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大谷翔平
tosche.net
ここ数日、Twitterでちょっとインクトラップやらの話題に触れることが多く、特にイヴ・ピータース氏の写植書体の原図に生えている「トゲ」についての質問があり、このディテールについていろいろ書きたくなったので、それをテーマにやっていきます。日本語でスミトリとも言われる処理のことです。生きてれば一度ぐらいスミトリについて簡潔さとか気にせず片っ端から書きたくなることもあるでしょ。儂だけか。 インクトラップ まずインクトラップとは、典型的には印刷物において内側の角を彫り込んだ形状のことで、書体やロゴに見られることが一般的だと思います。紙や版の品質が悪いなど印刷条件が整っていない場合、線の交差部など面積の広い部分から液体のインクが滲み広がってしまうことがあります。これを軽減するために、その面積を造形的に減らすテクニックをインクトラップといいます。 左:意図した形 中央:劣悪条件や小サイズでの印刷結果
先月あたりに関口浩之さん(フォントおじさん)がFacebookで開催されているFontPlus Dayというトークセミナーでコントヨコさんと英文組版についてお話しされている第28回目で、アポストロフィの話が出てきました。そのコメントの中に「数字と引用符の組み合わせになると、正しい引用符の選択や位置の判断が難しい」というものが見受けられました。というわけで、アポストロフィと数字の基本的な考え方についてお話ししたいと思います。 まずアポストロフィの役割について。引用符の場合を除いては、アポストロフィ ’ は何かが省略されていることを示す記号であり、この考え方は所有格でも複数形でも変わりません。例えばI’mのアポストロフィはaの省略ですし、Rock ’n’ Rollはの場合はそれぞれaとdの省略です。所有格の -’sで省略されているのはeであり、これはもともと古英語での所有格が-esだったことに
ロゴなんかのデザインコンペを見たときに、なにやら不公平な印象を抱いたことはありませんか。その違和感には名前があるんです。英語圏でのデザイン業界ではspeculative work、略してspec work(スペックワーク)という言葉があります。これは支払いが未確定な仕事、もっと言えばタダ働きの可能性が濃厚な仕事という意味で、特にデザインコンペに対してよく使われる言葉です。 その例を挙げてみます。あなたは企業主で、会社のロゴやウェブサイトなどのビジュアルを誰かに依頼したいとします。そこでコンペということにして多くの参加者を募り、最も優秀なものを選び、その作品に報酬を与えます。こうすることで依頼一件分の予算でたくさんのアイデアを集めることができるわけです。 それでは何故これが間違っているか、また別の例で説明します。あなたはお腹が減っています。そこでいろんなシェフに声をかけて料理を作ってもらい、
あんまり時事ネタを書くのは趣味ではありませんし(そもそもブログ自体が習慣になってないし、この記事も2か月近く放置していたものの再利用…)、他の方も散々書かれていることだとは思いますが、五輪ロゴの審査について自分も思うところがあったので書きます。私は英国に住んでいるのでこの問題が日本のマスメディアでどう扱われているかは分かりませんが、ネットの情報を見る限りではロゴに対する認識がその本来の役割とズレているのでは、と感じました。ここで扱うのはロゴの役割なので、純粋にデザイン的な側面から佐野研二郎さんのロゴについて私見を書きはしますが、その出自は本題と関係ないので扱いません。今回はテーマ別の二本立てです(後編はこちら)。 オリンピック大会に個性を与えるために重要に要素の一つがデザインですが、その規模ゆえにロゴを作れば一丁上がりというわけにはいきません。会場の標識システム、テレビ、ウェブ、ポスター、
Let me talk about kerning. Well, I was going to write a boring history of kerning in digital type design and its problem, but I think anyone who has done kerning before is aware of them already so I dropped that section. Basically it’s still in the same mentality of metal type with rectangle body, so cumbersome and time-consuming that most of us find it boring, though it’s not that we undervalue i
また久々の投稿になります。たかだか数ヶ月に一回気が向いたときにブログを書くためだけに一体いくら払ってるのやら…。 さてさて、先月ATypIバルセロナ期間中に待望のGlyphs 2のベータテストが開始されました。その新機能を紹介していきます。 カラーフォント作成機能 対応の流れが静かに押し寄せてきているカラーフォントですが、少なくともフォント制作ソフト側の準備は整っています。現段階のGlyphs2では各レイヤーに色をつけて作業ができ、フォント出力際にはそれぞれを別のフォントとして出力するようになっています。将来的にカラーフォントをネイティブにサポートするアプリケーションが出てくれば、そういう形式での出力も可能になると思いますが、現段階では組版アプリ側で色を付けて重ねることを想定した仕様です。またこの機能の追加に併せて、全てのマスターのアウトラインの同時編集が可能になりました。 ウェブフォント
道路標識のスペーシングは酷いしアポストロフィに発音記号のアキュートを使ってるなど本筋と関係ない問題もいろいろありますが、それはさておきます。 フランスのナンシーでこんな道路標識を見つけて、アポストロフィのスペーシングが気になったので撮っておきました。フランス語では名詞が母音で始まり、かつ冠詞(le、duなど)がその前に付く場合は、冠詞の母音をアポストロフィで省略し、単語をくっつける「エリジオン(elision)」という処理をします(例:le eau → l’eau)。またフランス語でHは発音しないことも多々あるので、そのような場合はHの前でもエリジオンを行います(例:d’Haussonville)。この標識では間にスペースが入ってますが、本来は間違いです。判別性を意識して単語を分けることを優先した結果なのかもしれませんが。 このアポストロフィは冠詞の母音を省略しているので、lやdに属します
久しぶりの身近な書体シリーズです。今回はComic Sansを採り上げます。 Comic Sansは1994年に作られてWindows 95(のPlusパック)に搭載されて以来、Windowsユーザーにはおなじみのフォントです。特に欧文圏ではそのカジュアルさがウケているようで、様々な場所で使われている書体です。まぁプロからすれば特に良くはない書体ですね。それどころかタイポグラファーやデザイナーの間では忌み嫌われている存在で、これの駆逐をテーマにしたウェブサイトもあるぐらいです。 (ちなみにこのサイトの運営者はカップルであり、共通の趣味、つまりComic Sans排斥で意気投合して結婚したそうです。Comic Sansの作者Vincent Connare氏は「自分の書体のおかげで夫婦が誕生したんならこんなに嬉しいことはない」と言ってます) でも、本当にそこまで徹底的に叩かれるほど悪い書体でし
一昨日あたり、「Times New RomanからGaramondに書体を変えるだけで、米国政府は年間4億円ものインクコストを削減できると中学生が発見した」というニュースが世間を賑わしていました(少年はCNNにも採り上げられたり)(日本語記事)。当然これに対するタイポグラファの反応は冷ややかなもので、自分も全く納得できません。最近は核融合路を作る中学生がいたり、なにかと若い学生の革新的なアイデアが取りざたされることが多いようですが、残念ながらこの件に関してはそこまで説得力はありません。これに対して書かれたブログ記事を読んで多いに納得したので、許可を得て翻訳しました。元記事の筆者であるTom Phinneyは元Adobeで、現在はSuitCaseというフォント管理ソフトで知られるExtensisでシニアプロダクトマネージャーを勤めており、ATypIの委員でもあります。 元記事:Tom Phi
もうすぐ師走ですね。来年のカレンダーはどれにするか、もうお決まりでしょうか?タイポグラフィをテーマにしたカレンダーは少なからずありますが、今回おススメするのは来年分で初デビューの「レターフォーム&バースデイ」カレンダーです。現在Kickstarterで支援者を募っているところで、あと50時間ほどで終わってしまいます。ぶっちゃけ今回はその宣伝です。ぜひともこのカレンダーのプロジェクトを成功させましょう! (追記:プロジェクトは無事に目標額に達成しました。ご協力ありがとうございます。) カレンダーの内容 文字好き向けのカレンダーは多々あれど、レターフォーム&バースデイは特にマニア心をくすぐる一品です。一番の目玉は過去の書体デザイナー、あるいは文字入り作品を作ったアーティストやデザイナーなど合計232人の誕生日が描かれてあることです。各月のページではその月に誕生日を迎える人の作品をひとつ取り上げ
Metro後編では、Novaのデザインについて話したいと思います。Metroがどういう書体なのかは前編をご覧ください。書体の復刻には理由が必要で、すでに同じ書体がデジタル版としてある場合は尚更です。Metroの場合は全くデジタル化されてないバージョンがあったから(しかもそれが大変魅力的である)というのが最も大きな理由ですが、それ以外にも様々な設計の見直しを図りました。Metroは一見すると特に問題のない書体ですが、使用するライノタイプ鋳植機にはさまざまなデザイン上の制約がありました。まずはユニット・システムです。各文字は規定の字幅に合わせてデザインされなければいけません(全角を12分割するユニット。例えばiは3ユニット、nは5ユニットなどなど)。等幅ほどキツい制約ではありませんが、それでも字幅が必ずユニットの整数倍になってないといけないのはやはり難儀です。 そして各ウエイトやイタリックを混
ひょんなことから内田明さんのブログ記事「Alternate Gothicがゴシックの源といふデマについて」ならびに「Alternate Gothic起源説の起源」を見ていて、そんなデマがあるのかと驚きました。6年も前のお話にいまさら飛びつくのもどうかとは思いますが、まぁ鮮度が重要な話ではありませんし、Alternate Gothicがどういう書体なのかが正しく理解されていないことが原因であると思いましたので記事にしました。基本的にこの記事は先の二つの記事の補足のような形になると思いますので、先にそちらを読まれた方がいいでしょう。 簡単にデマの内容を説明すると、「Alternate Gothicはゴシック、つまりドイツの書体であるブラックレターの代替(Alternate)としてアメリカで生まれ、これが今では日本で定着しサンセリフの呼称のひとつになっている」という説です。先に私の結論を言えば、
私の初めてのMonotypeからの新規書体であるMetro Novaが発売されました。これはMetroというサンセリフ体のリバイバル、つまり復刻です。今回はこのMetroとMetro Novaについて前編(歴史)と後編(デザイン)に分けて話をしようと思います。 まずは現行のデジタル版Metroをご覧ください(上)。基本的にはFuturaに似ていますが、小文字のステムに斜めカットが入っていて(a b f i j t などなど)、よりカリグラフィ的で動きのある書体になっています。大文字だと特に目立つのはQでしょう。そういった特徴のおかげで、またMetro発売当時のLinotype鋳植機にFuturaがなかったので、特にアメリカで人気の書体でした。日本での認知度はほとんどありませんが、とてもファンの多い書体です。NIVEAやExpediaはMetro(のカスタム版)を制定書体またはロゴとして用い
時として書体デザイナー、または金属活字時代のパンチカッター(活字父型彫刻師)は文字を作るだけでなく、全く違う職に就いていたり、副業を持っていました。今回は活字職人たちの二足目のわらじを追ってみたいと思います。「グラフィックデザイナー兼書体デザイナー」みたいに関連性のある兼業は今だと多いとは思いますが、そういうの少なめで、意外性の高いもの、またはエピソードを選んでます。また今回、書体の画像は少なめです(書体がメインテーマではないので)。 初期の活字父型彫刻師 グーテンベルクがヨーロッパで活版印刷を始めたころは当然ながら金属活字を作る職人などいませんでした。グーテンベルクは自身が金細工彫刻師であったか、またはそのギルドに繋がりがあり、金属で何でも作れる人々が身近にいました。彼等は食器や刃物、武器などあらゆる物を作っており、活字を見たことがないとは言え、注文通りに父型を作ること自体には特に苦労は
いよいよお待ちかね、Arial誕生秘話の後編です。前回は何故Arialが作られたのか(why)について説明しましたが、今回のテーマはどうやって作られたか(how)で、さらに書体デザイン寄りの話になっていきます。頑張って説明はしますが、かなりテクニカルな話だと思いますので途中で諦めていただいて構いません。まだ前編を読んでいない方はこちらからどうぞ。 IBMは最初の業務用レーザープリンタ「3800」の後継機、「3800-3」を作るにあたって、タイポグラフィを改善することを決めました。初号機の解像度は144dipで、書体は一応選べたものの全て等幅で、サイズも最大3段階からしか選べませんでした。3800-3では解像度が240dpiになり、良質の書体を搭載し、サイズの選択肢も増やすことが次の課題となりました(前編で初号機の解像度が240dpiであるかのような書き方をしてしまいました。ここでお詫び致し
思いっきり仕事中ですが腹が立って仕方がなかったのでブログ更新します(どういう動機だ!) 佐藤可士和氏がGUというファッションブランドのロゴをリデザインしたそうです。まぁ言ってしまえば元のロゴも大して良くはないのですが、その新ロゴというのが笑止千万な出来なので徹底的に図解して非難したいと思います。 まずはその新ロゴ。和文の方もグリッド多用しまくりで個人的には酷いと思うのですが、まぁ欧文書体デザイナーの自分としての本題はGUなので和文はさておきます。またネットでは色がIKEAだとかTSUTAYAだとかEUだとかブックオフだとか色に関してのツッコミが多いようですが、やはり自分としては文字の形そのものに注目したいと思います。あ、あとGUの配置も右寄りすぎますが文字の形そのものに以下同文です。なにせブログをなかなか継続して書けないこの自分を書かせる気にさせるほど酷いんですから。 ソースの画像は低解像
え~、Arialの後編を期待されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、それはさておいて今回は書体制作ソフトのお話です。後編はそのうちやりますから。 グラフィックデザインや文字組版では専らAdobeのCreative Suiteを使うのと同様に、書体デザイン業界ではFontLabというソフトほぼ一択となっています。もちろん他に選択肢がないわけではありませんし、和文書体のデザインでは伝統的にURWという会社のIKARUSというソフトが使われていますが、それは企業専用のようなもので、一般ユーザーに手が出る金額ではなく操作も非常に複雑だと聞きます(訂正歓迎)。FontLabも慣れるまでは非常に難しいソフトではありますが、その廉価版とも言うべきFontographerは日本語にも対応していて初級~中級者用としてはうってつけの存在と言えます。 欧米では先に挙げたFontLabの他に、これのアップデー
先日発刊された「書体の研究 vol.11」やそのUstreamで触れられた小文字の高さの名前についてのブレについて考えたいと思います。こちらのブログでもかなり丁寧に追いかけられてて読み応えがあります(1、2)。 小文字の高さの名前にはx-heightという一番メジャーなものがありますが、他にはlowercase height(小文字高)というそのまんまの名前もあるにはあります(x-heightの方が言いやすいのであまり使われてないですが)。特にその線の名前については非常にブレが大きいです。そのブレの根元にはカリグラファーとタイポグラファーの用語の違いと混乱があるようです。上のブログでは「それぞれどう説明されているか」を調べていますが、僕は「そもそもどうして今の状況ができたのか」という視点で考える事にしました。 まずは一旦全部挙げてみましょう。 ○○○ lineとして呼ばれるもの ・wais
書体デザイナーのブログでタイポグラフィに何も関係ないことを書くのもどうかと思いますが、どうせ誰かに話題を決められてるわけでもないし、少なくともデザインに関係することなので書いておきましょう。僕はiPhone5の画面サイズが大嫌いです。 ご存知の通りAppleは長らくiPhoneの画面を3.5インチ、640960ピクセルのままにしており、つい最近発表されたiPhone5にて縦に256ピクセル追加した6401136の画面を新たに導入しました。(12/11/06訂正:256pxではなく176pxでした。) 9月12日の発表会で同社のフィル・シラーはこんなことを言っています。 “電話のデザインの中心になる物は何でしょう?これです、あなたの手ですよ!電話は手の収まりが良くなくてはならず、我々全てが持つこの魔法のデバイス(親指)で簡単に使えるようでなければいけません。携帯電話はあなたの手に美しくフィッ
今回取り上げる身近な書体はみんな知ってるのにみんな知らない書体、Arialです。タイポグラフィを志す人、少しでもかじったことのある人、もっと言えばフォントメニューを開いたことがある人なら必ず目にしたことがあるでしょう。なにせAで始まりますので、メニューのかなり上に来ますしね。 ArialはよくHelveticaと間違われやすいですし、Helveticaがないときに代替として使われる書体でもあります。事実Arialは見た目がHelveticaっぽくなるように作られたものですし、ArialはHelveticaの字幅と完全に一致するように作られています。欧米のタイポグラフィ界ではArialの使用はすなわち「Helveticaの不使用」という書体選択における妥協または無頓着を表しているように見られますし、僕も大筋では同意します。Helveticaは標準だとMacにしか入っておらず、Windowsの
ATypIというカンファレンスをご存知でしょうか。というかそもそもカンファレンスって何?と思われてる方もいるかもしれません。「知ってるよ!」とか「今年行くよ!」という方はさておき、今回はATypIとは何かという話をしようかと思います。 ATypIは国際タイポグラフィ協会(Association Typographique Internationale)という団体の名前で、タイポグラフィ業界では最大のグループです。当初は書体の盗作の横行に対処すべく打ち立てられた団体ではありますが、毎年10月に欧米のどこかで開かれるカンファレンスを中心にタイポグラフィの様々な話題を取り上げて意見交換をする場でもあります(通常時はメーリングリストにて)。 目玉となるATypIカンファレンスですが、これにはMicrosoftやMonotype、Adobe、FontShopなどの書体会社やタイポグラフィに関わりのあ
About · Contact · Feed コンペのタダ働き問題 9 October, 2015
This book made me furious. In case you don’t want to read the whole post, here’s the summary. This book is an ‘introductory’ book for typography learners, but contains a lot of false information. It’s not like the author made too many mistakes, rather he simply lacks knowledge. To give you one example, in the final chapter, Glossary of terms, 34 entries out of 94 are either wrong, insufficient, or
Tokyo Dome City 29LT Ada Forte Forward Alcarin Tengwar Platia Klaket Inkulinati Équivoque Codelia Dossier Comic Code Belinsky Tabulamore Script Neue Plak Albertus Nova Wolpe Pegasus Sachsenwald Wolpe Fanfare Wolpe Tempest Cowhand Neue Haas Unica Metro Nova Marco Tangerine
なんだか久々の投稿になってしまいましたが、今回はLucida書体について書こうかと思います。Lucidaは1980年代に作られた書体で、バリエーションが非常に豊富なスーパーファミリー(RomanとSansなど二つ以上のスタイルで構成される書体ファミリー)であり、少なくともMacユーザーは毎日目にする書体であります。 まずLucidaはどういうところで使われている書体なのかを説明しておきましょう。現在MacOSXで使用されているユーザーインターフェイス書体はLucidaファミリーの一つ、Lucida Grandeです。FacebookをMacで見るとLucida Grandeが使われていますし、当ブログも英文部分は(Macで見ると)Lucida Grandeが使われています。そういうわけでLucidaはどちらかと言うとMacユーザーになじみの深いものです。またLucidaファミリーとして開発
モリサワが10年の沈黙を破り、第八回目(たぶん)の書体デザインコンペティションを開催します。書体デザインの世界では国外でも広く認知されており、レディングにいた時も先生が「モリサワという日本の書体会社がコンペをやってたんだけど、今はもうやってないんだよね〜」と残念がっていたところでした。過去の欧文部門の審査員にはアドリアン・フルティガーやロバート・スリンバックなどが名を連ねており、今年の審査員は小林章さん、マシュー・カーターさん、Font Bureauからサイラス・ハイスミスさん、Hoefler & Frere-Jonesからサラ・ニコルソンさんが欧文を担当します。金賞賞金も和文、欧文ともに100万円とかなりの金額ですし、受賞書体はモリサワからのリリースもオファーされています。和文書体においてこれは願ってもないことなのですが、欧文書体デザイナーにとっては本当に有難いことなんでしょうか?応募ガ
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