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トラファルガー広場に約3000人 8日のサッチャー元首相死去を受けて、同元首相の死を祝うことを趣旨とする集会が英国各地で実施された。BBCなどが報じた。 サッチャー政権時の1981年に暴動が発生したロンドン南部ブリクストンの各所では、8日、同元首相の死を祝う集会が開催。サッチャー元首相の死を伝えるメッセージが書かれた垂れ幕を掲げたり、シャンパンを抜いて喜びを表したりする人々の姿が見られた。サッチャー元首相が導入を提唱した人頭税に対する大規模な抗議デモが過去に開催されたことがあるスコットランド南西部グラスゴーや、イングランド南西部ブリストルにおいても同様のイベントが行われた。 同元首相が死去してから初めての週末となった13日にロンドン中心部のトラファルガー広場で開かれたデモには約3000人が参加。参加者たちは「サッチャリズム」と呼ばれた政治思想や一連の政策への抗議を目的として、発煙筒をたいた
ギャングたちの命を懸けた人生ゲームに釘付け! ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」はなぜ世間を熱狂させるのか 最近、英国では街中でバックを短く刈り込んだヘア・スタイルにハンチング帽というファッションの男性をよく見かける。そのスタイルの火付け役となったのが、1920年代の英中部バーミンガムを舞台にしたBBCの犯罪ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」だ。一度見たら止まらなくなるストーリー展開や独特の世界観、スタイリッシュな映像と音楽、豪華キャストの競演などで高い評価を集める本ドラマは、視聴者が人気作品を選出する「ナショナル・テレビジョン・アワード」で、2020年1月に最優秀ドラマ賞を受賞するなど、単なる「格好良いギャング集団の立身出世物語」を超え、一つの社会現象となって英国を席巻している。なぜこのドラマが注目されるのか。その人気の秘密をさまざまな観点から検証してみた。(文:名取 由恵) ギャング団
小林恭子 Ginko Kobayashi 在英ジャーナリスト。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ(現ジャパン・ニュース)」の記者・編集者を経て、2002年に来英。英国を始めとした欧州のメディア事情、政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。著書に「英国メディア史」(中央公論新社)、共著に「日本人が知らないウィキリークス」(洋泉社)など。 英国メディアを読み解く FTってどんな新聞? BBC への逆風TVライセンス料の将来はどうなる - 保守党からの批判、動画サービスというライバルも このところ、私たちが毎日のように利用するBBC(英国放送協会)に対する逆風が強くなってきたように見えます。 実は、BBCに対する逆風は最近の出来事ではありません。むしろ、反BBCの動きがなかった時はない、といった方が正確かもしれません。1922年に民間企業「英国放送会社」(British Broadcast
欧州連合(EU)離脱を決める国民投票やそれに続く政権交代と、重大ニュースが続いた昨年の英政界。その緊張を和らげるかのように、官邸には次々と「ネズミ捕獲長」の役職に抜擢された猫たちが登場し、その様子が連日メディアをにぎわせている。果たしてこの猫たちは単にマスコットの役割しかないのだろうか。今回は、英国の官邸で活躍している猫たちを紹介するとともに、官邸と猫の長い歴史についても触れる。 官邸猫の歴史 ロンドン中心部のダウニング街10番地は、300年近く歴代英国首相の住む官邸として利用されており、その番地から別名No.10とも呼ばれている。英国の古い建築物はネズミに悩まされることが多く、これは例えエリザベス女王や英国首相の住居であっても変わりはない。17世紀の建築とされる首相官邸では、正式な公務員としてこれまで、「首相官邸ネズミ捕獲長」(Chief Mouser to the Cabinet Of
大英博物館「マンガ展」 キュレーター ニコル・クーリッジ・ルマニエールさん セインズベリー日本藝術研究所 研究担当所長 大英博物館「マンガ展」のキュレーターを務めるニコルさんは大のマンガ好き。ニコルさんが愛をもって語るマンガの秘められた可能性について、お話を伺った。 Nicole Coolidge Rousmaniere 1998年米ハーバード大学博士課程修了後、99年に英セインズベリー日本藝術研究所を設立し、初代所長に就任。イースト・アングリア大学日本美術文化教授として教鞭をとった後、2006年から3年間、東京大学人文社会科文化資源学の客員教授を務める。09年から大英博物館アジア部日本セクションにIFACハンダ日本美術キュレーターとして出向中。 マンガは私のビタミン剤! なぜ大英博物館でマンガ展なのでしょう。 2019~20年は、ラグビーのワールド・カップ(W杯)や東京オリンピック・パラ
(ロンドン 12月23日 時事)「インディペンデント」紙(電子版)は22日までに、英国で欧州連合(EU)離脱交渉などを担うEU離脱省で、全体の約4分の1に当たる143のポストが埋まっていないと報じた。離職の多さや採用難が原因。優秀な職員が足りない状況では、今後の交渉でも英国側に厳しい展開が続くことが予想される。 同紙によると、最も人員が不足しているのは政策チーム(81人)。このほか、エコノミスト(9人)、プロジェクト運営(6人)、財務(5人)、人事(3人)なども埋まっていない。 同省では10人に1人の職員が入省から3カ月で離職しており、中央省庁の中では最も退職者が多いという。また、省内のアンケートでは職員の44%が「来年(2018年)中に退職する計画」と回答しており、士気の低下がうかがえる。 EU離脱が決まった昨年の国民投票では、高学歴層ほど残留を支持する傾向が明確だった。このため、優秀な
左)戦時中にSOASの日本語特別コースで学んだ生徒たち 右)SOASで日本語を学んだ7人の ブレッチリー・ガールズ ロンドン中心部、ブルームズベリー。20世紀初めには作家バージニア・ウルフや経済学者ジョン・メイナード・ケインズら芸術家や学者たちが集ったこの地区に、英国における日本語教育を先導するロンドン大学SOAS(東洋アフリカ研究学院)がある。 昨年、日本研究開始100周年を迎えた同大学は、現在も多くの日本研究者や日本語話者を輩出していることでその名を馳せているが、ここで第二次大戦中に敵国である日本の言語を学んだ若者たちがいたことは、あまり知られていないのではないだろうか。 今回は、ロンドン南東部にあるパブリック・スクール、ダリッジ・カレッジに居を構え、SOAS に通って日本語を習得した若者たち、通称「ダリッジ・ボーイズ」と、同じくSOAS で日本語を短期集中で学んだ後に政府暗号学校ブレ
小林恭子 Ginko Kobayashi 在英ジャーナリスト。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ(現ジャパン・ニュース)」の記者・編集者を経て、2002年に来英。英国を始めとした欧州のメディア事情、政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。著書に「英国メディア史」(中央公論新社)、共著に「日本人が知らないウィキリークス」(洋泉社)など。 英国メディアを読み解く FTってどんな新聞? いよいよ9月。新学期の季節になりました。張り切って大学生活を始める方、そんな学生を子供に持つ親御さんもいらっしゃると思います。 さて、ここ数カ月、イングランドの大学の授業料問題がまたクローズアップされています。6月の総選挙で、野党・労働党が上限額が年間9000ポンド(約128万円)となっていた大学の授業料を「撤廃する」と掲げたことがきっかけの一つです。これが若者層に強くアピールし、労働党の得票に大きく貢献し
今でこそメイ首相を始め、政界で活躍する女性も多くみられる英国だが、そこに至るまでの道のりは長く険しかった。20世紀の始め、参政権獲得のためには戦闘的な示威運動も躊躇せず、文字通り命をも掛けた女性たちがいた。今回は、3月8日の国際女性デーに向けて、「サフラジェット」と名乗った彼女たち女性社会政治連合(WSPU)メンバーを中心に、女性運動家たちの活動をQ&A方式で紹介しよう。 参政権を求めて女性たちが立ち上がるまで 英国で男女(21歳以上)に等しく選挙権が認められたのは1928年。1832年以前は特権階級のみに与えられていた選挙権は、5回にわたる選挙法改正により段階を追って身分と財産の制限が緩和されていき、1884年には成年男子の2/3が選挙権を得るまでになった。この時点で選挙権のない国民は、貧困者、召使い、犯罪者、精神異常者、そして女性。「父親や夫に面倒を見られている身なのに、なぜ選挙権が必
専属通訳を務めたジャーナリストが語る 演出家・蜷川幸雄が 英国演劇にもたらしたもの 舞台演出家の蜷川幸雄が今年の5月12日、永眠した。自身が芸術監督を務める彩の国さいたま芸術劇場でシェイクスピア全37作品の上演を行う「彩の国シェイクスピア・シリーズ」を手掛ける一方で、井上ひさしや村上春樹など様々な日本人作家 / 劇作家の作品も積極的に取り上げてきた蜷川は、演劇大国である英国でも多くのファンを魅了し続けてきた。蜷川幸雄が英国の演劇界に遺したものとは何なのか。長年にわたり専属通訳として蜷川の英国上演作品に携わってきたロンドン在住のジャーナリスト秋島百合子さんに、英国における蜷川幸雄について語ってもらった。 (取材・文: 本誌編集部 村上 祥子) 参考文献: 秋島百合子「蜷川幸雄とシェークスピア」(角川書店) 1991年、「タンゴ・冬の終わりに」の制作現場にて。蜷川幸雄(写真右)と 通訳を務める
英国に日本の桜を広めた20世紀の園芸家コリングウッド・イングラム 知られざる英国人桜守、 「チェリー・イングラム」を追う 大英帝国の末期に活躍した園芸家、コリングウッド・イングラム(1880~1981年)。彼は桜の魅力にとりつかれ、明治・大正時代の日本を3度訪れた。 イングラムが日本で収集した珍しい桜の数々は海を渡り、ケント州ベネンドン村の彼の自宅の庭に植樹され、120品種を超す見事な「桜園」を創った。今日、英国で多種多様な桜が見られるのは、イングラムのおかげである。知られざる英国人「桜守」の足跡を追う。(文: 阿部菜穂子) イングラムが日本に里帰りさせた「太白」の原木。 ザ・グレンジで阿部菜穂子氏撮影 コリングウッド・イングラム(Collingwood Ingram)略歴 1880年、ロンドン生まれ。鳥類研究家及び桜研究家。祖父はヴィクトリア女王時代に人気を集めた日曜紙「イラストレイテッ
誰が味方で誰が敵なのか――権謀術数渦巻く20世紀半ばに暗躍した 4人の英国人スパイたち。 彼らの正体が明らかになったとき、英国内が大いに揺れたのは、 彼らの生まれ育った背景にあった。 裕福な家庭の出身で、名門パブリック・スクールを経て ケンブリッジ大学を卒業した同窓生たち。 そんな彼らがなぜ、ソビエト連邦のスパイに自らの人生を捧げたのか。 英国の現在にもつながる当時の時代背景を知ることで、その理由をたどってみたい。 1930年代のエリート学生が見た現実 1956年2月11日。ソ連・モスクワのホテルの一室で、ジャーナリストたちを出迎える2人の男性の姿があった。ドナルド・マクリーンとガイ・バージェス。1951年に英国から突如姿を消し、メディアを騒がせた外交官2人が、5年の年月を経てついに公に姿を現わした瞬間だった。ジャーナリストに手渡された共同声明文には、自分たちがスパイではないと主張する一方
労働党党首選、コービン氏が「当選確実」に 選抜制の英国伝統の進学校グラマー・スクールに11歳の息子を進学させるかどうかで、夫婦は対立していた。妻は言った。「子供の教育は私の絶対的な優先事項です。息子はグラマー・スクールに行かせるべきです。それ以外の選択肢はありません」。ひげ面の夫は政治的信念を曲げようとはしなかった。「教育は皆が平等に受けるべきものだ。11歳で選別するのは間違っている。息子は地元の総合制中等学校コンプリヘンシブ・スクールで学ばせる」。 2人に歩み寄る余地はなかった。子供の教育をめぐる対立はよくあることだが、この夫婦の場合、夫は労働党の下院議員、しかも筋金入りの左派だった。労働党のブレア元首相、ハーマン元社会保障相も口先では選抜制のないコンプリヘンシブ・スクールを支持しながら、誰もが行けるわけではない国庫補助学校やグラマー・スクールに自分の子供を進学させたことが論争を呼んでい
「1票の格差問題」は英国にはない?首相の給与はどちらが高い? 英日の総選挙・ 国会議員を徹底比較 いよいよ5月7日に英国の総選挙が実施される。今回の選挙では保守党と労働党のどちらも過半数を獲得できない可能性が高いことから、英国の二大政党制は終焉を迎えつつあるとの見方も示されている。英国の政治制度はもはや機能不全に陥っているのか。議会政治の発祥国から日本が見習うべき点はもうないのだろうか。英国政治学者の菊川智文氏の解説と合わせて、英日の選挙制度及び政治家を徹底比較する。 解説者:菊川智文(きくがわ・ともふみ) 英国政治研究者。1956年生まれ、愛媛県出身、京都大学法学部卒。スターリング大学で国際関係論・ネゴシエーション論の博士号を取得。著書に「イギリス政治はおもしろい(PHP研究所)」など。今年4月に発表された、英国政府機関に勤務する夫人が執筆した「なおみ(Kindle書籍)」の翻訳も手掛け
5月7日に行われる英国総選挙の結果は予想しづらいものになっている。前回2010年の総選挙では「有権者に第三の選択肢を」と訴えた自由民主党のニック・クレッグ党首の人気が沸騰、保守党と自由民主党の連立政権が誕生した。連立は第二次大戦中の戦時内閣以来のことだった。今回は保守党と労働党がデットヒートを繰り広げるが、地域政党・スコットランド民族党が国政選挙に本格参戦するなど二大政党制の液状化が起きている。接戦必至の2015年総選挙の行方を探る。(木村 正人) 7党首そろい踏みのTV討論 4月2日、主要7党の党首によるTV討論が行われた。前 回の総選挙では労働党、保守党、自由民主党の3党首TV 討論が初めて行われたが、今回いよいよ英国伝統の二大政党制も終わったという印象を強くした。下院議員1人の緑 の党に加え、地域政党のスコットランド民族党(SNP)、ウェールズ民族党、そしてシングル・イシュー政党の英
【ロンドン2月13日付時事】5月の英総選挙で5年ぶり政権奪還を狙う最大野党・労働党は12日までに、女性有権者にアピールするため専用の遊説車を使ったキャンペーンに乗り出した。しかし、車体がショッキングピンクだったことから、「性差別主義」とやり玉に挙がっている。 専用車は16人乗りのミニバスで、横に「女性から女性へ。労働党へ一票を」のメッセージが描かれている。11日、ハーマン副党首らを乗せた同車が遊説先の南部スティーブニッジに到着すると、待ち構えていた記者団は口々に「なぜピンクなのか」と質問。ハーマン氏は「人目を引く色だから。でも色が問題なのでなく、(女性の政治参加を促す)民主主義がテーマだ」と答えた。 この模様が報じられると、ツイッターで「(女性はピンク好きという)偏見を助長する」「押し付けがましい」と批判的なコメントが殺到。スティーブニッジの住民からは、「ばかみたい」「目立つから良いの
Interview 劇作家 / パフォーミング・アーティスト 小林賢太郎 ショーを楽しむのに 予備知識は要らない シンプルな衣装と舞台装置、日本語の言葉遊びなどで独自のスタイルを築いたコント・ユニット「ラーメンズ」から始まり、演劇プロジェクト「K.K.P.」、ソロパフォーマンス「Potsunen」など、様々な形で「笑い」を追求してきた小林賢太郎。 そんな彼の作品が、初めてロンドンで上演される。最新作「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」は、絵本に出てくる昆虫博士のような風貌のポツネン氏の、端から見ると奇妙だけれど、本人にとってはいたって平凡な日常を描いたコメディー。 現代美術を見ているような、不思議で美しい作品の創作秘話を聞く。 1973年4月17日生まれ、神奈川県出身。96年、多摩美術大学在学中に同級生の片桐仁とラーメンズを結成。脚本・演出・出演のすべてを手掛ける。2002年に演劇プロジェクト
BBCの電子版は9月30日、「日本人はなぜ9月以降に海へ行かなくなるのか」と疑問を呈する記事を掲載した。 同記事は、8月中であれば何百万人もの人々が東京近郊の砂浜に押し寄せるにも関わらず、9月1日を境に砂浜は無人地帯と化したと報告。今年の東京は9月になっても気温が25度を超すことが珍しくなく、他国であれば人々は砂浜に殺到するだろうと伝えた上で、9月以降の海辺の閑散ぶりを「動物界の集団での大移動と同じくらい不思議な光景」であると述べている。 同記事の記者によると、9月以降の海辺で見かけたのは、犬とその飼い主と「外人」のみ。また海だけではなく、屋外プール施設まで閉館してしまうことを疑問視。9月以降でも汗だくになって過ごしている人が多くいることから、このような状況を「犯罪的な無駄」と表現している。 続けて同記者は、「日本人は順法精神がある」ために、監視員がいないときに泳いではいけないと言われれば
イギリスにある建物の建築様式 ロンドナーと街を歩いていて「あれはエドワーディアン建築だ」「その教会はゴシック建築の傑作だよ」などと言われてもちょっとピンとこない、そんな経験はないだろうか。知ることで物件探しや街の散歩がもっと楽しくなる、英国の建築史を彩る各様式のポイントを簡単にご紹介する。 ロマネスク建築 9世紀~12世紀 ノルマンディー公ウィリアムの征服にともない英国にもたらされた建築様式。この時代は前半のサクソン様式と、後半のノルマン様式に分けられる。前者には、ローマ帝国からもたらされたビザンチン様式からの強い影響が見られ、門の上部が半円形になっているといった特徴がある。ノルマン様式になると、城壁や柱が巨大に。特に大聖堂・教会の空へ高くそびえる姿は、キリスト教の信仰心を高める意味合いもあったらしい。残念ながら、この時代の建築物の多くはヘンリー8世の時代に破壊されている。ロンドン塔のほ
「エコノミスト」誌の電子版は23日付で、「なぜ日本では少子化が進行しているのか」と題した記事を掲載した。 記事の冒頭では、今年6月に愛知県新城市の長田共永市議が、出産率を上げることを目的として若い夫婦に穴の開いたコンドームを配布することを提案したと紹介。日本では出産率の低下が深刻な問題になっていると述べた上で、「日本の若者たちはなぜ子供を産むことを嫌がるのか」と問題提起をしている。 同誌は、非婚化・晩婚化の理由の一つとして、専業主婦になることを望む女性が一定数いるにも関わらず、終身雇用制に則ったフルタイム勤務形態が減少した結果、伝統的な家族形態を維持できるだけの経済力を有する男性が少なくなっている点を指摘。また「時代遅れの企業文化」と「悲惨なまでの子育て支援サービス不足」から、仕事と引き換えに結婚をあきらめる女性が多いことにも原因があると伝えている。さらには裕福な国の多くは婚外子が全体の3
「エコノミスト」誌の電子版は16日付で、日本政府が主導する対外文化宣伝・輸出政策「クール・ジャパン」を「クールではない」と批評する記事を掲載した。 同誌は、クール・ジャパン政策の背景には、日本政府が韓国に対して抱く羨望があると分析。日本のアニメ、漫画、映画、本などはかつて海外において商業規模で成功を収めた例がなく、とりわけアニメと漫画に対しては日本の当局がほとんど関心を払ってこなかったと伝えた。近年では政府がこれらの文化発信に注力していると述べ、その一例として稲田朋美クール・ジャパン戦略担当相がパリ訪問時に「ゴシック・ロリータ」と呼ばれる奇抜なファッションで登場したことにも触れている。 また同記事は「流行に敏感な多くの日本のクリエイターたちが関与したがらない」ことに加えて、「何をクールと感じるかという点で日本政府は混乱している」と指摘。日本の漫画やアニメは「可愛いものとわいせつまたは見苦し
「ガーディアン」紙の電子版は6月5日付で、日本の衆議院で児童ポルノ禁止法改正案が可決されたことを受けて、日本における児童ポルノ規制の後進ぶりを伝える記事を掲載した。 同紙は、現時点における日本は、児童に対する性犯罪を描いた動画や写真を所持することが法的に許される「先進7カ国の中で唯一の国」であると説明。また児童ポルノにおいては「世界最大市場の一つ」であると紹介している。また「東京では児童に関連した性的描写を見つけるのは難しいことではない」と伝え、その一例として「肌を露出した女子学生を描いた漫画のページをめくる男性を電車内で時折見かける」と述べている。 さらに、今年5月には東京都が「日本のポルノで人気を集めるジャンル」である近親相姦を描いた漫画を青少年に対して販売することを禁じる考えを発表したと紹介。2020年の東京五輪開催に向けての準備の一環として、成人向け漫画を目立たないように陳列するよ
4月2日付の「ガーディアン」紙電子版は、日本最大規模の暴力団である山口組が公式ウェブサイトを開設したと報じるAFP通信からの配信記事を掲載した。 同紙は、「麻薬追放国土浄化同盟」と題されたウェブサイトの名前を「かっこ悪い響き」と揶揄。また同ウェブサイトのサウンドトラックとして使われている音楽に付けられた歌詞のテーマとなっている「任侠」という単語を取り上げ、「理想的な男らしさのことであり、不正義と戦い、弱きものを助けることを意味する」と解説している。 さらに同紙は、このウェブサイトの見かけを「古臭い」と一蹴。反社会勢力としてのイメージを脱却し、組員たちがいかに親しみやすい存在であるかを示すための試みであるとする専門家の見方を紹介した上で、同ウェブサイトのアドレス(http://zenkokumayakubokumetsudoumei.com)を紹介している。
BBC に取り上げられた日本のポルノ産業と春画の違い 硬派で鳴らすBBC放送の深夜報道番組「ニューズナイト」で、日本のポルノ産業で活躍する若者たちが取り上げられた。毎年2万本ものAV(アダルト・ビデオ)が東京で撮影されているというのには驚いた。東京はポルノの首都だという。オランダの飾り窓には妖艶な女性が立つが、イベント用に設置された飾り窓では、上半身を露わにしたイケメンのAV男優に乙女たちがカメラ内蔵型スマートフォンを片手に殺到している。 「優しくしてくれない」「物足りない」と現代の日本男児に不満を抱く女性たちがAV男優にドキドキしたり、うっとりしたりする気持ちを求めてサイン会に参加して、DVDを購入していく。30秒間限定で憧れのAV男優と会話を楽しめる。女性の5人に1人がAVの愛好者という統計もあるそうだ。「エロメン三銃士」と呼ばれる一徹さんは35歳、有名私立大学の出身で、家庭を持ってい
「ガーディアン」紙の電子版は、13日付で日本のアイドル「BABYMETAL(ベビーメタル)」を大絶賛する記事を掲載した。 「日本では違った方法で物事を行う」という書き出しで始まる同記事は、BABYMETALのデビュー・アルバムが、米国のiTunesにおけるロック音楽のアルバムの売り上げランキングで4位にランクインしたと紹介。「おそろいの衣装を着た3人の10代の女の子たちは、甘ったるい可愛らしさと、メタル音楽の鋭さの境界線で微妙なバランスを取っている」と解説した上で、「そのような境界線が存在することさえ知らなかった」と述べている。 さらに同記事の執筆者は、「もし彼女たちのレコード会社関係者たちが日本での人気や米国チャートのランキングに満足しないのであれば、世界は(BABYMETALに関する)プロモーションの嵐にさらされるであろう」と述べ、もしそうなれば、BABYMETALは日本国内のみの人気
スコットランド銀行が発行している20ポンド紙幣には、 スコットランドが誇る「フォース鉄道橋」とともに、 その建設に携わった3人の技師の姿が描かれている。 その中央にいる人物は、渡邊嘉一という名の日本人技師。 日本とスコットランドの懸け橋となった渡邊嘉一の、 知られざる逸話を紹介する。(清水 健) 渡邊嘉一の生涯 1858年(安政5年)2月8日、長野上伊那郡朝日村字平出で、宇治橋瀬八の次男として生まれた。1882年に海軍機関総督横須賀造船所長の渡邊忻三の養子となり、1914年に渡邊家の家督を相続した。1876年工部大学校(現在の東京大学工学部)予備校入学、工部大学校5期生として土木科に学び、1883年に首席で卒業、ただちに工部省に技師として雇われ鉄道局に勤務することになる。 しかし、翌1884年にこれを辞して英国に渡航。グラスゴー大学に入学し、土木工学と理学の学位を取得して1886年4月に卒
[ 前編 ] 江戸時代を生きる庶民たちの間で流行したという、性行為の様子などを赤裸々に描いた「春画」。この春画を集めた展示会が大英博物館で開催されることになり、公開前から早くも大きな注目を集めている。過激な内容をめぐって論争を呼びそうなこの展示会を実現させた大英博物館のキュレーターの素顔とは。 ていむくらーく - 1959年生まれ、イングランド東部ハートフォードシャー出身。米ハーバード大学の博士課程で日本史を研究した後、学習院大学に研究生として留学。1987年に大英博物館の職員となり、2003年より現職である大英博物館アジア局日本部門長に。10月初旬より大英博物館で公開される春画展のキュレーターを務めるほか、浮世絵をテーマとした著書なども発表している。 Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art 10月3日~2014年1月5日 £7 10:00-17:
英国へ渡った幕末留学生たち 長州ファイブと薩摩スチューデント ロンドン大学の一校である名門ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の中庭には、日本人24名の名前が刻まれた記念碑があります。今から150年前の幕末、長州藩から5名、続いて薩摩藩から19名の若き志士たちが英国へ渡り、UCLで学んだことを讃えて建てられたものです。 今回は、海外渡航が禁じられていた当時、国禁を犯して渡英し、明治日本の礎を築いた幕末留学生たちの足跡をたどります。(清水 健) *彼らはいずれも留学時に変名を用いるなどしていたため、記念碑に刻まれた名前で統一しています 1853年、ペリー提督率いる黒船の来航によって、200年以上にわたって鎖国を続けてきた日本は開国を強いられました。それから10年間、幕府の混乱に乗じて列強各国から不平等条約を押しつけられ、さらなる開港を求める外圧にさらされていた日本では、外国を排斥し
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