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いらすとやさんに全力のおんぶにだっこで作成した、アカデミックスキルのゆるふわ図解の一覧です。文章・論文の書き方、発表の仕方、議論の仕方、テーマの決め方などもりだくさん。大学教員である著者のTwitterで先行公開したものをこちらにまとめています。 非商用の教育目的であれば、連絡不要で自由にお使いいただけます。むしろ、教育目的で作ったものですので、是非活用いただきたいです。すでに中高の授業で使用していただいていたり、図書室に貼りだしてもらっていたりしているようで、ありがたい限りです。こんな感じで活用しました!というお話は、教えていただければ大変励みになります。 アカデミックスキルは何も特別な堅苦しいものではなく、汎用性のある、体にも馴染みやすい柔らかいスキルです。日常的にもなんとなくは緩くやっていることを整理して研ぎ澄ませただけのものだからです。学術の世界だけでなく、ビジネスや日常でも活用で
分かりやすく説明したいのに、結局どうしたら分かりやすくなるのか分からない…という悩みは尽きません。分かりやすくする唯一絶対の万能な方法はありませんが、なるべく多くの工夫の手段を知っておくことはとても役立ちます。 この記事では、文章執筆、プレゼン、日常会話など様々な説明の場面で重宝する27の工夫を、①相手に寄り添う、②手がかりを増やす、③記憶に刷り込む、④邪魔を無くす、⑤捉えやすくする、⑥時間を意識する、⑦視点を切り替える、⑧関係を紹介する、⑨注意を引く、の9種類に分類して紹介します。9種類×3手段で、合計27の工夫です。 ポイントを一枚にまとめた絵はこちら。 説明を分かりやすくする9×3の工夫①相手に寄り添うまずは相手に寄り添おう説明は相手がいないと成り立たないものなので、相手に寄り添うことは絶対に大切です。上手く寄り添うには相手のことを知る必要があるため簡単ではありませんが、成功すれば非
文章は、「これで伝わるだろう」という淡い期待を簡単に裏切ります。伝えたいことを期待通りに伝えられるようになりたいのなら、「表現の質」を高めるための推敲の技術の習得が不可欠です。 この記事では、大切ながら手間のかかる推敲を「効率的に」実施する方法を紹介します。ほとんどはじめて論文を書くことになった学生さんが、論文原稿(卒論・修論)の価値を飛躍的に向上させるうえで役にたちます。また、論文に限らず、「正しく、詳しく、丁寧に伝えたい」という気持ちで文章を書こうとする場合には、さまざまな場面で使えるはずです。 この記事で紹介する推敲の手段は、「切り分ける・並び替える・繋ぎ方を変える・削り落とす・一貫させる・まとめる・明確にする・限定する・やさしくする」の9種類です。この9種類さえ自由自在に駆使できれば、論文の文章を劇的に良くすることができます。この9種の推敲を、「まず工事して、片付けて、最後に気遣い
研究発表のスライドの仕上げの目的は、単に見栄えを良くすることではなく、伝えたいことが正しく・詳しく・分かりやすく伝わるようにすることです。スライドの推敲の技術を知って、実践的に身につけましょう。大阪大学大学院の教員であり、2021年10月に『卒論・修論研究の攻略本(森北出版)』を上梓した著者が実例付きで解説します。 スライドの推敲とは?文章がそうであるように、スライドもまた、「伝えたかったこと」をいつでも正しく伝えてくれるとは限りません。そして、正しく伝わるはずだ、という淡い期待を裏切られたときは、本当につらいものです。 文章を推敲するように、スライドにも推敲をかけましょう。ただし、スライドを推敲する際に、単にスライド中の語句を推敲するだけでは不十分です。スライドは、文章とは異なる表現形式だからです。 とはいえ、実は、著者の別記事で紹介した文章の推敲技術は、スライドの推敲にも使うことができ
学生である皆さんが研究室内で発表をしたとき、友人や先生達は親身になって聞き、真剣にアドバイスをくれることだろうと思います。この優しい環境は、発表の自信をつけ、また研究を進めるうえでは有利である一方、研究室を出た後の社会の荒波の中で『自分を守り、支えてくれる発表スキル』を身に着けるためには実は不利です。 近い将来、皆さんのもとには、真剣には話を聞いてくれない相手の前で、自分や、自分の大切な人の将来を左右する発表をしないといけないときがやって来ます。 そんな厳しい状況でも、しっかり考えを伝え、納得してもらえるような発表ができるように、研究室の優しい環境に甘んじることなく、『真剣には聞いてくれない』相手を想定して発表を準備することが大切です。この記事では、この点をしっかり解説します。 研究室は優しい環境研究室の研究発表で、「ここは優しいな」と感じる学生さんはそれほどいないのかもしれません。頑張っ
論文のイントロダクション(序論・緒言・はじめに)を書くのはなかなかやっかいです。研究の科学的プロセスの中で実証していない「そもそも論」の論理を説得力をもって単純かつ明快に述べなければならないからです。この記事では、イントロの役割についておさらいした上で、イントロを書く上で記載すべき6つのポイントと、それを指針としてイントロを書く方法を紹介します。 ※この記事は、著者のブログ「駆け出し研究者のための研究技術入門」の記事のリライト版です。 イントロの役割は先手を打って「そもそも論」を封じることイントロの大切な役割は、イントロ以降のセクションで効果的でない議論の蒸し返し、つまり「そもそも論」が湧いてこないようにすることです。 研究の手法や結果の詳細を説明しているところで、読者に「そもそも何でこんな手法を採用しているんだっけ」とか「そもそもどんな結果が得られたら嬉しいんだっけ」「そもそもこの実験は
研究発表が終わった後、「やっと終わった!」という開放的な気持ちで資料をそのままにしていませんか?「たくさん質問を受けたけど、なんとかその場をしのげたからもう忘れよう」と考えていませんか?もしそうなら非常にもったいないことをしています。 多くの質問を得て発表を終えた直後こそが、発表資料をより良いものにし、またその発表資料改善スキルを伸ばすための最大のチャンスなのです。この記事では、発表資料の改善指針を得るための「質問分析」の方法について解説します。 ※この記事は、著者のブログ「駆け出し研究者のための研究技術入門」に掲載されている「研究発表で受けた質問から発表資料の改善指針を得る方法」のリライト記事です。 質問分析の流れ質問分析は次の4ステップで実施します。 ①質問者の思惑を探りながら質問を聞く ② 質問の内容を忘れないように書き留める ③ 思惑に基づいて質問を「広さ」と「深さ」の二軸で分類
大学・大学院で学んでおきたい研究・執筆・発表の方法を「基礎からしっかり」学んでいただくための解説記事の一覧です。ご卒業後の学び直しに。在学中の自学自習に。大学研究室での教育の教材に。中学・高校での探求学習の参考に。ご自由にお使いください。すべて無料で最後までお読みいただけます。 記事を気に入っていただけましたら、より網羅的かつ体系的に研究・執筆・発表の実践的な技術と学び方を解説している拙著『卒論・修論研究の攻略本』も是非ご覧ください。卒業研究や修士研究を楽して早く終わらせるための本ではなく、この大切な機会でじっくり着実に実力を養っていただく助けを提供している本です。 最近の更新2023年1月4日 分かりやすい説明の工夫(説明をする) 2022年12月26日 スライドチェックリスト(発表をする) 2022年12月22日 論文とは何か?(論文を書く) 2022年12月21日 実践的な論文の書き
このテンプレートをダウンロードして開くと、次のようなスライドが現れます。どこに何をどのように書けばよいかの案内や、よくつかう図形のパターンもCopy&Pasteで使えるようにしています。著者もこれで手早く色々な資料を作成しています。 そもそもスライドテンプレートとはパワーポイントを開いて「新規」メニューを選ぶとずらりと出てくるスライドのひな型のことです。文字や図を配置するための枠やフォント、カラーパレットなどが初期設定されたものです。ビジネス向けや教育向けのテンプレートも豊富に用意されていますが、研究発表用にカスタマイズされた良いテンプレートが用意されていないのが実情です。この記事で紹介するテンプレートを使うと、たとえば次のようなスライド資料を楽に作ることができます。 研究発表用テンプレートの特徴難解な話を分かりやすく説明するためには、 □話の3要素【論点、論点の答えとなるメッセージ、メッ
卒論・修論研究の最初の山場である「研究テーマ決め」の難しさは、所属する研究室(ラボ・ゼミ)によって大きく異なります。そしてその難易度は、テーマのどこまでの部分を学生さん自身が決めるのかに依存します。実は、「自分で好きに決めていいよ」と指導担当の先生に言われたときが、最も難易度が高いテーマ決めに挑むことが判明した瞬間なのです。 研究を進めるだけでも大変なのに、「テーマを決めるところから全部やれ」というのは、難しいゲームの攻略を進めるだけでも大変なのに、「そのゲームの企画開発から全部やれ」というのと同じです。 「好きにしていいんだ!やった!」と喜ぶこと自体は大切なことなのですが、テーマ決めの何がどのような意味で難しいのかを知らずに曖昧なテーマのまま進めてしまうと、段々と研究を進めづらくなってしまいます。そんな事態を防ぐために、テーマ決めの難しさと手順を理解しておきましょう。大阪大学大学院の教員
この記事では、「研究テーマとは何か」について解説します。研究テーマの正体をしっかり理解しておかないと、混乱したまま研究生活を送ることになってしまう恐れがあります。「テーマを決めろと言われたけど、いったい何をすればいいんだろう…」「もっとテーマをはっきり論文に書きなさいと言われたけど、どう書けばはっきりさせたことになるんだろう…」というもやもやを吹き飛ばしてすっきりとした気持ちで研究を進めていくために、研究テーマの正体をはっきりさせておきましょう。 この記事では、「研究テーマ」とは「どんな世界にどう挑むのか?に対する答え」であり、それは下図のように「魔王に挑む冒険ゲーム(RPG)における世界観と、その世界に挑む作戦」のように捉えると分かりやすいという話をします。大阪大学大学院の教員であり、2021年10月に『卒論・修論研究の攻略本(森北出版)』を上梓した著者が解説します。 「研究テーマ」は世
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