱剤を飲んでいない女性に比べて2倍高い自閉症スペクトラム障害発症率を示していた。特に妊娠最初の3ヶ月間に飲んでいた人では4倍高い値であった。 この研究ではSSRIと呼ばれる抗鬱剤を飲んだ人を対象に行われた。SSRIとはプロザック、パクシル、ゾロフト等の抗鬱剤で、脳細胞中のセロトニンレベルを上げて鬱状態を解消する作用を持つ。 セロトニンが自閉症と関係があるのではと以前から言われていたため、研究では特にSSRIに注目して研究をした。ある研究報告によると、自閉症の子供の血中には通常より高いレベルのセロトニンがあると言い
生物学を変えるエピジェネティックス By Stephen S. Hall | NEWSWEEK ニューズウィークマガジーン 2009年7月13日号から メンデルから始まった遺伝子の考えは、ワトソンとクリックのDNA螺旋構造の解明を経て、最近では世界を騒がせたヒトゲノム完全読み取りまでこぎつけた。これで難病の多くが解決されるかと思いきや、今やまったく新しい概念の遺伝が考えられ始め、我々は生物と医学の革命的時代に入ろうとしている。 この新しい遺伝学はエピジェネティックスと呼ばれ、次第に多くの科学者に受け入れられている。エピジェネティックスとは遺伝子がどう働くか、どう病気を発症させるかを説明する新しい学問で、癌のような深刻な病気の診断と治療に大きく貢献する可能性を秘めている。エピジェネティックスはヒトゲノムプロジェクトの達成で得られた多くの情報を説明するばかりでなく、既に難病患者の延命に成功して
この英文翻訳のページは、1997年の無為療法開始以来、インターネット上に掲載されたアメリカ、イギリスの新聞、雑誌の中から神経症関連の重要な記事を翻訳したものです。 腸内細菌と摂食障害 過食症の発症には腸内細菌が関連しているらしい。 内なるシグナル 普通感じない体の内側から伝わるシグナルに注目すると、心の問題の解消につながる可能性 不安の断捨離 従来のやり方とは反対に、不安を正面から抑圧するやり方が不安に苦しむ人に効果があった。 鬱を治す幻覚キノコ 成分のシロシビンはデフォルトモードネットワークを抑制して鬱を改善する。 説明出来ない肥満治療薬 普通新薬には開発のプロセスが説明できるが肥満治療薬はそれが出来ない。しかしこの薬は世の中を大きく変える革命新薬の可能性がある。 産後の鬱新薬 久しぶりの飲むタイプの新薬です。薬効は素早く3日で現れた女性もいる。 人生を簡単に良く出来るか 感謝の気持ちを
神経症の状態 神経症が治った状態 神経症を治す方法 神経症治しの原点 神経症治癒の定義 神経症の世界と健康世界の比較 English Spanish 英語文献翻訳集 1997年以来インターネット上、あるいはアメリカの雑誌に載った関連記事及び会議録からの翻訳 斎藤式英会話上達法 格好よく話せるようになりますよ!! 神経症とは その1 その2 最新の脳科学報告 不安の断捨離 不安は逃げてはだめだと誰でも思う。特に神経症者はこの傾向があって不安に正面から向き合う。しかしその結果は御覧のようにほとんどの人は神経症が一生続いてしまう。 ケンブリッジ大学が発表した研究では、その反対に不安を完全否定、無視、抑圧すると結果は大変良かったと言う。 今日の言葉 必ずしも神経症とは関係ありません。 禅の講義 2024/2/10日更新 雑用が危険であること New 神経症脳の興奮を押さえる 考えないで得られる豪
雪一面のスウェーデンの過疎地は最新の遺伝学の話をするには似つかわしい場所ではないが、スウェーデンの最北に位置するこの人口過疎のノルボッテンが遺伝学の注目を浴びている。 19世紀のノルボッテンは隔絶されていて、凶作になると一気に飢饉に見舞われた。飢饉は定期的に襲い、例えば1800年,1812年,1821年,1836年,1856年は飢饉の年で人々は苦しみ、1801年,1822年,1828年,1844年,1863年は逆に収穫に恵まれ人々は飽食を楽しんだ。 1980年代にストックホルム・カロリンスカ研究所の予防健康医学の専門家であるラーズ・オロブ・バイグレンは、この19世紀に起きた飢饉と飽食がその子孫にどのような影響及ぼしたかを研究し始めた。バイグレンはノルボッテン・オベルカリックス部落で1905年に生まれた99人を任意に抽出して、その親、祖父母の生まれた頃までさかのぼり農業記録を頼りに若い頃食べ
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