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本学では、この度、「中本博雄賞」を創設することとなりました。 この賞は、中本博雄様(福岡市)のご寄附(5億1600万円)により創設されるもので、「日本人で向学心止みがたく、経済的に恵まれず、特に優秀で、日本国と海外国に貢献する強烈な執念を持ち続けられる九州大学の学生」への支援であるとともに、この寄附行動が呼び水となり、日本の寄附文化醸成に貢献したいという寄附者の熱い思いにより創設されるものです。 同賞の、①海外留学支援(学生が留学の際に必要となる渡航費等を支給)、②学生の海外派遣支援(学生が国際会議等で研究成果を発表するための渡航費等を支給)、③修学支援(学生が安心して学業に専念できるよう、給付型奨学金を給付)により、20年間に渡り、年間約65名の学生が、学業に専念し、また、海外留学等の貴重な機会を得ることが可能となります。 本年5月11日(金)に、中本様から本学総長へ同賞の目録が贈呈され
本日、本学の学生が、窃盗罪の容疑で逮捕されました。 このような事件が発生したことは大変遺憾であり、関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 現在、事実確認を進めておりますが、詳細を把握のうえ、厳正に対処してまいります。また、このようなことが再度起こらないよう、学生に対する倫理教育を一層徹底してまいります。 平成30年4月25日 九州大学総長 久保 千春 伊都図書館における図書盗難・廃棄事件に関し、本学の学生が逮捕されたことに非常に衝撃を受けております。当該学生の行った行為は、勉学を志す者としてあってはならないものです。この事態を大変重く受け止め、図書館におきましても、図書館活用の重要性を学生に認識させるとともに、対策を強化してまいります。 九州大学附属図書館長 宮本 一夫
九州大学広報室 〒819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp PRESS RELEASE(2018/02/16) URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 【お問い合わせ】 九州大学大学院 医学研究院 精神病態医学分野(九州大学病院 精神科神経科) 講師 加藤隆弘 電話:092-642-5627 FAX:092-642-5644 Mail: takahiro@npsych.med.kyushu-u.ac.jp ※可能な限りメールにて対応させていただきます。 ひきこもり・信頼に関連する血中バイオマーカーを発見 ~社会的ひきこもりの病態解明・予防・早期介入・治療法開発に期待~ 社会的ひきこもり(以下、ひきこもり)は、就学・就労などの社会参加を回避し、半
社会的ひきこもり(以下、ひきこもり)は、就学・就労などの社会参加を回避し、半年以上に渡り家庭に留まり続けている状況のことで、ひきこもり者は15歳から39歳に限っても50万人を越え、少子高齢化を迎えている日本においてその打開は国家的急務です。様々な心理社会的支援や治療的介入がなされていますが、いまだ抜本的な解決策は見出されていません。 文部科学省科研費・新学術領域研究「意志動力学」などの支援により、九州大学大学院医学研究院・九州大学病院の神庭重信教授(精神医学)、加藤隆弘講師(同上)、早川宏平共同研究員(同上)、米国オレゴン健康科学大学のアラン テオ助教(精神医学)、マレーシア・モナッシュ大学の渡部幹准教授(社会心理学)らを中心とする国際共同研究グループは、ひきこもり評価のための診断面接法やパソコンを使った評価システムを近年開発しており、海外にもひきこもり者が存在することや、ひきこもり者の多
本学大学院生物資源環境科学府昆虫学教室に所属する大学院生、辻尚道さんが日本未記録種のハチを発見し、平成29年12月9日(土)に本学の教員らと連名で学会発表を行いました。 このハチが見つかった場所は三重県津市にある総合博物館の敷地内です。同館では、学芸員の大島康宏さんが中心となり、「みんなでつくろう!ミュージアムフィールドの実物昆虫図鑑」という事業で昆虫調査を行っています。辻さんが平成29年9月9日の調査に参加した際、辻さんの研究対象であるゾウムシと一緒に5mmほどの大きさのカマバチというハチの仲間が採れたそうです。ハチの分類学が専門の農学研究院三田敏治助教が調べたところ、このハチはこれまで日本で知られていなかったホソクビカマバチ属の一種であることが分かりました。 今回の発見は、平成29年12月9日(土)に開催された日本昆虫分類学会第20回大会で,「三重県より得られたNeodryinus属の
トップページ ニュース 研究成果 自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― 九州大学大学院医学研究院の山﨑貴男学術研究員と飛松省三教授らの研究グループは、自閉症スペクトラム(ASD)の非定型的な視覚認知が、脳内ネットワークの神経結合の病気である機能的結合異常(コネクトパチー)に由来することを突き止めました。 ASDでは視覚情報に対して知覚過敏や知覚鈍麻がみられ、それらの知覚異常がASDの社会性障害の基礎である可能性が指摘されています。2000年代になっても、その脳内メカニズムはほとんど分かっていませんでした。我々は誘発脳波(ある刺激に対する脳の特異的反応を捉える検査)や拡散テンソルMRI(神経線維の走行を捉える検査)を用いて、ASDの視覚認知に関する研究をここ10年継続的に行ってきました(Brain Rese
九州大学大学院総合理工学研究院の森田太智助教と山本直嗣教授は、大阪大学レーザー科学研究所、パデュー大学、光産業創成大学院大学、広島大学、明石高専と協力して、プラズマロケット磁気ノズルのレーザー生成プラズマ噴出方向の制御に成功しました。 有人火星探査が現実味を帯びる中、従来までの化学ロケットでは火星までの往復に長時間を要し、宇宙船乗務員・乗客には、心理的な負担に加えて宇宙線被曝、骨密度減少など大きな負荷をかけます。そのため化学ロケットに代わる高速の宇宙船・ロケットが求められています。将来の惑星間・恒星間航行の有力候補とされるレーザー核融合ロケットでは、高速で膨張する核融合プラズマを、強力な磁場で制御し排出します。 今回、大阪大学レーザー科学研究所のEUVデータベースレーザー(出力エネルギー:6J)を固体に照射することで高速に膨張するプラズマを生成し、複数の電磁石を組み合わせた磁気ノズルで排出
九州大学基幹教育院(早稲田大学理工学術院・日本学術振興会特別研究員SPD)の佐々木恭志郎学術研究者、アドミッションセンターの井隼経子准教授、基幹教育院の山田祐樹准教授のグループは、ロボットや人形の見た目が生み出す不気味さの認知的メカニズムを明らかにしました。 ロボットや人形の見た目について「不気味の谷」と呼ばれる現象があります。ロボットや人形の見た目は、人間に似ていくにつれてだんだんと好ましく思われます。しかし類似度があるレベルに達した途端、強い不気味さが喚起されるようになります。これまで、人間なのか人形なのかを分類できないこと自体が不気味さを生み出すと考えられてきましたが、分類できないことがなぜ不気味さを引き起こすのかについては手がかりが乏しい状況でした。 本研究では、分類困難な対象の不気味さに、人が抱く「未知への不安」が寄与していることを実証しました。実験では、参加者に13種類の人間と
九州大学大学院医学研究院医化学分野の梅山大地学術研究員(現:理化学研究所)と伊藤隆司教授は、細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を捉える新しい方法を開発しました。 私たちの身体を形成している様々な細胞は、基本的に同一のゲノムDNAを持っていますが、ゲノム中の遺伝子を取捨選択して使うことによって、それぞれの個性を発揮したり環境変化に適応したりしています。この取捨選択を行うのがDNAに結合する転写因子やヒストン等のタンパク質です。したがって、ゲノムの働き方を包括的に理解するには、ゲノムDNA上のタンパク質結合部位を網羅的に明らかにする必要があります。そのために、細胞から単離した核にDNA切断酵素を働かせる方法が用いられています。しかし、これらの方法は、操作が煩雑な上に、核を単離する過程でDNAとタンパク質の相互作用が失われる危険性も有しています。 これに対して、梅山博士と伊藤教授は
トップページ ニュース 研究成果 コンテナ型仮想化技術によるクラウドホスティングの共同研究開発を開始 ~より頑健で柔軟なホスティングサービスの実現を目指す~ GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎 以下、GMOペパボ)で、インターネットに関する新技術の創造と実践に取り組む研究開発組織「ペパボ研究所」と、国立大学法人九州大学 情報基盤研究開発センター(センター長:谷口 倫一郎 以下、九州大学 情報基盤研究開発センター)は、2017年10月1日より、コンテナ型仮想化技術を基盤に用いたクラウドホスティングに関する共同研究開発を開始しました。 両者は、大規模インフラ上にコンテナ型仮想化技術を用いたクラウドホスティング環境を構築し、高負荷下での実証実験等を行うことで、より頑健で柔軟なクラウドホスティングの実現に向けて取り組んでまいります。 本共同研究開発では
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の小江誠司(おごうせいじ)主幹教授らの研究グループは、田中貴金属工業株式会社との共同研究により、燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功しました。 次世代の電池として、燃料電池と太陽電池はこれまで別々に開発されてきました。本研究では、「自然界の水素酵素と光合成の機能を融合した新しい触媒」を開発しました。この触媒を用いると、「水素をエネルギー源として燃料電池が、水と光をエネルギー源として太陽電池が駆動する」ことを見出しました。本研究成果はエネルギー研究の分野において格段の発展と波及効果をもたらす可能性があります。 本研究は、文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究「ヒドロゲナーゼと光合成の融合によるエネルギー変換サイクルの創成」の研究の一環として、九州大学の小江誠司主幹教授の研究グループが、九州大学大
【特集】共創学部 第一期生誕生! 【インタビュー:FRONT RUNNER】 九州発!金属ナノ粒子を使って 日本酒の“香り”を化学する 九州大学大学院理学研究院 准教授 村山 美乃 など
九州大学大学院医学研究院臨床神経生理・飛松省三教授の研究グループと芸術工学研究院・中島祥好教授は、理化学研究所情報基盤センター計算工学応用開発ユニット・竹市博臣専任技師と共同で、聴覚の錯覚を用いて時間知覚・判断に対応する、ヒト脳内での神経活動を明らかにし、ネットワークモデルを提唱しました。 1秒未満の短い時間の知覚・判断は、音声言語や調和のとれた身体運動、音符や休符といった音楽のパタン認識に重要です。しかし、実際に知覚・判断する時間には物理的な時間とは異なる様々な錯覚があり、また、その脳内メカニズムには未解明の部分が多く残されていました。 今回、共同研究グループは、独自の心理現象「時間縮小錯覚」を初めて用いた脳磁図計測により、実際に知覚・判断する時間に対応した脳の働きを高時空間解像度で捉えました。その結果、時間間隔への注意と時間間隔の符号化は右半球側頭頭頂接合部(TPJ)に、時間判断は右半
2017年5月26日に兵庫県尼崎市に日本で初めてヒアリが侵入しました。その後、次々に侵入事例が報告され、7月21日には福岡市のアイランドシティでもヒアリが発見されました。ヒアリは一度定着すると根絶が非常に難しく、健康被害や経済被害も膨大になります。 そこで、九州大学の村上貴弘准教授(持続可能な社会のための決断科学センター)を代表者として、細石真吾助教(熱帯農学研究センター)、緒方一夫教授(熱帯農学研究センター)、丸山宗利准教授(総合研究博物館)で「九州大学ヒアリ研究グループ」を立ち上げました。 このグループの目的は、ヒアリの定着を防ぐために、九州周辺でのヒアリと疑わしいアリの同定支援、ヒアリの生態や行動に関する助言や情報提供を自治体や港湾・空港事業者等に向けて行うことです。 九州内でこれまで見たことないようなアリを見た、もしくはこれはヒアリではないのか、ヒアリに関する啓蒙活動をお願いしたい
九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と中西 博教授らの研究グループは、リソソーム酵素カテプシンBが歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)の菌体成分リポ多糖(LPS)を全身に慢性投与することにより誘発されるアルツハイマー様病態の原因酵素であることを初めて明らかにしました。 近年、重度歯周病の罹患と認知機能低下との相関性が報告され、Pg菌LPSがアルツハイマー病患者の脳内に検出されました。このためPg菌が脳炎症を引き起こし認知症の悪化を招くと考えられますが、詳細なメカニズムは不明です。研究グループは、Pg菌LPSを全身に慢性投与した中年マウスではミクログリア活性化による脳炎症、アミロイドβ(Aβ)のニューロンにおける産生・蓄積ならびに学習・記憶能力低下などアルツハイマー様病態を発症することを明らかにしました。驚いたことに、若齢マウスはこのようなアルツハイマー様病態を示しませんでした。さら
九州大学大学院言語文化研究院の中里見敬教授らの研究グループは、九州大学附属図書館濱文庫に所蔵される『春水』手稿本(原稿)について、現代中国の著名作家・冰心の自筆原稿であることを、執筆から95年後に確認しました。冰心22才のときに書かれたこの原稿は、現存する冰心手稿の中で最も早い時期の完全原稿で、中国現代文学の第一級の原資料です。 昨年公開された周作人(1885-1967、魯迅の実弟、北京大学教授)の1939年の日記に、『春水』手稿本を濱一衛(1909-1984、はま・かずえ、九大名誉教授)に贈る旨記されていたことから、濱文庫に所蔵される『春水』手稿本の由来が判明しました。また、『春水』出版時に周作人が編集を担当していたことから、この原稿が冰心による自筆原稿であることが確実になりました。 本研究成果は科学研究費補助金の支援を受けたもので、2017年6月20日に北京の中国現代文学館が発行する学
九州大学大学院芸術工学研究院の平松千尋助教、カルガリー大学人類考古学部Amanda Melin助教、ニューヨーク大学人類学部James Higham助教らの共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に有効であることを初めて実験的に証明しました。 ヒトを含む多くの霊長類は、L、M、Sの3つの錐体視細胞により光の波長弁別を行う3色型色覚で世界を見ています。3色型色覚は、赤い果実や若葉を緑の葉の背景から見つけることに適しているため、祖先型である2色型色覚から進化したと考えられています。しかし、果実を見つけること以外でも3色型色覚が有効な場面が考えられ、霊長類の行動や生態学的意義と照らし合わせ、幅広く調べていく必要があります。3色型色覚が有効な場面の候補として、顔色変化などの社会的シグナルの検出が挙げられていました。 共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に適してい
節足動物に感染して増殖する細菌は、自身の繁殖のため様々な方法で宿主の生殖を操作することが知られています。細菌に感染した雌が雄と交尾した時、雄が感染しているかどうかにかかわらず、雌の卵は発育します。しかし、非感染雌が感染雄と交尾した時、その雌の卵は孵化しません。この現象は細胞質不和合性(CI)と呼ばれています。 九州大学大学院農学研究院の高野俊一郎助教らの研究グループはココヤシ新葉を加害する侵入害虫として知られる、節足動物キムネクロナガハムシから、完全なCIを引き起こす新たな細菌(以下、細菌L)を発見しました。キムネクロナガハムシには遺伝子の異なる2つの系統(Di系統とLp系統)が存在します。Di系統雌とLp系統雄は交尾しますが、産まれた卵は全くふ化しません。しかし、今回の研究で、抗生物質処理によりLp雄体内に共生する細菌Lを除去すると、卵は高い率でふ化するようになることが分かりました。(参
九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループは、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見しました。 膵臓がんは、現在、最も治療の困難ながんの一つと言われており、その5年生存率はわずか5%程度と非常に低いのが現状です。近年、その原因としてがん幹細胞と呼ばれる細胞集団の機能が注目されていますが、がん幹細胞機能を阻害する有効な手法はいまだ確立されておりません。 本研究グループは先行研究において、cGMPという分子が膵臓がんのがん幹細胞機能に重要な役割を担っていることを見出しました。 そこで、がん細胞にcGMP産生を誘導する緑茶の主要成分EGCGと、cGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されました。 また、膵臓がん移植マウスモデルにおいて
日本人の30%以上が罹患しているといわれるスギ花粉症。いまや国民病とも一部で呼ばれていますが、これまで、短期間で治す体質改善治療(免疫療法)はありませんでした。そこで、これまでになかった、カプセルを飲んで治す治療を新たに開発しました。これは、腸管免疫を利用した新しい免疫療法です。カプセルの中には、スギ抗原と多糖体の一種であるガラクトマンナンとの複合体が含有されており、これを花粉が飛散する前と飛散中の約2ヵ月の間毎日服用する方法です。近い将来、アレルギー体質を改善する新しい治療につながる可能性があります。 九州大学医学研究院耳鼻咽喉科学の中川尚志教授、九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科 村上大輔助教、澤津橋基広講師らの研究グループは、2010年からこの新しい免疫療法の研究及び治験を行ってきました。その結果、安全性も確認され、鼻症状、目の症状を軽減するだけでなく、治療のための薬物を減らす効果が認
未熟果パパイアはビタミン、ポリフェノール、フラボノイド等を多く含み、古くから南米をはじめ各地で食されています。さらに、その発酵物には高い抗酸化活性、抗腫瘍活性や免疫調整作用が報告されており、その高い機能性が期待されています。一方、高齢者、特に高齢経管栄養補給者は、低下した免疫機能の影響から、感染症をおこしやすいことが大きな問題となっております。今回、九州大学大学院農学研究院の中山二郎准教授と湯野温泉病院の藤田雄三医師らの共同研究チームは、発酵パパイア粉末[カリカセラピSAIDO-PS501,カリカセラピ株式会社(旧株式会社済度)製:福岡市中央区]を高齢経管栄養補給者に30日間投与することで、末梢血単核細胞の腫瘍細胞溶解能(ナチュラルキラー細胞活性)が回復することを見出しました。しかし、免疫や炎症に関わるインターフェロンや各種サイトカインの値は変動しませんでした。そのため、発酵パパイア粉末は
九州大学大学院人間環境学研究院の橋彌和秀准教授らの研究グループは、生後9カ月から1歳半の赤ちゃんを対象として、映像を見ている際の視線を計測する視線計測装置(Tobii TX300)を用いて、画面に現れた2人のうち一方だけが対象に視線を向け、他方がそのことに「気づいていない」場面を見せると、「気づいていない」人物にすばやく視線を向ける傾向が、生後1歳半時点で見られるようになることを明らかにしました。 本研究では、「画面の2人が前もって注意を共有している場面」ではこのような視線のパターンは見られないなど他条件との比較と統計的な分析から、上記の結果は、これまで既に明らかになっていた「自分と相手の知識や注意の状態の違い」だけでなく、「他者同士の知識の違い」まで認識して行動していることを示すものと結論づけました。本成果により、ヒトにおける能力の発達的起源を理解する上で新たな視点を与えるとともに、子育
九州大学生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授、大学院医学研究院の古江増隆教授、大学院4年生の山村和彦らの研究グループは、アトピー性皮膚炎における痒み惹起物質であるIL-31の産生に、EPAS1というタンパク質が重要な役割を演じることを世界に先駆けて発見し、その作用機序を解明しました。 アトピー性皮膚炎は国民の7~15%が罹患している国民病であり、「痒み」に伴い生活の質が著しく損なわれることから、その対策は急務となっています。IL-31は、アトピー性皮膚炎発症に重要な痒み物質で、主にヘルパーT細胞から産生されますが、その産生制御機構は不明でした。研究グループは、DOCK8という分子を欠損した患者さんが重篤なアトピー性皮膚炎を発症することに着目し、このタンパク質の機能を解析しました。その結果、DOCK8が発現できないように遺伝子操作したマウスでは、IL-31の産生が著しく亢進し、重篤な皮膚炎を
九州大学生体防御医学研究所の山﨑晶教授らと琉球大学などの共同研究グループは、DCARと呼ばれるタンパク質が、結核菌に含まれる特有の成分、ホスファチジルイノシトールマンノシド(PIM)と呼ばれる糖脂質を認識する受容体として働き、免疫応答を活性化していることを発見しました。DCARは、特殊なマクロファージに限局して発現しており、結核菌のPIMがDCARに結合すると、このマクロファージが活性化されることが分かりました。さらに、活性化したマクロファージは、サイトカインを放出してさらにT細胞を活性化させることで、菌の排除に寄与していることも明らかとなりました(参考図)。この新たな経路をPIMの合成アナログ、DCARに対する抗体などを用いて人為的に活性化させることで、結核のみならず、様々な感染症、また、がんに対するワクチンの開発につながることができると期待されます。 本研究成果は2016年11月22日
九州大学薬学研究院医薬細胞生化学分野の藤田雅俊教授、同大学生体防御医学研究所の中山敬一教授、国立がん研究センター研究所の清野透分野長、江成政人ユニット長、河野隆志分野長らの研究グループは、細胞をがん化させる新しいがん遺伝子GRWD1を世界で初めて発見しました。がん細胞においては、p53と言われる細胞増殖の“ブレーキ”役であるタンパク質の異常が頻繁に起こっていることが知られています。しかし一方で、p53に異常の無いがん患者さんも多く存在しています。今回、研究グループは、GRWD1がRPL11というタンパク質との結合を介してp53タンパク質量を減少させ、細胞のがん化を促進させることを初めて明らかにしました(図1)。さらに重要なことに、がん患者のデータベースの解析から、幾つかのがんの種類においては、GRWD1タンパク質量の増加はがんの悪性度を上昇させ、予後不良の予測因子となり得ることを発見しまし
九州大学 生体防御医学研究所の中山 敬一 主幹教授、西山 正章 助教、片山 雄太 研究員らの研究グループは、ヒトの自閉症患者で最も変異が多いCHD8というクロマチンリモデリング因子に着目し、ヒト患者と同じような変異をマウスに起こすと、コミュニケーション異常や固執傾向が強まるなど、ヒトの自閉症とよく似た症状を呈することを見出しました。研究グループはこのマウスを用いて自閉症の発症メカニズムを解明し、将来の治療応用に向けた基盤を確立しました。 自閉症は、非常に頻度の高い精神疾患(発達障害)の一つで、全人口の約2%(50人に1人)が発症すると言われています。自閉症の原因として、胎児期の神経発達障害が以前から示唆されてきましたが、具体的な発症メカニズムは謎でした。近年、自閉症患者における遺伝子変異の大規模な探索により、最も変異率が高い遺伝子としてCHD8が発見されました。CHD8は、染色体構造を変化
トピックス 工学研究院林博徳准教授らの取り組む研究がNational Geographic Society(ナショナルジオグラフィック協会)の国際公募研究に採択されました。 2024.11.06 研究成果 病原性真菌の細胞壁形成に重要なガラクトフラノース鎖を合成する酵素 GfsA の立体構造を世界で初めて解明 農学研究院 角田 佳充 教授 2024.11.06
九州大学大学院医学研究院の前原喜彦教授、飯森真人助教らの研究グループは、細胞分裂時において染色体数を維持するために必要な新しい分子機構を発見しました。 正常な細胞分裂では、遺伝情報をもつ染色体を二つの細胞に均等に分配します。一つの細胞あたりの染色体数を維持することは正常な細胞の分裂において必須となりますが、多くの癌において染色体数の変化が認められます。本発見は、癌の新しい形質の獲得や悪性化の理解および革新的治療につながることが期待されます。 本研究成果は、2016年3月31日(木)午前10時(英国時間)に、英科学誌『Nature Communications』の電子版で公開されました。
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