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アメリカ大統領選
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ここ10年ほど、ミステリの元気がいい。テレビを見れば、ミステリ原作のアニメやドラマが放映され、映画でも「ホワイトアウト」や「バトルロワイアル」がヒットした。また小説の売り上げランキングにも、宮部みゆきや京極夏彦といった人気作家の名前がしばしば登場している。最近のミステリ界は、出版不況などどこ吹く風だ。90年代からいま現在に至るまで、日本はずっとミステリブームにあるといってもいい。 しかし、いかなブームとはいっても、一人の人間が読める量には限界がある。読んでも読んでも出版される新たなミステリを前にして、新鮮な驚きが味わえると歓迎する反面、息切れを感じてしまうのが正直なところではないだろうか。時には名探偵よろしくパイプをくゆらせ、ゆったりと謎解きを楽しみたいと思う読者も多いだろう。 このような要望に、青空文庫は完璧に応えてくれる。夏目漱石や芥川龍之介ら、文豪と呼ばれる作家たちの作品の他に、ミス
1:〈読み〉の多様化 大正十一年(一九二二年)一月の「新潮」に発表された芥川の短篇『藪の中』は、おそらく、彼の作品の中で最も多様な〈読み〉が提出されてきた作品です。 とりわけ、藪の中で起こった殺人事件についての犯人探しについては「百家争鳴」とも言える様相を呈しており、多襄丸犯人説(福田恒存氏など)、真砂犯人説(大里恭三郎氏など)、武弘犯人説(大岡昇平氏など)それぞれに優れた推理が発表されてきているだけでなく、それに従って作品の〈読み〉も多様性を増してきています。 また、最近ではインターネット上にも『藪の中』関連のサイトが設けられ、犯人探しに留まらず、そこから作品の新たな一面を照らし出すような、斬新な視点からの〈読み〉も発表されてきています。 これらのことから、まず、『藪の中』は読むものに独自の〈読み〉を求めさせずにはおかない、不思議な魅力を持った作品である、とまとめることができると思います
いつのまにか、このページも5000ヒットを達成してしまいました。掲示板に感想を残していって下さったみなさん、書き込みはしなくても、ちらりとでも僕の駄文を読んでいって下さったみなさん、それから、現実の僕の近くにいて、直接感想を下さったみなさんに感謝します。ぐうたらな僕が、ぐうたらにではありますが、ここまでHPの運営を続けられているのは、みなさんの応援のおかげです。どうもありがとう。おそらく、反応が多ければ多いほど、僕のぐうたらぶりは改善されていくものと思いますので、これからもよろしくお願いします。 さてさて、500件、1000件、2000件と続いてきた記念エッセイを書かねばなりません。今回は、2000件の時と同じく、「小説の面白さ」について書きたいと思います。前回のエッセイが、予想に反して好評だったので、二匹目のドジョウを狙ってみました。 エッセイの形式は、前回のものを踏襲しています。小説を
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2003年4月にぐうたら掲示板で突発的にはじまったやりとりを再録しました。もともとは山田正紀『神曲法廷』評から派生したスレッドでしたが、後期クイーン的問題の解説を経て、話題はドラマ『TRICK』とその演出家、堤幸彦の話題へとシフトしてきています。その意味では、「『TRICK』と後期クイーン的問題」というタイトルが、どこまで当てはまっているのかは自信がありません。今後も話題は別な方向へ移動する可能性があるので、このタイトルはあくまで暫定的なものとして認識しておいて頂ければと思います。ちなみにこれまでのところ(4月13日現在)、論点とされているのは次の大まかにいって3つということになります。(1)後期クイーン的問題の検証、(2)『TRICK』サイトレイラー編における犯人の側からの検証、(3)堤幸彦の演出手法について。この3つの話題が今後どのように展開していくのか、僕個人としても非常に興味をもっ
というわけで、今回は先日の教育実習の時に発表したものをアップすることにした。「羅生門」の研究授業のまとめとして考えたもので、正確には、講演の筆記記録のようなものである。文章として書いた文章ではないことを始めに断っておきたい。 高校に入って初めて小説を学んだ、高校一年生が相手の発表とあって、なるべくわかりやすいように、と思ってしゃべった。そのため内容に弊害が出てきている部分がいくつかある。しかしそれは敢えて直さないことにした。 授業で一度しゃべってしまったものは、その通りに生徒に理解されている。それをあとから変更してしまうのは(しかも彼らが見ていない場所で)、やはりフェアではないような気がするからである。 「40人の生徒の前で、一人の教師はある意味では独裁者です。その授業全てに対して絶大な権力を有しています。(中略)しかし、それだからこそ謙虚に自分の仕事について畏れを感じるべきです」 とは担
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