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ドラクエ3
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クリスマスの時期にかかせないシクラメンは、華やかで心をウキウキさせてくれます。 北アフリカから中近東や、地中海沿岸地方が原産のサクラソウ科の球根性多年草で、 日本へは明治時代に渡来し、戦後に全国的に普及しました。 シクラメン(cyclamen)という名前は、古代ギリシャ語で円を意味し、まるみを帯びた球根の形や、受粉後に花茎が曲がることに由来すると言われます。花の形や印象に由来したものではないようです。 普通はシクラメンの呼び名が普通ですが、つぎのように和名もつけられています。 和名はカガリビバナ(篝火花)、牧野富太郎博士がある貴婦人が篝火のようだと言ったことから命名したとのことです。 たしかに、火が燃えさかっているようにもみえます。 別名は、豚の饅頭、ヨーロッパでは「豚のパン」と呼ばれることや、球根の形が饅頭のようだとして名づけられたと言われます。 以下、少し花の様子を観察してみました。
11月末に撮ったカクレミノ(隠蓑)の実です。 高さ5mほどの樹のあちこちに、黒い実が集まって、独特の雰囲気を感じます。 カクレミノの若い葉は、写真に見られるように、先端が3つに割れる特徴があり、 名前の由来になっています。 名前は、この葉の形が昔話の「天狗のかくれみの」や、 狂言の「節分」に出てくる、着ると姿が見えなくなる「隠れ蓑」ににているためとする説や、 葉が大きいので目隠しになるためとする説があるようです。 別名は、テングノウチワ、ミツデ、カラミツデ、ミツナガシワ、などがあります。 東アジアに分布すると言われますが、 日本では関東以南の海岸近くの照葉樹林に自生します。 樹高が5mの小高木常緑樹ですが、日陰に強いため、大きな樹の下でも元気に育ちます。
スイカズラは、秋にツルの葉腋ちかくに2つの黒い実をつける常緑性のつる性木本です。花は4~7月ごろに咲く唇形花で、雄しべや雌しべは花びらより長く伸びますが、花の奥に蓄える甘い蜜を子供が吸ったと言われ、名前の由来になっています。
ベニバナトキワマンサクは、中国原産の常緑小高木で1972年に発見されました。早春に黄色い花が咲く落葉樹のマンサクににた花で、ひも状でピンクの花びらの頭状花を咲かせます。満開時期は4~5月ごろですが、秋にも咲くのが見られました。
こちらは10月中頃に、桜井市の植物園で撮らせてもらったゴシュユ(呉茱萸)の実です。 「呉」は、古代中国の呉の国に由来し、「茱萸」は赤い実をつける樹を意味します。 日本へは、江戸時代の1720年ごろに薬用目的で、中国から、 現在の小石川植物園に導入され、全国に広がったと言われます。 ゴシュユは雌雄異株ですが、渡来したのは雌株だけだったため、 実がなっても種はつかないとのことです。 花は5~8月ごろに、枝先に薄緑の小さな花を花序になってたくさんつけ、 9~11月ごろに、写真のような写真のような赤いいろ(赤紫色と言われます)に熟します。 実の大きさは、直径5~8mmほどの扁平な楕円形状の蒴果(サクカ)です。 実の表面に、縦方向の筋が見られますが、これは、内部が5つに分かれてるためと思われます。
近くの公園で、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)がさいていました。 キク科アキノキリンソウ属の多年草で、草丈は80cm前後で、 真っすぐ伸びた茎の先に、穂状になって花を咲かせます。 花は頭状花で、中心部の筒状花と周辺部の舌状花からなります。 昔は普通に見られたお馴染みの花だったようですが、 最近はセイタカアワダチソウにとって代わられて、 写真のように、黄色く小さな花が咲く様子が、キリンソウ(麒麟草)ににているとして、 この名前がつけられました。 ただ、キリンソウは春から夏にかけて咲くベンケイソウ科の多肉性植物なので、 キク科のアキノキリンソウとは異なった種類になります。 別名は、アワダチソウ(泡立草)。花が穂状についた様子が、酒の発酵などのように泡立っているのとにていることに由来します。 よくにた名前の野草に、同じキク科アキノキリンソウ属のセイタカアワダチソウ(背高泡立草)がありますが、 草丈
周囲が人工林で囲まれた日陰になっている空き地で、 偶然に、小さな白い花が咲いているのを見つけました。 日陰なので雑草が茂っておらず、昔は田をつくっていた土地ということで、 環境が適していたのか、キッコウハグマ(亀甲白熊)があちこちに育っていました。 いままでも見たのかもしれませんが、今回初めて気が付きました。 直径15mmほどの小さな花なので、見過ごしてきたようです。 思っていなかった場所で、名も知らない可憐な花がさいているのを見つけると ひときわうれしく、楽しくなります。 (^◎^) 草丈は高くなると30cmほどになるようですが、 ここでは、10cmほどと低めでした。 北海道南部以南の山地などで自生すると言われ、キク科モミジハグマ属の多年草です。 名前は、葉の形が五角形に近く亀の甲羅(亀甲)ににていて、花がヤクの尾の白い毛(白熊)ににていることに由来します。 白熊と書くと北極などに住む白
一つの株からたくさんの茎が伸びていて、 それぞれの茎の先端に花序がついて咲いているので、 全体ではたくさんの花が咲いています。 黄色い花がちりばめられて咲いている様子がきれいです。 いろいろ調べてみましたが、残念ながら花言葉はよくわかりませんでした。(^ ^;) オサバフウロの茎、葉 オサバフウロは、可愛い花をたくさんつけていますが、 中心から放射状にのびたたくさんの羽状複葉に目を引かれます。 この葉から、機織り機の筬(オサ)をイメージして命名されていますが、 長楕円状の小葉が、18~30枚がたくさんついていて、たしかに印象的です。 筬ににているというのではなく、 たくさんの葉がついているということでつけられたようですね。 この葉に触れると、小葉をたたむように閉じるのも特徴です。 ネムノキやオジギソウと同じですね。 茎の高さは30cmほどになりますが、 写真のように茎に白い毛がたくさんつい
マツカサススキ(松毬薄)は、ススキとついていますが、 日当たりのいい湿地に生えるカヤツリグサ科の多年草です。 日本固有種で、本州以南に分布しますが、 生育環境の悪化などのために、福島県、群馬県、東京都など 多くの府県で絶滅危惧種に分類されています。 この写真のように、花序になってたくさん咲いた花の形が松かさのようで、 葉がススキのようだとして、この名がつけられたと言われます。 学名は、Scirpus mitsukurianus Makino, 1903 Scirpusは、イグサ類の植物のラテン名に由来し、 朝ドラでおなじみの牧野富太郎博士が発見して 当時勤務していた東京帝国大学の学長だった箕作佳吉に献名してつけられたとのことです。 マツカサススキは、8~10月ごろに、茎の先端や上部の節のちかくに、直径10~15cmほどの球状の穂状花序をつけます。 雄花と雌花が別の小穂になってつき、花粉が風
チョウマメは、東南アジア原産のマメ科つる性の多年草(日本では一年草)で、蝶のような花を咲かせ、サヤ(莢)状の実をつけます。花のいろは、青、白、ピンクなどで、八重咲きもあります。花はハーブティー、根は薬用にされ、実は食べることができます。
オオルリソウ(大瑠璃草)について オオルリソウ(大瑠璃草)と言ってもあまりなじみのない花ですね。 いつも行っている山で、青い小さな花を毎年咲かせるので、私にはなじみのある花です。 ムラサキ科オオルリソウ属の一年草あるいは二年草です。 中国、朝鮮半島からベトナム、インドネシアなどの東アジアに分布し、 日本では栃木県以西を中心に自生し、高さは60~90cm程に成長します。 可憐な花ですが、毒を持ってたくましく生きぬいている植物のようです。 ただ、オオルリソウの仲間は、世界では200種類ありますが、日本では3種類だけ見られます。 すなわち、オオルリソウ意外に、オニルリソウ(鬼瑠璃草)、タイワンルリソウがあります。 オニルリソウは日本全土に、タイワンルリソウは九州、沖縄、台湾に分布すると言われます。 オオルリソウとオニルリソウは、よくにているので、識別がむつかしいと言われますが、この記事の植物は、
9月なかごろに、トケイソウ(時計草)の花が咲いていました。 フェンスに長く伸びたツルのあちこちに、直径が7~10cmほどのよく目立つ花がさいています。 花期は5~10月ごろと長い間咲きますが、朝咲いて夕方にしぼむ一日花です。 名前は、花の姿が時計ににているとしてトケイソウとつけられました。 花の中心部についた雌しべは3裂するのが特徴で、 多くの細長い糸状の副花冠が付き、黄色い葯の付いた雄しべ5本つきます。 その周囲には、花びら5枚、萼片5枚が、同じ形で放射状につきます。 和名のトケイソウは、中心部に長く伸びた雌しべが3裂して時計の針のようにみえ、 周囲についた花びらが文字盤のように見えるとして名づけられました。 また、パッションフラワーは英名で、ラテン語で flos passionis と呼ばれていたものを、 英訳してpassion flowerとしたもので、「キリストの受難の花」を意味し
庭のアジサイの樹に沿って伸びたツルが垂れ下がり、 3~4mmほどの小さな白い花が花序になってたくさん咲いています。 以前から、茎に間隔をおいて4枚の葉が輪生状についていたので、 何かなと思っていたのですが、8月末ごろから花が咲きだし、 アカネだと確信が持てました。 ヒマラヤ、アフガニスタン、中国、朝鮮半島などや、 日本の本州以南に自生するアカネ科アカネ属のツル性多年草です。 ご覧のように、花びらが5枚で、なかに5本の雄しべが見えます。 アカネは、根が赤いことからこの名前がつけられたといわれ、 古い時代から草木染に使われてきました。 夕焼けを表現するときなどに使われる茜色は、 この赤いいろに由来するようです。 別名は、マダー、アカネカズラ、ベニカズラ。 和歌の枕詞「茜さす」は、紫、日、月などを強調して使われますが、 こちらもアカネに由来します。 名前もしらない雑草のように思っていましたが、
9月に見た、ツリガネニンジン(釣鐘人参)の花です。 キキョウ科の多年草で、キキョウによくにた花を咲かせますが、 茎から伸びた複数の枝の先に、ホタルブクロによりよくにた形で、薄紫の花をした向きにつけています。 花びらの長さは、ホタルブクロ(長さ4~5cm)に較べて、1.~1.5cmと小さく、 花冠の先に柱頭が出ている、などの点が違います。 名前は、釣鐘状の花が咲き、根がチョウセンニンジンににていることに由来し、 日本全土の山野、林縁や河川堤防などに自生しています。 春の若い芽は、山菜として食べることができ、根や茎には咳止めなど薬効があると言われます。 別名は、トトキ、アマナ、ツリガネソウ、チョウセンバナ、ムケカシ(アイヌ語)などがあります。
ハツユキソウは、きれいな葉がよく目立つトウダイグサ科の一年草です。小さい花が咲く7~10月ごろに、緑の葉の白い縁どりが初雪を連想させるのが名前の由来です。北アメリカ原産で、日本へは江戸時代末に渡来しましたが、いまは普通に露地栽培されています。 葉の白い縁どりが初雪を思わせるハツユキソウ(初雪草) ハツユキソウの白い花 ハツユキソウの花 春に買ったハツユキソウ(初雪草)の花が、いまもつぎつぎに花を咲かせています。 夏から秋に咲く花ですが、花が咲く時期に、写真のように葉の縁に白い斑がはいり、その様子が初雪のようだとして、この名前がつけられました。 学名のユーフォルビアや、ミネユキソウ(峰雪草)などともよばれるようです。 北アメリカのミネソタ、コロラドなどが原産のトウダイグサ科の一年草で、日本へは江戸時代末期(1860年ごろ)に渡来したと言われ、いまは一般的に露地栽培され、切り花にもされています
国道沿いの空き地に、ヒメイワダレソウ(姫岩垂草、リッピア)の花がたくさん咲いていました。 以前から通るたびに見ていたのですが、今回撮ることができました。 昭和元年(1926年)に日本に入ってきた、南アメリカ原産の多年草です。 ヒメイワダレソウには近縁種が多く、見極めが難しいのですが、 日本在来種のイワダレソウ(岩垂草)に較べて花が小さく、花穂の長さも小さいくなります。 また、イワダレソウの改良種で、栽培品種のクラビア(K7)とも区別がつけがたいのですが、 こちらは花茎が長いようなので、ここではヒメイワダレソウとしました。 (^ ^;) 両者は、草丈の違いや、種子の有無に違いがあるのですが、今回は明確に区別できませんでした。 再度観察したいと思います。 m(__)m 花は、地面に沿って伸びた茎についた葉の腋から伸びた花茎の先に、 写真のような花が咲きます。 遠目には小さくてよくわからないので
7月の中ごろ撮ったハンゲショウ(半夏生、半化粧)の花です。 名前の半夏生は、七十二候のなかの半夏生(7月2日)のころに咲くためこう呼ばれたとか、 葉が半分白くなるので、名前を半化粧したといわれます。 もともとは半夏はカラスビシャク(烏柄杓)のことだったようですが、 後に、この植物に使われるようになったとのこです。 葉の表面が白く、裏面は緑なので、カタシロクサ(片白草)ともよばれます。 東南アジアや、日本の本州以南の水辺などに自生し、6~8月ごろに茎の先端や、葉に対生して、10~15cmほどの長い花序を出して、小さな花をたくさんつけます。
我が家で咲いた、栽培品種のリンドウ(竜胆)の花です。 50cmほどの茎の先端近くで、葉の間から鮮やかな青緑の花をうえ向きに咲かせています。 きれいな青紫は、キキョウを連想させます。 (^◎^) リンドウには、花びらが開かないエゾリンドウ系と 花びらが開くササリンドウ系がありますが、 こちらはエゾリンドウ系のようです。 リンドウの名前は、全草が苦いことに由来します。 「竜胆」と書いてリンドウと呼ばれますが、 中国名の竜胆/龍胆を音読みした(リュウタン)が変化したものといわれます。 そして、「竜胆」は、苦いことで知られる熊胆(クマノイ)より苦いとして、 一番を表す竜をつけて、竜胆と名づけられたといわれます。 別名は、イヤミグサ(胃病み草)。 苦いので、胃が病みそうだとしてつけられたのでしょうか。 こちらは、7月末に撮ったツボミです。 茎の先端ちかくに輪生状にたくさんの短い葉がつき、その中心に白
写真のように、ひろく広がったたくさんの葉のあちこちに黄いろい花が咲き、きれいだと思います。 花言葉は、「平静」「信頼」「しとやかな」。 「信頼」は、群生したアサザが、次々に一日だけ咲く様子に由来し、 「しとやかな」は、上品に咲く花の姿からつけられたといわれます。 アサザの葉 アサザの葉は、直径5~10cmのハート形で、スイレンの葉ににています。 葉の周囲にたくさんの茎が見られますが、地下茎から伸びて、 その先に葉をつけ水に浮かんでいます。 若い葉は食用にされることもあるとのことです。 アサザは種子でもふえますが、出走枝を出してその先に根をつけることによっても繁殖するので、 写真のようにたくさんに広がって生えるようです。 暑い夏に水の上に葉を浮かべ、可憐な黄色い花を咲かせるアサザ、絶滅することなく増えてもらいたいですね。 アサザの基本情報 アサザ(浅沙、阿佐佐)は、ユーラシア大陸の温帯地域に
熱い毎日ですが、いま、ミソハギのピンクの花が人目を引いています。 ミソハギ(禊萩)は、湿地や小川などの水辺で育つ多年草で、朝鮮半島や日本全土に分布するとされます。 この花は、6月ごろから8月頃に咲きますが、ハギ(萩)ににていて(花がつく様子がつく様子がでしょうか)、 花穂を水に浸してお盆のお供えものに水を振りかけて清めるミソギ(禊)に用いられたことから、ミソギハギと呼ばれていたものが変化したとされます。 別の説に、溝によく生えることから溝萩(ミゾハギ)と呼ばれていたことに由来するとする説があります。 また、お盆のころに咲き、禊に使われたことから、ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)、ミズカケグサ(水掛花)などの別名があります。 真っすぐに伸びた茎の先のほうに、写真のようにピンクの花が穂状の花序になってたくさん咲いていています。 花序の長さは10~25cmほどで、たくさんの花がよく目
コリアンダ-(パクチ、コエンドロ)の白い花が咲いています。 一つひとつの花は、直径6mmほどの5弁の小さな花で、そのうちの3枚は大きくなっています。 そして、10個前後の花が花柄を介して一点につく散形花序になっており、その花序が5個ほど集まってさらに散形花序を形成する複散形花序になっています。 コリアンダーは、江戸時代(10世紀ごろ)渡来しましたが、独特の匂いがあるため、日本料理では使われず、 1990年ごろからエスニック料理が盛んになるにしたがって栽培され、流通するようになったといわれます。(*^m^*) いまは、カレーなどの香辛料やサラダなど、いろんな形で使われているようですが、人によって好き嫌いがあるようですね。 もともとは、ポルトガル語に由来するコエンドロと呼ばれていたようですが、現在はコリアンダーやパクチと呼ばれています。 コリアンダーは英名で、古典ギリシア語の「Korianno
我が家のカスミソウが咲き出しました。 以前購入して、鉢植えにしている宿根カスミソウで、白とピンク(品種名:レッドシー)の2種類があります。 両方とも八重咲で、花の直径は10mmほど、もう少し小さいかと思ったのですが、 意外に大きな花ですが、たくさんに枝分かれした先に複数の花がついています。 カスミソウ(霞草)の名前は、名前のとおりたくさん咲いた花の様子がカスミ(霞)のようだとして、こう命名されました。 学名は、Gypsophila elegans。 Gypsophilaは、ギリシャ語で「石膏」を意味する「Gypsos」と、「愛する」を意味する「Philos」の合成語です。 地中海沿岸からアジアが原産地ですが、石灰岩質の土地を好むとのことです。 英名は、Annual Baby's-breath、Showy Baby's-breath。 花が咲いた優し気でかわいい様子から、つけられたようですね
よく通る国道沿いのケグワ(毛桑)の実が赤く熟してきました。 直径1cm弱、長さ3cmほどのクワの実で、緑いろから赤く変化していますが、黒くなっているのは見られないようです。 たくさんの小さな実がついた複合果で、小さな黒い突起が見られますが、雌しべの残ったもののようです。 食べて見ると、甘い味がしますが果汁がすくなくジューシーさに欠けるように感じます。 クワの仲間には、マグワやヤマグワ、栽培品種でマルベリーと呼ばれる種類などがありますが、 ケグワは、中国、朝鮮半島や、和歌山県以西に自生するクワ科の落葉高木で、雌雄異株です。 和歌山県以西とされていますが、奈良県内でも見られ、奈良県指定天然記念物にされています。 名前は、クワの仲間で、新枝や葉柄、そして新しい葉の両面に毛が多いことに由来するようです。 また、「クワ(桑)」は、カイコが「食う葉」が縮まったとする説や、「蚕葉(こは)」の読みが転訛し
5月ごろから、車道沿いの道端などで、写真のような、小さな黄色い花をよく見かけます。 花の直径は7mmほどの小さな黄色い花なのですが、 意外なことに、クローバー(シロツメクサ)と同じマメ科シャジクソウ属の一年草で、 ヨーロッパから西アジアの原産です。 花期は5~7月ごろで、長さ3~4mmほどの黄色い蝶形花が5~20個集まって、球状の花序になって咲きます。 名前は、仲間で、花の大きさが2cmほどのシロツメクサやムラサキツメクサなどに対して、花が小さいことから、この名前つけられました。 別名は、コゴメツメクサ(小米詰草)、キバナツメクサ(黄花詰草)。 なお、「ツメクサ(詰草)」と呼ばれるのは、江戸時代にオランダからガラス製品を輸入するに際し、衝撃から守るために乾燥したクローバーを緩衝材として使用したことに由来します。 花の名前としては、少し気の毒なつけ方のように思いますが、どうでしょう。(>_<
公園の芝生で、あちこちに、ポツンポツンとヒナギキョウ(雛桔梗)の花がさいていました。 日本の在来種ですが、東南アジアやオーストラリアにも生えているキキョウ科ヒナギキョウ属の多年草です。 草丈は20~40cmほど、花の直径は10mm弱ほどで、形は漏斗状で先端が5枚に分かれています。 中心部の3個の白く丸いものは、雌しべの先端が分かれたもので、その周囲には雄しべが5個ついています。 名前は、秋の七種(ナナクサ)の一つであるキキョウ(桔梗)ににていて、小さく可愛いことからこのようにつけられました。 蛇足ですが、ヒナ(雛)とは、生まれたばかりの鳥の子のことです。念のため。 (*^m^*) ヒナギキョウの花言葉は、「少女の優しさ」「少女の恋」。 小さく可愛い花の様子からつけられたようですね。 つぎの写真は、名前のもとになった、キキョウの花です。
クリンソウ(九輪草)のピンクや白い花が咲いていました。 この写真は、奈良県桜井市の鹿華苑で撮らせてもらったものですが、 苑内のあちこちで、たくさんのクリンソウがさいていて見事です。 花は、つぎの写真のサクラソウ(桜草)やヒメビジョザクラとそっくりで、花を見ただけでは区別がつきそうにありません。 ご覧のように、ハート形の花びらが5枚ついた可愛い花で、直径は20mmほどでしょうか。 中心部には、1つの雌しべと5つの雄しべがついています。 花はサクラソウとそっくりで、茎に輪生状につくところもよくにていますが、 草丈はサクラソウが15~40cmほどなのに対して、クリンソウは30~90cmほどになります。 クリンソウは、サクラソウ科の縮物の中で、一番大きくなるとのことです。 クリンソウは日本固有種で、北海道、本州、四国の山野の湿気が多い土地に自生しているサクラソウ科の多年草です。 名前は、花が茎に輪
よく通る道のガードレールのそばに、ヘラオオバコ(箆大葉子)の1株あり、たくさんの花が咲いていました。 いままで見たことがなく、私にとって珍しい花でしたが、意外にもオオバコの仲間でした。 ヨーロッパ原産のオオバコ科の多年草で、江戸時代末期に渡来し、いまは日本全土に分布しているとのことです。 日本在来種のオオバコは草丈が10~30cmほどなのに対し、ヘラオオバコは30~50cmほどと大きく、 葉の形が細長く、ヘラ(箆)ににている(オオバコは卵形)点などが違っており、ヘラオオバコと名づけられています。 ちなみに、オオバコ(大葉子)の名前は、葉が大きいとしてつけられました。 花は、春から夏にかけて咲きます。 写真のように地面から伸びたたくさんの花茎の先端に円柱状の花穂をつけていますが、 最先端近くに雌しべ、その下に雄しべ、その下に実をつけます。 ロウソクを思わせるような、ちょっと変わった面白い花で
道端の草むらにキンポウゲ(金鳳花)の黄色い花が、たくさん咲いていました。 車で走っていて見かけたのですが、黄色くたくさん咲いていたので、見つけることができました。 直径が2cmほどの小さな花ですが、光沢があってきれいな可愛い花で、人目をひきます。 ハート形の花びらが5枚、中心部にはたくさんの雌しべと雄しべがついています。 名前のキンポウゲ(金鳳花)は、このようなきれいな黄色い花であることからつけられたようです。 別名は、「ウマノアシガタ(馬の脚形)」。この花の形が馬の蹄につけるワラジの形ににているウマグツ(馬沓)としたとする説や、根生葉が馬のヒズメににているとする説があるようです。 中国、朝鮮半島、台湾などや、日本全土に自生するキンポウゲ科の多年草で、有毒植物です。 食べると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を起こすといわれますので、いたずら半分に食べたりしないほうが良さそうです。(^_^) 花
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