どの記事や書籍でもざっくりこの程度の説明がなされています。より詳しい記事ではインターフェースを使って具体的に依存性逆転の原則を実現するクラス図の解説が書かれていることもあります。例えば、依存関係逆転の原則の重要性についてというブログ記事にはコードレベルでの詳しい解説が行われています。 さて、実はこの原則は上位モジュールと下位モジュールの間で常に行うべき原則ではありません。それどころか、下手に適用すると設計ミスとなります。このことは引用元の記事でも認識されており、「依存しないほうがいいケースが存在する」という書き方になっています。 依存性逆転の原則の難しいところは、適用可否の判断基準がほとんど提供されていない点です。これはなぜかというえば、適応すべきかそうでないかの判断が「具体」「抽象」という1つの軸でしか説明されていないからです。これまでの記事で解説してきた通り、モジュールには抽象度だけで