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インタビュー
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水辺や湿地で白く清楚に咲くミズバショウは、4~7月ごろに咲きます。主に北海道を含む兵庫県以北の日本海側に自生する、サトイモ科の多年草です。白い花びらに見える仏炎苞に包まれ、その中で円柱状の花序になってたくさんの小さな花を咲かせます。 こちらのミズバショウ(水芭蕉)は、4月初めに、奈良県桜井市の鹿華苑で撮らせていただきました。 苑内の一角に設けられた、鹿の侵入を防止する柵の中に植えられており、 4、5個の花が咲いていました。 残念なことに何者かに食べられたらしい株も見られましたが、 無事に咲いたものもあり、幸運でした。 ミズバショウは、北海道を含む兵庫県以北に自生すると言われますが、 奈良県中部の桜井市でも栽培されています。 この花がミズバショウと呼ばれるのは、 水辺で咲き、花のあとの葉が大きくなってバショウの葉のようになるためとする説や、 松尾芭蕉が門人からもらったミズバショウを庭に植えた
こちらは、カタクリの群生です。 まだ開花前で、まだら模様がついた葉だけが目立ちますが、 よく見るとあちこちに、ツボミがついています。 カタクリは、最初は葉が一枚だけでてきますが、 花茎が伸びて花が咲くころには、二枚つき一対の葉にそろいます。 まだ寒い林で、凛として可憐な花を咲かせるカタクリは、人を引き付ける魅力があります。 カタクリの基本情報・花言葉 カタクリ(片栗)は、朝鮮半島、千島列島、サハリンなどの北東アジアや日本全土に分布するユリ科カタクリ属の多年草です。 名前は、葉が栗の葉ににているとする説や、根の鱗片が栗の実の片割れ(複数に分かれた実?)ににているからとする説などがあります。 別名は、カタコ。古くは、カタカゴ(堅香子)と呼ばれていました。 地方によって、カタカゴ、カタコユリ、カタバナなどと呼ばれるとされます。 学名は、Erythronium japonicum Erythron
花に較べて大きな葉ですが、 こちらは根生葉で、長い葉柄の先に一回三出複葉になってついています。 茎には葉がなく、この根生葉が一年中緑を保っています。 春早く寒い森で咲くキクバオウレン、華やかさより力強さを感じる野草だと思います。 キクバオウレンの基本情報・花言葉 キクバオウレン(菊葉黄連)は、北海道南部から、本州の日本海側に分布するキンポウゲ科オウレン属の常緑多年草で、日本固有種です。 名前は、葉がキクににており、根茎が黄色く、節状に連なっていることに由来するとされ、 日本名のオウレンは、漢名の「黄連」を音読みしたものです。 学名は、Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba Coptisの語源は、ギリシャ語の「coptein(切る)」で、葉に切れ込みが多いことに由来し、 japon
キクザキイチゲ(菊咲一華)は、3月ごろに、 地面から一本で伸びた茎の先に直径2~3cmほどのキクのようなかわいい花をひとつ咲かせます。 花びらのように見えるのは萼片で、8~12枚ついています。 そして、中心部にはたくさんの雌しべや雄しべがみられます。 3月ごろ春風が吹き始めるころに咲き始め、 6月に咲き終わって初夏に枯れてしまう短命の草花です。 このことから、フクジュソウ(福寿草)などと同様、 スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)(春の妖精)呼ばれる花たちの仲間です。 海外では見られず、北海道から岡山や近畿以北の落葉広葉樹などに分布する多年草ですが、 数が少なくなっており、山梨県など複数の県で、絶滅危惧I類や絶滅危惧II類などの指定を受けています。
2月中旬を過ぎ、雨の中でフクジュソウ(福寿草)が咲き出しました。 春には黄色い花が多いと言われますが、 ロウバイ、オウバイに続き、待ちかねたように鮮やかな黄いろで咲きました。 2月は旧暦の正月にあたり、このころに咲くので縁起がいいとされ、 幸福と長寿の文字をとって福寿草とつけられたと言われます。 フクジュソウは日本固有種で有毒植物ですが、北海道から九州に自生し、 3種類の仲間がいます。(詳しくは基本情報を参照ください。) 別名は、エダウチフクジュソウ。 ガンジツソウ(元日草)や「ツイタチソウ(朔日草)」とも呼ばれます。 茎が10cmほどに伸び、葉が出る前の茎の先端に、直径3~4cmほどの花を咲かせています。 花の周囲には11~15枚の花びらをつけ、中心部にたくさんの雄しべと雌しべが見られます。 この間までは、根からツボミだけ顔を出していましたが、 茎を伸ばしながら咲いてきたようです。 先の
ヒャクリョウは、7月ごろに、 4~7cmの花序柄の先に、 10個ほどの白い花を下向きに咲かせます。 写真のように花びらは白く、 花びらの先は5つに分かれています。 花の直径は8mmほどと小さな花で、 たくさんで咲くので目につきますが、 花としてはあまり注目されず、 主役は赤い実になります。 ヒャクリョウの葉と幹 葉は互生し、長さ8~20cm 幅1.5~4cmほどの長い楕円形で、 8対ほどの側脈がみられ、先端は徐々にほそくなります。 縁に低い波状の鋸歯があり、鋸歯間に腺点があります。 また。葉は厚く、無毛です。 マンリョウの葉との違いは、 長さ7~15 cm,幅2~4 cmと小さめで、波打っているのが特徴で、大き目の鋸歯があります。 じじょヒャクリョウの幹ヒャクリョウの幹は太さ1cmほどで、 枝分かれせずにまっすぐのび、樹皮は茶褐色で、 樹高は20~100cmほどになります。 マンリョウの樹
アリドオシ(蟻通し)は、センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)と同じように、 冬に赤い実をつける縁起のいい植物とされ、一両とも呼ばれます。 江戸時代に、お金がずっとあるようにという意味の言葉あそびで、 「千両、万両、有り通し(アリドオシ)」(「千両や万両をずっと持ち続ける」という意味) と言われていたことから、一両の名前がつけられたいわれます。 樹高は20~60cmほどと小さく、中国、朝鮮半島や、 日本の関東以西に自生するアカネ科の常緑低木広葉樹です。 草丈が10~30cmほどの十両(ヤブコウジ)に較べると大きめですが、 こちらは、一両されました。 写真のように、枝に鋭いトゲがあるのが特徴で、 このトゲが蟻を刺し貫きそうだとか、 トゲのためにアリも通れそうにない、 などとして、アリドウシ(蟻通し)と名づけられました。
冬に艶のあるきれいな赤い実をつけ、正月の寄せ植えなどに使われるヤブコウジ(藪柑子)は、 万葉集ではヤマタチバナ(山橘)の名で読まれ、古くから親しまれてきました。 茎の高さは20cmほどと小さく、葉の近くから伸びた果柄に、 5mmほどのちいさな赤い実を数個つけており、 冬枯れで殺風景ななかで、目を引きます。 実の形は、リンゴやサクランボのように感じますが、 昔の人は柑橘類の実をイメージして名をつけたようです。 ヤブコウジは、藪のようなところに生え、実の形が柑橘類のコウジ(柑子)ににているとして名づけられ、 ヤマタチバナの名前も、柑橘類のタチバナ(橘)に由来すると言われます。 またの名は、ジュウリョウ(十両)で、 センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)と同じように赤い実をつけることから つけられたようです。 両と名づけられた植物には、一両(アリドウシ)、百両(カラタチバナ)、億両(ミヤマシキミ
タケ(竹)は縁起物と考えられ、門松などに使われます。 また、慶事のシンボルとされる「松竹梅」の一つとしても知られていますが、 こちらは中国に起源があります。 この三種類は、冬の寒い時期に元気な姿を見せる植物として、 歳寒三友(サイカンノサンユウ)と呼ばれ、 中国において宋時代(960~1279年ごろ)ごろから、画題としてよく取り上げられましたが、 それが日本に伝わり、松竹梅として定着したと言われます。 このなかで、タケは地下茎を四方にのばして、新芽を出して増え、 真っ直ぐ上に向かって伸び、寒い冬にも元気に育つ様子から子孫繁栄の象徴とも考えられてきました。 竹は、イネ科の常緑性で、茎(稈)が木質化して樹のように大きくなりますが、 草本的な特徴を持つため、多年草に分類されています。 漢字の竹は、葉の姿に基づく象形文字と言われますが、 語源は、高いを意味する「タ」と木の古語である「ケ」から作られ
ハボタンの見ごろは11~3月ごろで、 ながく楽しめますが、その後は茎が伸びて4~5月ごろに花が咲きます。 アブラナ科なので、菜の花によくにた黄色い花をつけますが、 鑑賞用にはものたりない花なので、 そのころには引き抜かれて役割を終えることが多いようです。 ただ、多年草なので、花の部分を切り落として育てると、 翌年には枝がでて葉をつけるため、 「踊りハボタン」と呼ばれる形で楽しむこともできます。 正月飾りの定番のハボタンは、きれいな色どりやいろんな葉姿で新春を明るくウキウキしてくれる草花、いいですね。 ハボタンの基本情報・花言葉 ハボタン(葉牡丹)は、ヨーロッパ原産のアブラナ科アブラナ属の耐寒性の二年草または多年草で、 キャベツの近縁種の非結球性ケール(kale)が品種改良された鑑賞用植物です。 ケールは、鎌倉時代中期または江戸時代前期に渡来したとされ、 江戸時代中期以降にハボタンとしての品
クリスマスの時期にかかせないシクラメンは、華やかで心をウキウキさせてくれます。 北アフリカから中近東や、地中海沿岸地方が原産のサクラソウ科の球根性多年草で、 日本へは明治時代に渡来し、戦後に全国的に普及しました。 シクラメン(cyclamen)という名前は、古代ギリシャ語で円を意味し、まるみを帯びた球根の形や、受粉後に花茎が曲がることに由来すると言われます。花の形や印象に由来したものではないようです。 普通はシクラメンの呼び名が普通ですが、つぎのように和名もつけられています。 和名はカガリビバナ(篝火花)、牧野富太郎博士がある貴婦人が篝火のようだと言ったことから命名したとのことです。 たしかに、火が燃えさかっているようにもみえます。 別名は、豚の饅頭、ヨーロッパでは「豚のパン」と呼ばれることや、球根の形が饅頭のようだとして名づけられたと言われます。 以下、少し花の様子を観察してみました。
11月末に撮ったカクレミノ(隠蓑)の実です。 高さ5mほどの樹のあちこちに、黒い実が集まって、独特の雰囲気を感じます。 カクレミノの若い葉は、写真に見られるように、先端が3つに割れる特徴があり、 名前の由来になっています。 名前は、この葉の形が昔話の「天狗のかくれみの」や、 狂言の「節分」に出てくる、着ると姿が見えなくなる「隠れ蓑」ににているためとする説や、 葉が大きいので目隠しになるためとする説があるようです。 別名は、テングノウチワ、ミツデ、カラミツデ、ミツナガシワ、などがあります。 東アジアに分布すると言われますが、 日本では関東以南の海岸近くの照葉樹林に自生します。 樹高が5mの小高木常緑樹ですが、日陰に強いため、大きな樹の下でも元気に育ちます。
スイカズラは、秋にツルの葉腋ちかくに2つの黒い実をつける常緑性のつる性木本です。花は4~7月ごろに咲く唇形花で、雄しべや雌しべは花びらより長く伸びますが、花の奥に蓄える甘い蜜を子供が吸ったと言われ、名前の由来になっています。
ベニバナトキワマンサクは、中国原産の常緑小高木で1972年に発見されました。早春に黄色い花が咲く落葉樹のマンサクににた花で、ひも状でピンクの花びらの頭状花を咲かせます。満開時期は4~5月ごろですが、秋にも咲くのが見られました。
幹の直径は20cmほど、 写真のように、樹皮は黒褐色ですが、一面にまるい皮目がみられます。 江戸時代に薬効を利用するために持ってこられたゴシュユ、雄株がないので種子は出来ないのですが、 地下に伸びる出走茎によって増えるとのことです。 植物の逞しさをここでも感じました。 ゴシュユの基本情報・花言葉 ゴシュユ(呉茱萸)は、中国原産のミカン科ゴシュユ属の落葉小高木広葉樹で雌雄異株です。 日本へは、1720年ごろ(江戸時代)に雌株だけ渡来しました。 「茱萸」(シュユ)は見慣れない漢字ですが、グミとも読まれ、秋に赤い実をつける樹を表します。 グミ科のアキグミ(秋茱萸)、ナツグミ(夏茱萸)やミズキ科のサンシュユ(山茱萸)などにもつかわれますが、 本種はミカン科で、「呉」の国の「茱萸」の意味で名づけられたと言われます。 実は生薬に使われ、ゴシュユ(呉茱萸)と呼ばれます。 別名は、ニセゴシュ、カラハジカミ
アキノキリンソウは、秋に30~80cmほどの茎の先に、花序になって黄色い小さな頭状花をたくさん咲かせます。朝鮮半島や日本全土に分布するキク科の多年草で、花の後の実には綿毛がつきます。名前は、秋に花が咲き、キリンソウににていることに由来します。 近くの公園で、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)がさいていました。 キク科アキノキリンソウ属の多年草で、草丈は80cm前後で、 真っすぐ伸びた茎の先に、穂状になって花を咲かせます。 花は頭状花で、中心部の筒状花と周辺部の舌状花からなります。 昔は普通に見られたお馴染みの花だったようですが、 最近はセイタカアワダチソウにとって代わられて、 写真のように、黄色く小さな花が咲く様子が、キリンソウ(麒麟草)ににているとして、 この名前がつけられました。 ただ、キリンソウは春から夏にかけて咲くベンケイソウ科の多肉性植物なので、 キク科のアキノキリンソウとは異なった
キッコウハグマは、朝鮮半島南部や北海道南部以南の山地などに自生するキク科の多年草で、9~10月ごろに直径15mmほどの白く小さな花を咲かせます。名前は、葉の形が亀の甲羅のようで、花弁がヤクの尾(白熊)を連想させるとしてつけられました。 周囲が人工林で囲まれた日陰になっている空き地で、 偶然に、小さな白い花が咲いているのを見つけました。 日陰なので雑草が茂っておらず、昔は田をつくっていた土地ということで、 環境が適していたのか、キッコウハグマ(亀甲白熊)があちこちに育っていました。 いままでも見たのかもしれませんが、今回初めて気が付きました。 直径15mmほどの小さな花なので、見過ごしてきたようです。 思っていなかった場所で、名も知らない可憐な花がさいているのを見つけると ひときわうれしく、楽しくなります。 (^◎^) 草丈は高くなると30cmほどになるようですが、 ここでは、10cmほどと
一つの株からたくさんの茎が伸びていて、 それぞれの茎の先端に花序がついて咲いているので、 全体ではたくさんの花が咲いています。 黄色い花がちりばめられて咲いている様子がきれいです。 いろいろ調べてみましたが、残念ながら花言葉はよくわかりませんでした。(^ ^;) オサバフウロの茎、葉 オサバフウロは、可愛い花をたくさんつけていますが、 中心から放射状にのびたたくさんの羽状複葉に目を引かれます。 この葉から、機織り機の筬(オサ)をイメージして命名されていますが、 長楕円状の小葉が、18~30枚がたくさんついていて、たしかに印象的です。 筬ににているというのではなく、 たくさんの葉がついているということでつけられたようですね。 この葉に触れると、小葉をたたむように閉じるのも特徴です。 ネムノキやオジギソウと同じですね。 茎の高さは30cmほどになりますが、 写真のように茎に白い毛がたくさんつい
ここでは、写真のように大きな株になっており、たくさんの茎がでていました。 茎は直立し、断面は丸みのある3稜形で、 5~7個の節がついており、草丈は1~1.5mほどになります。 葉は、硬く線形で、長さ3~10cm 幅4~8mm、 葉の縁はざらつき、基部は長い筒状の鞘となって茎を包んでつきます。 近縁種に、ヒメマツカサススキやコマツカサススキがあります。 よくにており、見極めが難しそうですが、 枝分かれの多寡、小穂の大小などの違いがあるようです。 見かけたことがなく、あまり目立たないマツカゼススキですが、 日本固有種で趣のある野草、絶えることのないよう願いたいと思います。 マツカサススキの基本情報・花言葉 マツカサススキ(松毬薄)は、本州以南の日当たりのいい湿地に分布するカヤツリグサ科アブラガヤ(ホタルイ)属の多年草で、日本固有種です。 名前は、葉がススキのようで、茎の先につける花穂(カスイ)
チョウマメは、東南アジア原産のマメ科つる性の多年草(日本では一年草)で、蝶のような花を咲かせ、サヤ(莢)状の実をつけます。花のいろは、青、白、ピンクなどで、八重咲きもあります。花はハーブティー、根は薬用にされ、実は食べることができます。
7月になり、オオルリソウに小さく青い花が咲いています。寒い時期から葉が生えているのを、よく見かけますが、有毒植物なので動物にも食べられずに育ち、ワスレナグサににた可愛い花を咲かせます。栃木県以西に自生するムラサキ科の一年草または越年草です。 オオルリソウ(大瑠璃草)について オオルリソウ(大瑠璃草)と言ってもあまりなじみのない花ですね。 いつも行っている山で、青い小さな花を毎年咲かせるので、私にはなじみのある花です。 ムラサキ科オオルリソウ属の一年草あるいは二年草です。 中国、朝鮮半島からベトナム、インドネシアなどの東アジアに分布し、 日本では栃木県以西を中心に自生し、高さは60~90cm程に成長します。 可憐な花ですが、毒を持ってたくましく生きぬいている植物のようです。 ただ、オオルリソウの仲間は、世界では200種類ありますが、日本では3種類だけ見られます。 すなわち、オオルリソウ意外に
オオルリソウ(大瑠璃草)について オオルリソウ(大瑠璃草)と言ってもあまりなじみのない花ですね。 いつも行っている山で、青い小さな花を毎年咲かせるので、私にはなじみのある花です。 ムラサキ科オオルリソウ属の一年草あるいは二年草です。 中国、朝鮮半島からベトナム、インドネシアなどの東アジアに分布し、 日本では栃木県以西を中心に自生し、高さは60~90cm程に成長します。 可憐な花ですが、毒を持ってたくましく生きぬいている植物のようです。 ただ、オオルリソウの仲間は、世界では200種類ありますが、日本では3種類だけ見られます。 すなわち、オオルリソウ意外に、オニルリソウ(鬼瑠璃草)、タイワンルリソウがあります。 オニルリソウは日本全土に、タイワンルリソウは九州、沖縄、台湾に分布すると言われます。 オオルリソウとオニルリソウは、よくにているので、識別がむつかしいと言われますが、この記事の植物は、
トケイソウは、先端が3つに分かれた雌しべと、たくさんの花びらからなる花の形が時計のようだとして、名づけられました。南米などが原産の、常緑つる性の木本で、世界中に広まっており、日本へは江戸時代に渡来し、緑のカーテンなどとして栽培されています。 9月なかごろに、トケイソウ(時計草)の花が咲いていました。 フェンスに長く伸びたツルのあちこちに、直径が7~10cmほどのよく目立つ花がさいています。 花期は5~10月ごろと長い間咲きますが、朝咲いて夕方にしぼむ一日花です。 名前は、花の姿が時計ににているとしてトケイソウとつけられました。 花の中心部についた雌しべは3裂するのが特徴で、 多くの細長い糸状の副花冠が付き、黄色い葯の付いた雄しべ5本つきます。 その周囲には、花びら5枚、萼片5枚が、同じ形で放射状につきます。 和名のトケイソウは、中心部に長く伸びた雌しべが3裂して時計の針のようにみえ、 周囲
アカネは、8~10月に3~4mmほどの白く小さな花を花序で咲かせるアカネ科、ツル性多年草です。名前は根が赤いことに由来しますが、古くから茜染めに使われ、生薬としても利用されてきました。明るさを強調する枕詞「茜さす」としても知られています。 庭のアジサイの樹に沿って伸びたツルが垂れ下がり、 3~4mmほどの小さな白い花が花序になってたくさん咲いています。 以前から、茎に間隔をおいて4枚の葉が輪生状についていたので、 何かなと思っていたのですが、8月末ごろから花が咲きだし、 アカネだと確信が持てました。 ヒマラヤ、アフガニスタン、中国、朝鮮半島などや、 日本の本州以南に自生するアカネ科アカネ属のツル性多年草です。 ご覧のように、花びらが5枚で、なかに5本の雄しべが見えます。 アカネは、根が赤いことからこの名前がつけられたといわれ、 古い時代から草木染に使われてきました。 夕焼けを表現するときな
ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、夏から秋にキキョウやホタルブクロににた、釣鐘状できれいな紫いろの花をうつむきに咲かせるキキョウ科の多年草です。日本全土に自生し、よく群生します。ここでは、近縁種のソバナ(岨菜、蕎麦菜、杣菜)との違いについても見てみました。 9月に見た、ツリガネニンジン(釣鐘人参)の花です。 キキョウ科の多年草で、キキョウによくにた花を咲かせますが、 茎から伸びた複数の枝の先に、ホタルブクロによりよくにた形で、薄紫の花をした向きにつけています。 花びらの長さは、ホタルブクロ(長さ4~5cm)に較べて、1.~1.5cmと小さく、 花冠の先に柱頭が出ている、などの点が違います。 名前は、釣鐘状の花が咲き、根がチョウセンニンジンににていることに由来し、 日本全土の山野、林縁や河川堤防などに自生しています。 春の若い芽は、山菜として食べることができ、根や茎には咳止めなど薬効があると言
ハツユキソウは、きれいな葉がよく目立つトウダイグサ科の一年草です。小さい花が咲く7~10月ごろに、緑の葉の白い縁どりが初雪を連想させるのが名前の由来です。北アメリカ原産で、日本へは江戸時代末に渡来しましたが、いまは普通に露地栽培されています。 葉の白い縁どりが初雪を思わせるハツユキソウ(初雪草) ハツユキソウの白い花 ハツユキソウの花 春に買ったハツユキソウ(初雪草)の花が、いまもつぎつぎに花を咲かせています。 夏から秋に咲く花ですが、花が咲く時期に、写真のように葉の縁に白い斑がはいり、その様子が初雪のようだとして、この名前がつけられました。 学名のユーフォルビアや、ミネユキソウ(峰雪草)などともよばれるようです。 北アメリカのミネソタ、コロラドなどが原産のトウダイグサ科の一年草で、日本へは江戸時代末期(1860年ごろ)に渡来したと言われ、いまは一般的に露地栽培され、切り花にもされています
国道沿いの空き地に、ヒメイワダレソウ(姫岩垂草、リッピア)の花がたくさん咲いていました。 以前から通るたびに見ていたのですが、今回撮ることができました。 昭和元年(1926年)に日本に入ってきた、南アメリカ原産の多年草です。 ヒメイワダレソウには近縁種が多く、見極めが難しいのですが、 日本在来種のイワダレソウ(岩垂草)に較べて花が小さく、花穂の長さも小さいくなります。 また、イワダレソウの改良種で、栽培品種のクラビア(K7)とも区別がつけがたいのですが、 こちらは花茎が長いようなので、ここではヒメイワダレソウとしました。 (^ ^;) 両者は、草丈の違いや、種子の有無に違いがあるのですが、今回は明確に区別できませんでした。 再度観察したいと思います。 m(__)m 花は、地面に沿って伸びた茎についた葉の腋から伸びた花茎の先に、 写真のような花が咲きます。 遠目には小さくてよくわからないので
7月の中ごろ撮ったハンゲショウ(半夏生、半化粧)の花です。 名前の半夏生は、七十二候のなかの半夏生(7月2日)のころに咲くためこう呼ばれたとか、 葉が半分白くなるので、名前を半化粧したといわれます。 もともとは半夏はカラスビシャク(烏柄杓)のことだったようですが、 後に、この植物に使われるようになったとのこです。 葉の表面が白く、裏面は緑なので、カタシロクサ(片白草)ともよばれます。 東南アジアや、日本の本州以南の水辺などに自生し、6~8月ごろに茎の先端や、葉に対生して、10~15cmほどの長い花序を出して、小さな花をたくさんつけます。
我が家で咲いた、栽培品種のリンドウ(竜胆)の花です。 50cmほどの茎の先端近くで、葉の間から鮮やかな青緑の花をうえ向きに咲かせています。 きれいな青紫は、キキョウを連想させます。 (^◎^) リンドウには、花びらが開かないエゾリンドウ系と 花びらが開くササリンドウ系がありますが、 こちらはエゾリンドウ系のようです。 リンドウの名前は、全草が苦いことに由来します。 「竜胆」と書いてリンドウと呼ばれますが、 中国名の竜胆/龍胆を音読みした(リュウタン)が変化したものといわれます。 そして、「竜胆」は、苦いことで知られる熊胆(クマノイ)より苦いとして、 一番を表す竜をつけて、竜胆と名づけられたといわれます。 別名は、イヤミグサ(胃病み草)。 苦いので、胃が病みそうだとしてつけられたのでしょうか。 こちらは、7月末に撮ったツボミです。 茎の先端ちかくに輪生状にたくさんの短い葉がつき、その中心に白
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