はじめに クーポン施策を例に、マーケティング施策の効果検証に回帰不連続デザイン(RDDあるいはRD)を応用する手法について、Pythonによるシミュレーションを交えてまとめました。内容に誤り等ございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。 マーケティング施策の効果検証 CRM施策の一環として会員に割引クーポンを配布し、「クーポンの効果」すなわち「クーポンがどれほど会員の購入率に影響を与えたか?」を検証する例を考えます。 このとき、クーポンの効果を「クーポンが配布されてから2週間以内にクーポンを利用した人の購入率が、クーポンがなかった場合どれほど減少したか」とします。 理想的な効果検証 クーポン施策の効果検証を行う際に理想的な方法は「クーポンの配布(処置)をランダムに割り付ける」という方法です。 ここで、記号を以下のように設定します。 $Y$: 商品の購入(購入した場合1, 購入しなかった場