鹿島、コマツ/世界初のハイブリッド型掘削機が稼働/新潟県内トンネル現場に導入 [2020年5月28日1面] トンネルボーリングマシン(TBM)とNATMの良いとこ取りで効率掘進-。鹿島とコマツは27日、共同開発した世界初となるハイブリッド型トンネル掘削機を新潟県糸魚川市のトンネル工事に導入し、順調に稼働していると発表した。通常はTBMモードで掘進し、不良地山に当たった場合はNATMモードに切り替える。1月にTBMモードで掘進を始め、全長約4キロのうち約1・3キロ地点まで到達した。これから不良地山が出てくる見通しで、両モードを駆使し2021年4月の掘進完了を目指す。 適用したハイブリッド型トンネル掘削機「NATBM(ナトビーエム)」は、高速掘進が特長のTBMと、地質が複雑な日本の地山に柔軟に対応可能なNATMの機能を兼ね備えた。硬質な地山ではTBMモードで高速掘削を行う。 不良地山に到達す