片塩ファンなのに残念ながら「第2回タイポグラフィ学会研究論文発表会2011」を聴講しに出かけられない東夷の己。学会誌を再読。 三〇〜三一頁に「参考文献」が掲げられてる中に: 片塩〔二〇〇二a〕「本木昌造の活字づくり」『活字をつくる』ヴィネット四号、朗文堂、二〇〇二年 片塩〔二〇〇二b〕『富二奔る――近代日本を創ったひと』ヴィネット八号、朗文堂、二〇〇二年 ――とあるんだども、片塩ファンの己は、もちろん双方持ってゐる。 …… 学会誌八六頁、「牧はまた、その実物をもっているとしたが、閲覧を希望した際に「オレが死んだら、そこの京橋図書館に『治三郎文庫』ができる約束だから、そこで見られるさ」ということであった〔片塩、二〇〇二〕が、牧の死後も『治三郎文庫』は開設されず、蔵書は古書市場に流出しているようである」とあるのは、もちろん、「二〇〇二b」の九七〜九八頁の話。 学会誌一〇五頁、「また、一号や初号