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note.com/ib_pata
『吾妻鏡 鎌倉幕府「正史」の虚実』薮本勝治、中公新書 著者が高校教師、しかも国語を教えているということに驚きました。 しかし、だからこそ、日本中世史研究から自由な立場を維持でき、原始『平家物語』などの資料の想定から、『吾妻鏡』は編年体という正史的な装いの中で軍記物的叙述を加えることによって、頼朝〜泰時〜時頼という正当性を印象付けた物語なのだという主張は本当に目からウロコ。 『吾妻鏡』と『平家物語』は類書にない共通の虚構や構造を持ち(以仁王の令旨など)、独特の表現も共有しており、成立年代から考えて、『吾妻鏡』は原始『平家物語』を底本にして書かれている可能性がある、と。 これって新約聖書のうちマタイとルカがQ資料とマルコを元に書いたという説に並行しているというか、こういう編集史的な視点は今後の資料批判で、どんどん進めてもらいたいと思うんですが、どうなんでしょうかね。 北条時政を平直方の子孫とす
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