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日本各地で行われている盆踊りのルーツのひとつに「踊り念仏」という仏教儀礼があります。これは念仏を唱えながら踊ることで無我の境地に到達できるというもので、平安時代中期に空也上人が始め、鎌倉時代の一遍上人が各地へと広めました。この踊り念仏が芸能娯楽化し、紆余曲折を経て現在の盆踊りの原型になったと言われています。 神奈川県の相模湾沿岸に広がるビーチエリア、湘南の玄関口でもある藤沢駅から徒歩15分の地で、この踊り念仏を盛り込んだ盆踊りが行われていることをご存知でしょうか? 極めて古風な踊り念仏が奉納されるだけでなく、西馬音内盆踊り・郡上踊り・阿波踊りという日本三大盆踊りの団体が出演。さらには天井桟敷やアニメ「少女革命ウテナ」の音楽監督を務めたJ・A・シーザー作曲の創作盆踊り歌までもが踊られるという、盆踊りの過去と現在を繋ぎ合わせた類を見ない夏祭り――それが藤沢市の古刹、遊行寺および市内各地を舞台と
三浦半島西部に位置する神奈川県三浦郡葉山町。夏ともなると多くの海水浴客で賑わう風光明媚なこの町で、毎年とあるユニークな盆踊り大会が開催されています。 会場は森戸海岸のビーチ。踊られるのは炭坑節や東京音頭などスタンダードな盆踊り歌ですが、奏でるのはギターやベースも含む大所帯の生バンド。しかも現役ミュージシャンが顔を連ねる本格的な演奏です。噂が噂を呼び、近年は県外からも多くの踊り手がやってくるほどの人気ぶり。それが今回ご紹介する「森戸の浜の盆踊り大会」です。 今回はその森戸の浜の盆踊り大会の背景にあるものについて、昨年まで実行委員長を務めていた土川雅章さん、その土川さんに変わって今年から委員長を務めることになった長久保アキラさんという、生粋の葉山っ子であるお2人にお話を伺ってきました。 2012年度の森戸の浜の盆踊り大会。演奏曲は炭坑節 「音源で踊る話は最初からまったく出てなかった」 ©Kei
栃木県南部に位置し、江戸時代には「西方五千石」とも呼ばれた米どころ、栃木県栃木市西方町。この地を舞台に、「ど田舎にしかた祭り」というユニークな祭りが毎年12月に行われています。テーマは「ど田舎」。主催するのは商工会や農家の若手たちです。 昨年からこの「ど田舎にしかた祭り」の実行委員に、とある移住者の男性が加わりました。それが野良着に身を包み、太鼓と鉦(かね)、三味線という阿波おどりの編成によって農民一揆的な騒乱状態を作り出す和太鼓パンク集団、切腹ピストルズの飯田団紅(だんこう)さんです。よりディープな進化を遂げていることでにわかに注目を集めつつある「ど田舎にしかた祭り」とはいったいどんな祭りなのでしょうか? 飯田さんをはじめとする実行委員に会うため、栃木県栃木市を訪れました。 「より『ど田舎』ということを意識しよう」 ©Keiko K. Oishi 左から、実行委員を務める針谷伸一さん(西
かつては「MUTE BEAT」、現在は「DUBFORCE」「MOONBUG」のメンバー、DUB MASTER Xとして活躍する日本屈指のダブエンジニア&ミュージシャン宮崎泉さんは、80年代初頭にクラブでのアシスタント・ミキサーとしての活動をきっかけに、ライブダブ・エンジニアの道を開拓。リミキサー、アレンジャーとしても浜崎あゆみなどavex所属アーティストから、キリンジ、東京スカパラダイスオーケストラ、初音ミクまで多種多様なアーティストを担当し、ミュージシャンとPA(サウンドエンジニア)という二足のわらじでコアな現場に向き合っている。「アーティストの意図を誰よりも理解できる裏方」と言われているキャリアを聞いた。 「PAは裏方ではあるがステージに立っていないだけで、ライブの空気感を作り上げる点ではアーティストと対等」 そもそもPAとは、「パブリックアドレス」という音響拡声装置の総称であるが、楽
本連載「Labyrinth Of Musical Instruments — 楽器の迷宮」では、通常ポップ・ミュージックではあまり使われることのない特殊な楽器、あるいは近年新たに発明・開発された楽器について、代表的演奏者へのインタビューを通じてその魅力や、シーンを紹介してゆきたい。 初回に選んだのは「箏〈こと〉」。 いや、正確に言うと「エレクトリック箏」である。解説していただくのは、第一人者である八木美知依さんだ。 ちなみに箏は単体では「こと」と読むが、熟語では「箏曲<そうきょく>」のように「そう」と読むのが通例。奈良時代に中国から伝わり、江戸時代には現代につながる奏法、流派の原型が整えられるなど、その歴史は約1300年に及ぶ。年始BGMの定番として、あらゆる場所で流れる宮城道雄の「春の海」(昭和4年)を耳にしたことのない人はいないだろう。この曲は、戦前に尺八のパートをヴァイオリンで演奏し
現在、盆踊りの世界ではさまざまな改革が進められています。過去2回の本連載では、都市の祝祭としての盆踊りの可能性を探るべく、野外フェスやブロックパーティーを経由した「外側」からの改革に挑む2つの祭り・盆踊りを取り上げました。今回は日本民踊の世界、つまりは「内側」からの改革を進めるひとりの人物に焦点をあててみましょう。 今回ご登場いただくのは、1981年生まれの鳳蝶美成(あげは・びじょう)さん。近年Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅがかかる盆踊りとして注目を集めている「中野駅前大盆踊り大会」の実行委員長を務める一方で、日本民踊鳳蝶流の家元師範として各地の教室で指導。さまざまなメディアにも出演し、昨年はauのテレビCMに使用された“三太郎音頭”の振り付け・指導も担当しました。まさに日本民踊・盆踊りの世界におけるイノベイターである美成さんは、盆踊りにどのような変革をもたらそうとしているのでしょう
4月4日、初のミュージックビデオ集『おどろ曼荼羅~ミュージックビデオ集~』が発売された人間椅子。平成元年『いかす! バンド天国』でのデビューから29年、いわゆる「普通」からは考えにくい売れ方に驚くばかりのベテランヘヴィロック・バンドは、いま、再ブレイク中だ。 青森から上京し、異様な売れ方をしたあと急落。長かった不遇の時代も止めることなくコンスタントに新譜を出し続けていた彼らの、続けることの意味とは……。人生に迷い始めた大人たちへ、48歳にしてようやく音楽一本で食えるようになった覚悟を、昨年上梓した自伝『屈折くん』も話題のフロントマン・和嶋慎治に聞いた。 「屈折くん」(シンコーミュージック)1,620円(税込) 「自分の才能を信じるしかない」 バカの壁を超え続けた29年 まず、最初に断りをいれたい。通常、インタビュー記事で聞き手のプロフィールを紹介することなんてまず、ない。でもこの取材におい
2016年7月、東京都中央区日本橋のあやめ公園でとある盆踊り大会が開催されました。それが「中洲ブロックパーティ」。クラフトワークの74年作「Autobahn」のオマージュでもある告知フライヤーにピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、「大江戸まつり盆踊り 中洲納涼会」の前日祭として開かれたこの中洲ブロックパーティ、通常の盆踊りとは一味も二味も違う極めてユニークなもの。そのため1回目にして大きな話題を集め、さまざまなメディアでも取り上げられることになりました。 今回は盆踊りの新たなスタイルを実現した中洲ブロックパーティの運営を手伝っている岸野雄一さんにインタビュー。中洲ブロックパーティ以降もさまざまな形で盆踊りの可能性を提示してきた彼に、地元で盆踊りを始めるうえでのノウハウを伺ってきました。 「盆踊りもアップデートされていいと思ったんです」 まず、岸野さんの経歴をご紹介しましょう。 80
海外に行って現地で友人ができると、必ず聞かれることがある。それは、「ニッポンのクールな音楽を教えてくれよ」という質問だ。そういった時に、どんな音楽を勧めればいいのかは非常に悩むところ。いわゆる流行りのJ-POPだとなんだか大いに誤解されそうな気がするし、かといってコテコテの雅楽を選んでも、日頃自分が耳にしていないのでリアリティがない。まあ、日本語の歌詞というだけで外国人には面白いようだが、それではなんとも芸がない。 この時、日本らしさを取り入れた現代のポップ・ミュージックをさらりと差し出すことができると、とてもスマートだ。民謡や祭り囃子のような「日本的」な音色やメロディを、今のフォーマットで構築した音楽なら、自信を持って外国人に勧められるだろう。そして、実はこういった土着的ながらポップな音楽が、最近非常に増えてきている。一昔前までは、「民謡なんてダサい」と思われていたものだが、今はクールな
近年、野外フェスに行き慣れた人たちが辿り着く場所として、祭りや盆踊りに注目が集まっているのをご存知でしょうか? 祭りといっても特定の地域で代々受け継がれてきたものだけではありません。近年になって新しく始められたもののなかには、町おこしを目的にしたものがあれば、地縁に限らない新しい「縁」を作り出すことを目的にしたもの、土着文化への関心から始められたものなど、テーマはさまざま。いずれも野外フェスにはない祝祭感・熱狂が多くの音楽リスナーの心を捉えているようです。 この連載では、今までにないやり方で「新しい祭り」を始めた方々にインタビュー。始めるうえでのノウハウを伺っていきます。ひょっとしたら停滞した社会を変えるヒントがここにあるかも? 「ハードコアのあのバンドとレゲエのあの人がいっしょにやったらいいのに」 今回お話を伺うのは、愛知県豊田市で開催されている「橋の下世界音楽祭」の主催者のひとり、根木
クラシック・サクソフォンの世界で今最も熱い注目を集めている日本人若手演奏家といえば、やはり上野耕平だろう。特に、吹奏楽部出身の10~20代の若いリスナーたちの間では、ちょっとしたアイドル的存在にもなっている。が、もちろん実力は折り紙付きだ。 1992年に茨城県で生まれ、東京藝術大学で学んだ上野は、18才の時、第28回日本管打楽器コンクール「サクソフォン部門」において史上最年少で優勝し、2014年には、第6回アドルフ・サックス国際コンクールでも第2位を受賞。それと前後してアルバム『アドルフに告ぐ』(日本コロムビア)でレコード・デビューを果たし、2016年には2作目『<a href="/hires-album/118442/">Listen to…</a>』も発表した。また、2017年夏には、自身がソプラノ・サックスを担当するザ・レヴ・サクソフォン・カルテットのデビュー・アルバム『デビューコン
ライター/選曲家の栗本斉による、知られざる世界の音楽を紹介する連載コラム。第4回目は世界各国のメタルがテーマ。日本ではアイドル文化と融合し、アイルランドには民族的な世界観のケルティック・メタルサウンドが存在する。その土地ならではの、ご当地メタルをピックアップする。 ギターの速弾きだけじゃない! 味わい深いご当地メタル ヘヴィ・メタル、通称「ヘヴィメタ」。その言葉を出すと、大抵の人は「ああ、あんな感じのやつね~」とイメージすることだろう。とにかく、ヘヴィ・メタルほど好き嫌いがはっきりした音楽はないかもしれない。苦手な人は、とことん苦手で、嫌悪感を丸出しにされることも多々ある。 ただ、ヘヴィ・メタルにもその一般的な印象とは異なり、いろいろなサブ・ジャンルがあって、単一的ではない広大な世界が横たわっている。それぞれの解説はここでは避けるが、スラッシュ・メタル、スピード・メタル、デス・メタル、ゴシ
現代を代表するプロレス実況アナウンサーでありながら、プロレスレコードマニアでもある清野茂樹氏。今年3月に上梓した『1000のプロレスレコードを持つ男』(立東舎)は、懐かしのあのテーマ曲がジャケ写付きでズラリと並び、その一つひとつについて入念な取材がなされた渾身の一冊だ。さすがの美声で語られるテーマ曲にまつわるお話からは、音楽が、またそれを選んだ“裏方”が、プロレス業界にいかに貢献したかが明らかに! プロレス入場テーマ曲ブームを作ったのは、テレビ局ディレクター ─今年3月に上梓された『1000のプロレスレコードを持つ男』では、業界の“裏方”に入念な取材をされていますね。 昔は選手のテーマ曲はテレビ放送のための音響効果と捉えられていて、テレビ局のディレクターや音効マンが決めていたんですよ。だから選手に聞いても知らないんです。この本を書くにあたっては、その曲を選んだ経緯や理由をきちんと聞こうと、
皆さま、お初にお目にかかります。自称「いい音研究家」の福岡智彦と申します。「いい音=ハイファイ」ではなく、心技体3拍子揃った音楽をそう呼びたいと思っています。古今東西の、百花繚乱ならぬ「百歌繚乱」の「いい音」を、いろんなテーマの下に切り分けて、五里霧中の音楽の森を「夢中」で探っていきますので、どうかお付き合いくださいませ。 「グルーヴ・ギター」とは? さてまずは、エレキ・ギターについて語ろうと思うのですが、いきなりですが、あれって他に呼び方はないんですかね。「エレキ・ギター!」って口に出すの、ちょっと気恥ずかしく感じるのは私だけでしょうか?その昔、映画「エレキの若大将」が流行って、寺内タケシがテケテケやってた時代はたしかに「エレキ・ギター」だったんですが……。たとえば「スチュワーデス」はすっかり「CA」「客室乗務員」とかに替わりましたけど。だって「電気」のことをもう「エレキ」とは言わないで
ライター/選曲家の栗本斉による、知られざる世界の音楽を紹介する連載コラム。第3回目はアフリカの現代音楽がテーマ。「陽気で土着的」という一般的なアフリカ音楽のイメージを覆す、内省的でダークなサウンドをピックアップする。 多様な音楽性を内在したアフリカの注目ダーク・サウンド 母なる大地、アフリカ大陸。ここで生まれた音楽といえば、太陽の光が似合う太鼓のリズムと陽気な歌。それに合わせてみんな踊っている。一般的にはそんなイメージだろうか。アフリカ音楽自体、我が国ではあまり一般的ではないが、例えばCMでも使われたユッスー・ンドゥールによるビートルズのカバーとか、ポール・サイモンが南アフリカ共和国のミュージシャンたちと制作してグラミー賞を総なめにしたアルバム『グレイスランド』などは、日本のリスナーにもよく知られている。 ただ、アフリカは広大な大地だし、そんな画一的なサウンドだけではないことは想像できるは
まずは“LEDを光らせる”というミニマムゴールを決める アイディア1つで、まったく新たな電子楽器が作れる。その可能性を担保してくれるのがみなさんのお手を拝借。電子楽器を自作してみませんか?でも紹介したマイコンボードの「Arduino(アルデュイーノ)」です。 全3回で、「Arduino」を使った電子楽器作りを追っていきます。第1回目の今回は、「Arduinoをはじめようキット」(スイッチサイエンス)を用いて、LEDというパーツを光らせるところまでを解説します。 「楽器じゃないじゃん!」とお思いの方もいるでしょう。そのご意見は、確かにそうです。でも「Arduino」でどんなことができるのか、そのベーシック部分を実践して習うのにLEDを光らせるまでの手順はもっとも簡単。「LEDを光らせる」という結果を、「スピーカーなどから音を出す」「MIDI信号に変換してシンセサイザーなどに送る」とすれば、ほ
tofubeatsが考えるポップ・ミュージックとは?新作アルバム『FANTASY CLUB』と合わせて読み解く10曲 mysoundイチ押しのアーティストにテーマに合わせた楽曲をピックアップしてもらい、その曲にまつわるエピソードから本質を掘り下げていくプレイリスト企画。今回は注目の若手トラックメイカー/プロデューサー、tofubeatsさんの登場です。神戸在住の彼は、自身の楽曲に加えてメジャーから気鋭の若手まで多岐にわたるアーティストのリミックス/楽曲提供などでも人気を拡大。KANDYTOWNのYOUNG JUJU、sugar me、中村佳穂さんを迎えた今回の最新作『FANTASY CLUB』では華やかな前作から一転、心のひだをそっとなぞるような、メロウでタイムレスなポップ・チューンを広げています。今回は「FANTASY CLUBな楽曲のプレイリスト」から、最新アルバムの魅力を語ってもらい
ポップカルチャーの世界は常にファッションやアート、そして映画と有機的にリンクし、温故知新を繰り返しながら変化し続ける。そして、その変化と進化が最も顕著に表現される大衆娯楽=ポップカルチャーから見えてくる新たな価値観とは何かを探るべく、日本とアメリカ西海岸、時に東南アジアやヨーロッパも交えつつ、太平洋を挟んだEAST MEETS WESTの視点から広く深く考察する大人向けカルチャー分析コラム! 橋のない河に橋をかける行為こそ、文化のクロスオーバーなのである! ロック・ドキュメンタリーとは何か? 好きなジャンルの音楽や、関わるバンドや歌手についてもっと知りたい! もしくは、未だに見たことのない伝説のバンドの映像、貴重なライブなどを観てみたい! どのようなジャンルであれ、音楽に親しんでいれば、このような欲求は自然である。音楽を映像で楽しむという行為は、この世界に"映画"が誕生した瞬間まで話はさか
第1話 目を閉じておいでよ 次の話へ→ 各話一覧へ <登場人物 プロフィール> 沢尻肇(ドラム)45歳 家電量販店勤務 高校生の時からコピーバンドを趣味で続けている。18歳の息子の竹夫は引きニートだが宅録が趣味。音楽の話をしようとすると煙たがられる。 菊池ミキ(ボーカル)39歳 理容師だったが今はスナック勤務 佐々木と付き合っていた過去がある。カッとしやすい性格。 佐々木達郎(ギター)40歳 自動車整備工場勤務 7歳の娘がいるが別れて暮らしている。 土沼孝之(ベース)44歳 高校の社会科教師 沢尻の高校の同級生で当時から一緒にバンドをしていた。 佐々木に車を直してもらった縁でバンドを始める。 桜井仁美 24歳 家電量販店勤務 ♪第1話の楽曲♪ バービーボーイズ/目を閉じておいでよ mysoundで試聴
電子楽器を自分でカンタンに作れる時代、到来!? 難しそうに思えるでしょう。でも、その気になればオリジナルの電子楽器が作れる時代なのです! 電子楽器といっても様々なスタイルのプロダクトがあります。黒鍵白鍵が並ぶキーボード型、パッドを並べたドラム型、管楽器型もギター型もあります。でも強引な言い方をすればアーキテクチャは一緒。鳴らす音階を定める鍵盤やパッドや弦というスイッチの形状が異なるけれども、スイッチの先には音のデータが入ったメモリ領域と、スイッチがどうかを見極めてスピーカーに音のデータを送り込む頭脳となるCPUなどで構成されています。 CPUとかメモリとかわかんない!という声が聞こえてきました。ですよね。Googleに「CPU」と入力して画像検索すると四角いゲジゲジのようなパーツがでてきて、コイツをどのように活用していいかわかる人はそういません。ヘタに触ったら壊れてしまいそうだし、第六感が
2000年の解散から2008年の再結成を経て、現在は本格的に活動を再開しているサニーデイ・サービスのフロントマンとして、一人のシンガーソングライターとして、自身のレーベル・ROSE RECORDSの代表として、そして3人の子どもの父親として──。曽我部恵一は、そのアーティスト活動はもちろんだが、それ以外の時間も含め、本当に多忙な日々を送っているように見える。しかし、取材場所の喫茶店に現れた彼の表情に疲労感などはなく、むしろ柔和な笑顔を浮かべながらベトナムコーヒーをオーダーしている。一人で何役も務める“カッコいい大人”曽我部恵一の、たった今の気持ちを聞いた。 先のことは考えずに続いてきたレーベルのこと まずは、2004年にスタートしたROSE RECORDSについて、あらためてその成り立ちと現状を聞いてみる。 「ソロになってから所属していたメジャーレーベルとの契約期間が終わって、次はどうしよ
絶大なるフリークスを国内外に有するヤンさんに、お話を聞きました。春風 3月24日、ヤン富田のライブがブルーノート東京で開催された。1stステージと2ndステージでそれぞれ約70分のライブだったが、そこには、電子音楽があり、ヒップホップがあり、スティールパンのソロ演奏があり、ポップ・ミュージックがあり、つまりはヤン富田の多岐にわたる音楽性を一望できるような体験があった。 「ヤンさんの魅力がコンパクトに凝縮されていて、素晴らしかったです! 1曲目のヤンさんのギターのチューニングがとても知りたいです」 当日、会場に来ていた小山田圭吾は、ライブの感想をそう語り、Little tempo、KIRINJIらで活躍する田村玄一は、40年来の親交を踏まえ、こう呟いた。 https://twitter.com/gen_tamura/status/845434352385220609 ヤン富田は、1989年に
3月12日、アジア最大級のテキーラ&メスカルの祭典「TEQUILA FESTA 2017 in TOKYO」に、テキーラマエストロでもあるINORANが登場。お気に入りの銘柄をストレートで飲みながらテキーラ愛を語る姿は、クールな外見からは想像もつかないほど熱く、「Salud(サルー)!」の合言葉に、会場の熱気は最高潮に高まったのだった。そんなINORANの〝My Favorite Things〟テキーラから、現在の愛器ジャズマスターへの思いに、氏のアンビエンス感溢れるギターサウンドに多大な影響を受け続けているという気鋭のミニマルテクノアーティストAKIKO KIYAMAが迫った。 INORANを構成する テキーラ、ジャズマスター、音楽。その全てはコミュニケーション —私は、クラブカルチャーという割とお酒と密接な現場でのプレイが多い割に、お酒が苦手なため……是非、魅力を教えて頂きたく。ライブ
星原喜一郎と申します。普段は新宿MARZ(以下、MARZ)というライブハウスの店長と、<New Action!>というDJ・ライブパーティーの主宰をやっています!なんですが、あと2ヶ月でMARZを退社し、<New Action!>も一時休止します。なぜかって?ワーキングホリデーで1年間カナダへ行く予定なんです!世界一の多文化主義と言われるカナダの人々から、「お前は日本で何をしてきたのか、日本の音楽教えてくれ」というありがちな問いへ向けての前準備も兼ねて、MARZにも<New Action!>にも縁のあるアーティストの中から、外国人に紹介してみたい10組を選出しました。 まず真っ先に浮かんだのがDYGL。海外インディーシーンにおける、サーフ・パンク・ガレージ・オルタナティブの音楽に影響を受けたのが直感的に分かる正統派サウンド。彼らとの出会いは5年前、僕がMARZで勤め始めて間もない頃、Vo.
――表題曲は、MADOKAさんがヒロインの森山燐を演じている映画『二度めの夏、二度と会えない君』の劇中歌です。MADOKAさんは演技初挑戦ですし、ライブシーンではたんこぶちんが演奏した「遠距離恋愛爆撃ミサイル」のムービーバージョンが流れますが、映画を見た感想を教えてください。 MADOKA:全員で見たんですけど、自分が大きい画面で動いているのが新鮮すぎて、汗が止まらなかったんです(笑)。映画の撮影っていろんなシーンを分けて撮るんですけど、それが見事につながっていて、こういう風に映画って作られてるんだなって。あと、自分たちが演奏した劇中歌が大きいスクリーンから流れてきて、すごく感動しました。 YURI:自分たちが曲を弾いているのももちろんなんですけど、MADOKAが出ているのがすごく新鮮で。いつも見ているたんこぶちんのMADOKAじゃなくて、燐ちゃんだったからすごいなって思ったし、私たちもM
「聴いている人を笑顔にできる音楽」を武器に、大阪、東京を中心に情熱的なライブを展開している「音×AiR」がNEWアルバム「ハートフルレボリューション」をリリース。そのバラエティに富んだ内容は2011年大阪豊中で結成されて以来の音×AiRの歩みがすべてが詰まっているといっても過言ではありません。そこで今回は音×AiRメンバー自身のことばで、これらの収録曲についてハートフルにたっぷりと語っていただきました。なお、今作は彼らにとっての初の全国流通盤となりますが、配信はmysoundからの独占配信となっております!
『Somehow, Someday, Somewhere』 Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee 2017.2.8(水)Release QECT-2 / ¥2,500(+tax) 桑原あいは1991年生まれ、25歳のピアニストだ。幼い頃から活躍し、ヤマハエレクトーンコンクール全日本大会金賞を含む入賞は多数。洗足学園高等学校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業してからは、ジャズ・ピアニストとして国内外で活躍。これまでに4枚のアルバムをリリースしている。近年の活動では、活動の中心となるピアノ・トリオ「ai kuwabara trio project」と並行して、ソロ・ピアノによる演奏を多く行っているのも特徴的だ。2015年にスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルのソロ・ピアノ・コンペティションへ出場、そして2016年には日本全国へのソロ・ピアノ・ツアーも敢行
様々なアーティストにテーマに沿った選曲をしてもらい、その人と音楽との思い出を紐解くプレイリスト企画。今回は自らを「SUPER J-POP UNIT」と名乗る音楽ユニット、ONIGAWARAの登場です。竹内電気の元メンバーによって結成されたONIGAWARAは、古今東西/国内外を問わない音楽への愛に溢れたオマージュを詰め込んだ音で人気を集め、3月22日には待望の1stフル・アルバム『ヒットチャートをねらえ!』をリリースします。この作品は、彼らのJ-POPへの愛情と、海外のソウル~ファンク・ミュージックに通じる洒脱なアレンジとががっちり手を取った、きらきら輝くポップ・ミュージックの万華鏡。今回は2人の「ルーツが分かる楽曲」をテーマに、思い出の10曲を選んでもらいました。 『ヒットチャートをねらえ!』 ONIGAWARA 2017.3.22(水)Release 【通常盤】 CD1枚組 / LAC
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