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プランクのエネルギー量子仮説 ドイツの物理学者マックス・プランクはレイリー・ジーンズの式とヴィーンの式を組み合わせると黒体放射スペクトルをより正確に再現できると考え、試行錯誤の末、1900年にプランクの法則を導き出しました。 プランクは光のエネルギーは波のように連続的に変化するのではなく、1個、2個と数えられる粒子のように飛び飛びに変化すると考えました。そして、ある振動数の光が担うことのできるエネルギーは、光の振動数にある定数をかけた値を最小単位として、その整数倍になるというエネルギー量子仮説を提唱しました。この定数は後にプランク定数と呼ばれるようになります。プランク定数に振動数をかけたhνをエネルギー量子と呼びます。こうしてプランクは黒体放射スペクトルに極大値が現れる理由を説明しました。 エネルギー量子仮説によると、光はhν単位でしかエネルギーをやり取りできません。ここで、図6に示すよう
光の三原色は赤(R:レッド)・緑(G:グリーン)・青(B:ブルー)、色の三原色は青緑(C:シアン)、赤紫(M:マゼンタ)、黄(Y:イエロー)です。次の図は光の三原色と色の三原色を重ねると何色になるかを示した図です。 この三色を混ぜ合わせると、ほとんどの色をつくり出すことができます。 光の三原色と色の三原色は色が違うだけのように見えますが、その意味は大きく異なります。光の三原色と色の三原色の違いについて、基本的な原理から考えてみましょう。 色の三原色は絵の具などの色材の混合です。次の図のように、白地のキャンバスの上で白色光に照らされたシアン・マゼンタ・イエローの色材を混ぜた様子を示したものが色の3原色の図です。色の三原色の身近な応用例はカラー写真やインクジェットプリタなどです。 色の三原色は白色光で照らされた時の物体に色ですから、色の三原色の背景は白色で正しいのです。 色の三原色は青・赤・黄
HONDAが錯視を利用したディーゼル車CR-V 1.6のCM映像を作成しました。 杭に突っ込んでいく自動車、果たして、その運命は? こちらの映像を見ると一目瞭然です。 Honda Illusions, An Impossible Made Possible New CR-V 1.6 Diesel Video 錯視を利用した画像というと、だいたいが静止画ですが、これはその様々な静止画の中を現実の自動車が走り抜ける動画です。 錯視の静止画に平面を走る動く自動車を組み込み、躍動感と驚き、そして意外性のある映像を作り上げています。このアイデア凄いです。 人気ブログランキングへ
金属と絵の具の色の違い 京都の金閣寺はまばゆいばかりの黄金色です。金は簡単に言えば黄色をしていますが、絵の具などの黄色とはずいぶん色味が違います。そこで、私たちは金の色を「金色」と金属の名前をつけた色で呼び、普通の黄色とは区別しています。 これは金に限らず銀や銅も同じです。銀は白色ですが銀色、銅は赤色ですが銅色と呼びます。逆に金、銀、銅はその色から黄金(コガネ)、白銀(シロガネ)、赤銅(アカガネ)とも呼ばれます。 一般に表面を良く磨いた金属が光を反射するときに見られる特有のツヤを金属光沢と呼びます。 白色光をプリズムで分けると光の色の帯が現れますが、その中に金色、銀色、銅色の光はありません。しかし、金属光沢のある黄色い物体は金色に見えます。同様に金属光沢のある白色の物体は銀色に、赤色の物体は銅色に見えます。黄色、白色、赤色の塗料に金属光沢をもつ粉末を混ぜると、金色・銀色・銅色の塗料を作るこ
多くの言葉にはその言葉の元となる意味があります。例えば、光に関係する道具である鏡は英語でミラー(mirror)といいますが、mirrorの語根のmir-には「驚いて見る」という意味があります。これは「驚く、不思議に思う、見る」という意味をもつラテン語のmirareに由来しています。miracle(奇跡、不思議なこと)や「蜃気楼」mirage(蜃気楼)などの単語も同じ語根mir-をもっています。きっと古代の人々にとって、鏡は驚いて見るような不思議でかつ貴重な道具だったのでしょう。 レンズも鏡と同様に光に関係する道具ですが、レンズという言葉には、見るという意味や、あるいは光を集める、物を拡大して見るなどの意味はありません。実はレンズという名前は植物のマメの名前に由来しています。そのマメの名前がずばりレンズマメ(レンズ豆)といいます。 レンズマメは地中海沿岸を原産とするマメです。人類とレンズマメ
古くから一眼レフカメラで使用されているシャッターはフォーカルプレーンシャッターと呼ばれる機械的に作動するシャッターです。フォーカルプレーンは焦点面を意味し、フィルムやイメージセンサーの手前の焦点面の近くに配置するシャッターのことです。シャッターボタンを押すと遮光幕が稼働してフィルムに露光します。遮光幕は先幕と後幕の2枚で構成されています。 次の図は低速時のフォーカルプレーンシャッターの動きを示したものです。撮影前は図の①のように先幕が閉じていてフィルムが遮光されています。シャッターボタンを押すと②のように先幕が開きフィルムに光が当たり露光が始まります。シャッタースピードの時間分だけ露光が行われた後、③のように後幕が閉じて露光が終了します。 次の図は高速時のフォーカルプレーンシャッターの動きを示したものです。撮影前は図の①のように先幕が閉じていてフィルムが遮光されています。シャッターボタンを
ルミノール反応とは ルミノール(luminol, C8H7N3O2)は犯罪捜査で血痕の検査に使われています。血痕の色は新鮮なときは赤色をしていますが、時間の経過とともに褐色に変化します。ですから、犯行現場で血痕らしきものが見つかったとしても、目視ではそれが血痕であるかどうかの判断はつきません。その判断に使われるのがルミノール反応です。
透明とは 一般に透明とは物体が可視光線のほぼ全域の光、もしくは一部の光を透過して、物体の向う側が見通せる状態のことをいいます。例えば、無色透明のガラスは可視光線のほぼ全域の光を透過します。一方、色ガラスのように可視光線の一部の光しか透過しないものは透明ですが色づいて見えます。 物体が透明であるためには物体の表面や内部で可視光線が散乱しないこと、そして可視光線が物体を構成する物質に吸収されずに透過することなどの条件が必要となります。例えば透明なガラスの表面に細かい傷を入れると、光が傷で散乱(乱反射)するため不透明な磨りガラスとなります。また、ガラスの内部に小さな微粒子をたくさん分散させると、光が微粒子で散乱するため不透明になります。 ガラスが透明なのはどうしてだろう 固体にはたくさんの原子や分子が規則正しく結合した結晶体と、不規則に結合して結晶を作らない非晶体があります。固体物質の多くは小さ
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