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今年の「かわいい」
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概要 コインチェック株式会社(以下、コインチェック) データ基盤グループの吉田です。この記事では、Google Cloud の Gemini in BigQuery を利用したSQL作成のプロセスにおいて、データセットにビジネスメタデータを付与することで、どの程度精度が向上するのか検証した結果について紹介します。 背景 あらゆる業界において AI の利活用が進む中、データ分析の効率化はどの企業にとっても重要な課題です。弊社においても、データ基盤の利用促進にあたって生成 AI の利用を推進することは必要不可欠でした。 データ分析基盤としての BigQuery にデータセットを揃え、ユーザーライクなユーザーマニュアルを展開したとしても、ユーザーが SQL を業務目的に応じて作成し分析を行うことは、日頃の業務において SQL を利用しないユーザーにとっては難しい課題です。 また膨大なデータセット
コインチェック株式会社(以下、コインチェック) データ基盤グループの岩瀬です。今回は、暗号資産交換業者であるコインチェックで実施したデータ基盤のリプレイス事例と、そこから連続するデータ基盤拡充の取り組み、データドリブンな組織への貢献についてご紹介します。 TL; DR 暗号資産取引所を運営するコインチェックでは、運用されていたデータ基盤を、限られた技術リソースと短期限でモダンにリプレイスし、結果 インフラコスト90%削減 を実現しました。 Treasure Data で構築されていたデータ基盤の移行先として Google Cloud を選定し、3ヶ月で既存と同等のシステムを構築 して並列運用を実現し、システムのリプレイスが可能であることを示しました。 以後データ基盤の拡充を進め、社内で生成される各種データのデータレイクへの集約、それらを活用したダッシュボードの構築、データ分析環境の整備、デ
こんにちは、SRE Gの渡邉です。Tech Blogは今回で4回目になります AWSのコストを45%削減した話 その3 色々なAWSサービスでの「節約系の積み上げ」、今回はCloudWatchについて書こうと思います。 その1を書いた頃に、30 MINUTES SISTERS を始めて、気づいたらアクリジョンが70色程度さらにU-35まで揃ってきてしまいました。 今回の対象 CloudWatch Metrics と CloudWatch Logs が対象です。 CloudWatch Metrics Metricsですがカスタムメトリクスはほとんど使っていないので取得系の費用が主な対象となります。 本番環境のアカウントは、削減の余地がほとんどないので、ステージング用のアカウントを対象に実施しました。 絶対額は小さいのですが、節約系の積み上げなので、簡単にできることはしっかりとやっておく、です
こんにちは、最近 30 MINUTES SISTERS にはまっている、SRE Gの渡邉です。今回で2回目になります。 昨今、AWSのコスト削減が流行っていたりするみたいですが、弊社も時流に遅れることなく?AWSのコスト削減を行ったので、その話を何回かにわけて書いていきたいと思います。 まずは成果から 絶対値はあれなので、数字はないですが、どん AWSのコストエクスプローラー、償却コスト、サービス別より 5月から12月で、およそ 45% の削減となっております。ってタイトルに既に書いていましたね。 なお、Reserved InstancesやSavings Plansで2、3月に期限が切れるものがあるので、更に削減がされることが想定されています。 はじまり 春の終わり頃に、本部長からコスト削減の話がでてきました。 まぁ暗号資産の相場はわかっているし、公表されている決算の数字だってもちろん理
はじめに こんにちは、トレーディングシステム開発運用部の宮下です。今回初めて RubyKaigi2023 に参加しました。 このブログでは、個人的に一番おもしろかったセッション Understanding the Ruby Global VM Lock by observing it について実際にコードを動かして深掘っていこうと思います。 セッションについて 今回ご紹介するセッションは Datadog の Ivo Anjo さんのセッションとなります。 Ruby には 以下のような機能を提供するために Global VM Lock(以下 GVL) という機構が存在します。 Mutex ConditionVariable Queue, SizedQueue concurrent-ruby gem … GVL は、Ruby のパフォーマンスに影響を与えるものらしいです。 このセッションでは、
こんにちは!Mobile グループで Coincheck iOS アプリを作っています高橋です。 今回は前々から興味を持って個人で勉強していた Web3 Wallet の作り方についてテックブログで出してみてはどうかとご提案をいただけたので稚拙ながら解説していこうと思います。 オープンソースのライブラリを利用しながら最低限の機能を持った Web3 Wallet を作成しようと思います! 実装前の注意! 今回の記事で利用している実装はあくまでも Web3 Wallet の仕組みや作り方を理解するための実装であり、製品として耐えうるようには設計されていません。 あくまでも参考としてご覧いただき、サンプルコードを製品としてそのまま組み込むことはご遠慮いただけますようお願いいたします。 Web3 Wallet? Web3 Wallet とは主に Ethereum 等のスマートコントラクトの利用でき
1. はじめに こんにちは、ウォレット開発運用部アプリケーション開発グループの山崎です。今回で5回目のテックブログ執筆となります。 今回はブロックチェーンの世界でたまに話題に上がるFake Depositという脆弱性と、それに対する取引所の対策手法について一例をあげて解説していきたいと思います。 これを書くモチベーションとして英語では以下のDEPOSafeというFake Depositを検知するツールの論文など、Fake Depositについて解説している素晴らしい文献が存在するのですが、日本語では私が知る限りいい記事を見つけられなかったので、それなら自分で書いてしまおう!と思ったことにあります。 https://arxiv.org/pdf/2006.06419.pdf というわけでこれから解説していきます。 2. Fake Depositとは? 最初にFake Depositについて簡単
こんにちは。マーケティング部広報Gで採用広報・マーケティングを担当している都丸(@shoheitomaru)です。 2022年8月からエンジニア採用の強化を目的とした採用広報を担当しています。 以前はデジタルマーケティングを担当してましたがジョブチェンジしました。 この記事では、以下について紹介していきます。 これまでの採用広報の取り組み ファネルで考える採用広報とは なぜエンジニア採用において採用広報が重要になってくるのか(そもそもなぜエンジニア採用をするのか) 採用広報の側面からエンジニア採用強化を考えている方の参考になれれば幸いです。 エンジニア採用って難しい これまで取り組んできたこと 2022年_直近3ヶ月での大きな変化 コインチェックの採用広報からみた問題点と解決策 補足)認知度が低いとはどういうことなのか とにかく今は認知の獲得から強化しています! 採用情報 エンジニア採用っ
はじめに サイバーセキュリティ推進部の吉田です。普段は、CSIRTメンバーとしてAWS環境や各種端末のモニタリング、セキュリティインシデント対応、社内からのサイバーセキュリティに関する相談対応などの業務を行っています。 2023/05/10 追記 GitHubのアップデートによって、プライベートリポジトリのIssueやPull Requestsに新たにアップロードされたファイルは、権限を持たない外部からは参照できなくなったようです。詳細につきましては、以下のGitHubのブログをご確認ください。 https://github.blog/changelog/2023-05-09-more-secure-private-attachments/ 概要 GitHubのIssueやPull requestsに添付した画像はWebにアップロードされ、パブリックなURLが割り当てられます。このURLは
1. はじめに こんにちは、ウォレット開発運用部アプリケーション開発グループの山崎です。 アプリケーション開発グループとは暗号資産関連のバックエンド開発を担当するチームで、私は1年ほど前からモバイルアプリの開発を担当するモバイルグループと兼務をさせていただいています。アプリケーション開発グループという名前なのでモバイルアプリの開発をしているチームとよく間違えられるのですが、暗号資産に関わるアプリケーション開発を担当しているチームという意味でモバイルグループとは全然違う領域を担当しております。 アプリケーション開発グループについては以前赤根谷さんが書いたこちらの記事もよろしければご覧ください。 コインチェックに入社して3ヶ月過ごした感想 - coincheck tech blog モバイルエンジニアとしてはiOSのWidgetに関するブログを以前書いたことがあったのですが、アプリケーション開
Introduction はじめまして、SRE G の渡邉です。今回のブログでは、以前の弊社 VP of Engineering佐藤によるコインチェックでの DX Criteria の活用 https://tech.coincheck.blog/entry/2021/12/13/115048 にあった「SLI/SLO/エラーバジェットの決定」の話をします。 コインチェックでは、策定にあたってこんなことを考えて、こんな 感じのものを策定した、を紹介しますので、皆様のSLO策定・改善の役に立てていただけると幸いです 策定の経緯 SREとしてトイル削減やアラート整理などは進めていたのですが、それがある程度落ち着いてきてからは、SLOの策定はやらないといけないとは思いつつもその必要性から説明をしてつくっていくのは相当なパワーを使うのでなかなか手を付けられていませんでした。 それが、2020年の末あ
こんにちは! コインチェックで iOS アプリエンジニアをしている髙橋です。 今回、 Coincheck アプリのチャット画面のネイティブ化を行いました。その際に Slack や LINE のようにドラッグでキーボードを引っ込められたらもっとよくなるのでは?とチームから提案があったので実装を行いました。実装時に Web で調べてみても日本語での情報が意外となかったため、記事にしました。 こちらにサンプルリポジトリがあるので合わせてご覧ください。 github.com 前提 まずは以下の GIF の状態から開始です。一般的なメッセージアプリやサンプルでよくみられるように、キーボードの表示/非表示に合わせてメッセージの入力フィールドが上下に動くような状態です。 ここから TableView のスクロールに合わせてキーボードとメッセージの入力フィールドを引っ込めるには以下の対応を行います。 キー
はじめに サイバーセキュリティ推進部の吉田です。普段は、CSIRTメンバーとしてAWS環境や各種端末のモニタリング、セキュリティインシデント対応、社内からのサイバーセキュリティに関する相談対応などの業務を行っています。 概要 この記事では、コインチェックにおけるEDR(エンドポイントセキュリティ製品)の乗り換えにあたって、選定の際に考慮したことを掲載しています。私自身、EDR選定に先立つ情報収集のステップにおいて、様々なベンダーの提示する基準や事例は見つけることができましたが、EDRを選定する事業会社のセキュリティエンジニアの立場で掲載された生の情報を見かけることはありませんでした。こういった情報について、インターネット上の公開情報としてアクセス可能とすることで、事業会社のセキュリティエンジニア業務の一助となれば良いと考え、この記事を執筆しています。 おことわり この記事では具体的な製品名
1. はじめに こんにちは、UX部モバイルグループにて主にiOS開発を担当している山崎です。 iOS14から今までのウィジェット(以下「Today Extension」と呼びます)に加え、ホーム画面に置ける新しいウィジェット(以下「WidgetKit」と呼びます)が導入されました。 ↓ iOS14から登場した新しいウィジェット(WidgetKit) ↓ iOS13以前もあった今までのウィジェット 2020年6月にToday Extensionに騰落率順に通貨を並び替えることができる機能を追加し、お陰様で多くのお客様に使っていただくことができました。そこで今回新しく追加したWidgetKitでも騰落率順に通貨を並び替えることができる機能を搭載してリリースいたしました。 TodayExtensionに新機能を追加した際実装を担当しブログを書いたのですが、今回のWidgetKitも私が実装を担当
1. はじめに システム運用管理部の河石です。情報システム部門、コーポレートIT部門と呼ばれるところにあたり、社内システムの構築、運用を行っています。 この記事ではコインチェックの2020年11月時点で導入しているセキュリティ製品を用いたゼロトラストモデルの実装、運用を整理した内容になります。少しでも参考になるものがあればと公開したいと思います。 読んでいただくにあたって、まずコインチェックの環境を書きます。 1.1 組織について 現在コインチェックでは正社員、派遣社員、業務委託などを含めて200人ほどの従業員がいます。20代が2割、30代が5割と比較的若い人が多い会社になっています。 社内システムに関わる部門はシステム運用管理部の他にサイバーセキュリティ部門、リスク管理部門があります。 システム運用管理部は5人で活動しており、セキュリティ製品の具体的な設定や運用を行っています。設定内容は
1. はじめに こんにちは、UX部RetentionグループにてiOS開発を担当している山崎です。 先日のアップデートにてiOSのウィジェット機能を大きく拡充したのですが、みなさん使っていただけましたでしょうか? 各通貨の騰落率をさっと確認する上でとても便利なものに仕上がったのでまだ使っていない方はぜひ使ってみてください! ↓ ウィジェットの設定方法がわからない方はこちら https://faq.coincheck.com/s/article/40116?language=ja 今回のアップデートでの主な変更点は ①ミニチャートがウィジェット中央部分に追加された ②騰落率順にウィジェットの通貨を並び替えできるようになった の2点です。今回この機能追加をするにあたって想定外の「メモリ」問題に苦しめられたので、これについて解説していきたいと思います。 2. メモリ問題に気づくまで メモリ問題に
はじめまして、サイバーセキュリティ推進部の喜屋武です。 今回は2020年6月に発生したお名前.com上の当社アカウント乗っ取りによる「coincheck.com」のドメイン名ハイジャックのインシデントについて、発覚までの経緯とその後のインシデント対応についてご説明します。 1 発覚までの経緯 1.1 サービスの応答時間の遅延の確認 当社利用のドメイン登録サービス「お名前.com」で発生した事象について(最終報告) | コインチェック株式会社 でもタイムラインを記載しましたが、最初の異変は日頃からモニタリングしているサービスのレスポンスタイムが著しく遅延していたことでした。 当時のサービスのレスポンスタイム この異常を確認し、SRE チームが調査に乗り出しましたがこの段階では他に問題は確認されず、レスポンスが遅延している原因の特定には至っていませんでした。 1.2 他部署やユーザーからの問い
1. はじめに Researchグループの片野です。 UXResearchといえば定性分析を主な分析手法としているResearcherが多い中で、「データ分析×UXリサーチ」の分析手法でユーザー体験の最大化の数値化を目指しています。 定性・定量分析に限らずプロダクトの改善提案に必要なのは、説得力のあるデータを挙げることでもありますが、それ以前に自社サービスを利用するユーザーを正確に把握していることが重要な基礎になります。 顧客分析を行うにあたってよく使われる手法として、デシル分析やセグメンテーション分析などもありますが、今回はユーザーを正確に把握するのに用いる分析手法である、RFM分析について説明します。また、最後の方に少しだけデシル分析と比較して、なぜRFM分析の方がユーザーの把握に適しているかも紹介していきます。 2. RFM分析とは RFM分析は以下の3つの指標を使い、ユーザーの分析
ブログを書くにあたって この度、コインチェックでは技術ブログを始めることになりました。これから不定期更新ではありますが、このブログでは主に仮想通貨やblockchainの技術周りについての情報発信を行っていけたらなと思います。 ブログの初回を担当します、仮想通貨開発グループの善方(ぜんぽう)と申します。 では、早速始めて行きましょう! 初回となる今回は、Bitcoinのtransactionの署名検証の仕組みについて説明します。この記事を通じて、transactionの署名検証は一体なにを行なっているのか理解をし、transactionの本質を理解して行きましょう!! transactionに関する記事を見たり、関連する本を参照すると、秘密鍵で署名を行なってBitcoinを自分の物にする、といった説明がされていると思います。一般的に、自分が所有する秘密鍵でtransactionに署名を行な
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