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ぼく自身は多くのベンチャー企業とかよりよっぽど面白い仕事を「受託開発」でやってきているので(あ、もちろん「面白い」というのは主観的な問題だとお断りしておきますが)、ウェブ業界にはびこる「受託開発はダサい」という思想に強い反発を持ってきました。今日はそいつらをバッサリ斬ることにします。 ぼく自身は多くのダメなベンチャー企業とかよりよっぽど面白い仕事を「受託開発」でやってきているので(あ、もちろん「面白い」というのは主観的な問題だとお断りしておきますが)、ウェブ業界にはびこる「受託開発はダサい」という思想に強い反発を持ってきました。 今日はそいつらをバッサリ斬ることにします。 これまでに見聞きしてきた「受託開発が面白くない理由」を一つずつ取り上げて検証します。 × 受託開発なんて所詮「自分の事業」じゃないから自社事業がやりたい。 ○ 「受託開発」でも「自分の事業」としてコミットすることができる
ゼロベースは「新規事業としてのウェブサイト開発プロジェクト」を何十件も受託してきました。その過程では「いかにして新規事業を成功させるか」を考え、工夫してきました。その現時点の成果として、一般的には「アジャイルUXD」と呼ばれる方法を獲得しました。その概要を本記事で紹介します。 2010年12月22日発売の WEB+DB PRESS Vol.60 へ寄稿した文章を(技術評論社さんの好意もあり)少し訂正して公開します。ブログエントリとしては長大な3万字なので、電子書籍BCCKS版(無料)もご利用ください。iPad版は読みやすかったです。 関連記事:アジャイルUXDの記事を執筆(ポンパレを7週間で開発したプロセス事例) (2011年1月17日) 誌面の制約(9頁)から、かなり圧縮した文章になってしまいました。ぶっちゃけると力みすぎで、決して読みやすくはない文章ですし、状況への憤りみたいなのもあっ
Facebook の Open Graph と、それに関連した Facebook Platform Policies (利用規約)の変更についての考察です。 Facebookアプリの設計で規約違反しないために (2011年6月11日) に書いたように、 If a user grants you a publishing permission, you must still obtain consent from the user before taking any action on the user's behalf, such as publishing content or creating an event. ユーザーがあなた(のアプリケーション)にパブリッシュ(投稿)の許可を与えたとしても、あなた(アプリ)がユーザーのかわりにコンテンツを投稿したりイベントを作成したりする際にはそ
「面倒くさい」コミュニケーションのプロセスを経て、お互いに入替不可能な関係ができることによって、長期的なコミットメントが生まれ、会社は社員をじっくり育てようとするし、社員もすぐに辞めずに頑張る。このような関係性をつくるために、ソーシャル・リクルーティングの面倒くささには意味があると言えるのです。 【編注:半年ほど塩漬けしていた文章です。まだ文体が硬い頃の文章なのですが、腐るよりマシなので、あまり手を加えずに公開します。】 「ソーシャル・リクルーティング」を「人間関係に基づく採用活動」と定義します。ソーシャル(social)という言葉の「社会的」という意味よりも「社交的」の意味に重きを置いた定義です。 これは「ソーシャル・コマース」の「人間関係に基づく商取引」という定義と整合的です。 →ソーシャル・メディアで「お互いに顔の見える商取引」が復活します 先に結論を言えば、求職者と求人企業がお互い
「アクセシビリティが大事だ」と人々に思ってもらうことと、「アクセシビリティが大事だ」と思わなくても企業が「金儲け」の努力をした結果として「アクセシブルなウェブ」が現れることについて。 このごろ日記感覚でお気楽に書くことにより質の低下が顕著ながらも量だけは増えているブログがこちらになります。今日もグダグダな文章を書きます。 iTunes Storeで買えない曲は「存在しない」か? 「iTunes Storeで買えない音楽は、私にとって『買える音楽』ではない」という人が増えると、これって「アクセシビリティ」の問題だと思うんですよね。DRMとかはその要素でしかなくて問題は音楽のアクセシビリティ。 んで、問題は問題として、解決策や対抗策はひとつではないわけです。「iTS以外のより自由なストアを立ち上げる」でも「iTSにすべての楽曲を入れる」でもいいわけです。アクセシビリティ問題だけ考えればね。(※
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投稿時刻 2012年6月 8日 16:55 弊社とはまったく関係のない第三者が、弊社を騙(かた)ってツイートしています。Tweetomy というTwitterアプリ(Twitterクライアント)は弊社とは無関係です。 弊社では「他者のコンテンツを不正に使用する」などの迷惑行為を行っている事実はございません。 迷惑行為の詳細 無関係な第三者のプロフィール文面を盗用した迷惑アカウントがあり、それらのアカウントで Tweetomy というアプリが利用されていることを確認しました。 それら迷惑アカウントの特徴としては「プロフィール文面やツイートに Amazon アソシエイト(アフィリエイト)のリンクを含むこと」があげられます。アフィリエイト報酬を目的とした迷惑行為だと推測できます。 その Tweetomy というアプリのリンク先が弊社ウェブサイト http://zerobase.jp/ になってい
ゼロベース不勉強会 #5 情報(2012年6月5日)で考えたこと、話したこと。Luciano FloridiのPhilosophy of Infomationとか、西垣通の基礎情報学とか。 昨日は不勉強会 #5 「情報」で酒を飲んだわけですが、それにもとづいて一筆。〔註:参加者の総意じゃないし、ぼくが不勉強会のあとで一人で考えたことも書いてます。〕 服毒本 西垣通著『情報学的転回』 Luciano Floridi著 "Information: A Very Short Introduction" 「服毒本」ってのは課題図書みたいなもんですが、べつに読んでこなくてもいい、というテキトーなものです。 考えたこと/話したこと 基礎情報学はそれ自体では役に立たない。応用的な知や実践を、原理的に再検討する時に、役立つ。一般に「基礎○○学」はそーゆーもの。基礎デザイン学も。 読書を「情報のダウンロード
ソーシャルゲームが規制や検閲に対抗して社会的正当性を得るためにはどのような思想と言論が可能か語ってみました。 ゼロベース不勉強会 #4 「ゲーム」の石橋によるレポート。飲酒しながら議論した、あることないこと。なお、参加者の総意じゃないし、ぼくが不勉強会のあとで一人で考えたことも書いてます。 対象読者 ソーシャルゲーム企業の経営者 執筆の動機 ソーシャルゲーム企業は批判されているのに、後ろ向きな自己弁護に終始しているのが残念。 もし自分がやっていることに価値があると思うなら、もっと正当性を主張したらいいのに。 経営者が言葉を発して、社会に価値を訴求し、過剰な規制圧力から業界を守ったらどうかな。 と思って、実際にどういうことが言えるかをデモンストレートしてみました。まあ、極端な例ですし、ぼくの考えたことに過ぎないので、このまま使えるとは思いませんけど。あくまでも社長ご自身の思想を、ご自身の言葉
第一に、良い戦略は良いストーリーでなければならない。ですから物語る力(ナラティブ)が必要です。第二に、良い戦略は〈他者〉への開かれた姿勢と感情移入から生まれる。これは文学的想像力の必要性です。第三に、未来を構想する際にも文学的想像力は役立ちます。とくにSF的な想像力が。 最近、物語る力(ナラティブ)や文学的素養(リテラチャー)について考えています。事業の構想において、とても大切なことだなあ、と。 もともと「理系」(という区分になんの意味があるかもわかりませんが)だった私が、このような内容を語るということは、その内容よりもむしろ「語る」という行為自体がある意味を持つでしょう。端的に言えば、典型的「理系」能力だけでは良い戦略を構想できない、ということを、「元理系」の立場から語ることになんらかの意味があるはずです。 以下、学者ではない私が語る言葉ですから、「普遍的な真理」などを語ったものではなく
「第2回ニコニコ学会βを開催してみた」というイベントで知り合った星暁雄さんが、弱者としての起業家を知ってくださいというぼくの文章を参照しながら起業家は「傷」をどう乗り越えるのかという文章を書いてくださいました。それに触発されて、ぼくも書いてみます。 「第2回ニコニコ学会βを開催してみた」というイベントで知り合った星暁雄さんが、弱者としての起業家を知ってくださいというぼくの文章を参照しながら起業家は「傷」をどう乗り越えるのかという文章を書いてくださいました。それに触発されて、ぼくも書いてみます。 「失敗」と「再挑戦」について考えてみます。起業家の「失敗」の経験には価値があるはずです。「失敗」した起業家の再挑戦を応援したい人がいます。まだまだ足りないとは思いますが。 失敗しても再チャレンジする起業家には絶対投資したい (アレン・マイナー氏:)飯塚さん(引用注:バイデザイン社創業者)ね。彼は本当
「デザイン思考」がなぜ「デザイン手法」や「デザイン実践」ではなく「デザイン思考」なのか。「思考」の外の部分を軽視することで成立する「デザイン思考」の欺瞞について考えます。 ぼくは十年ほど前にIDEO社のトム・ケリー氏の著作に感銘を受けてから「デザイン思考」的な手法に取り組んできました。その経験から思っていることがあります。それは「デザイン思考」への違和感です。どういうことでしょうか。一緒に「デザイン思考」のプロセスを見ていきましょう。 観察・分析をもとにデザインのコンセプト(概念)をつくる作業は文字通り「概念操作」です。いわば言語的な操作、象徴(シンボル)の操作とも言えます。 でも、それをプロトタイプという形にプレゼンテーション(現前化)するところには飛躍が必要です。さもなくば「ありきたり」のつまらないものしかできませんから。 この飛躍は「発想」の際に生じます。「発想」の場としての「ブレイ
ゼロベースのウェブ開発相談室第1回ゲストの梅本暖さんによるレポート記事を転載します。「無意識にしていた反復に敏感になる」ことが使いやすいものを作ることに通じるのだとお伝えしました。 動画 内容 最近『リーン・スタートアップ』の『顧客インタビューをしろ』という考え方が流行っている。顧客インタビューにも時間がかかる。『10人に聞いてからやれ』といった指標があるが、根拠がよく分からない。どのあたりで開発に移り、どのあたりでまた顧客インタビューに戻ってくるか、といったことに開発者のみなさんが悩んでいると思う。 というのは実践者ならではの悩みだなあと思いました。それに対して「闇雲なテストを繰り返すだけでなく、UIデザインやユーザビリティの経験則(ヒューリスティクス)を学ぶことが大事」というアドバイスをさせて頂きました。 トピック ユーザビリティ・デザインの原理原則をインストールする 製品の問題をユー
「茶会人訪問」を開発しています。出身校に関係なく、登録している社会人にOB/OG訪問を申し込めるサービスです。これを開発するうえで考えてきたことを書いておきます。 はじめに なぜ「茶会人訪問」を開発したかというと、学生が「社会人になり損ねることのないように」支援したかったからです。 「社会人になり損ねることのないように」といっても、単なる就活のテクニックや「内定獲得術」の話ではありません。もっと根本的な意味です。「社会人になり損ねる」とは「社会化のプロセスに失敗する」ということです。 社会化(しゃかいか)とは、社会学の用語で、子供や、その社会の新規参入者が、その社会の文化、特に価値と規範を身に付けることを指す。遺伝子により先天的に獲得されたものではなく、学習により後天的に獲得されるものである。 (社会化 - Wikipedia) 考察を進める前に、まずは学生の就職活動を「社会化のプロセス」
仮名漢字変換ソフトの辞書から意図的に「不適切語」が取り除かれることによって、確率的に少しずつ言葉が狩られていきます。そのような「間接的検閲」がいつのまにか実現してしまう未来社会の危険性と、検閲そのものの是非について考察しました。 はじめに 簡単な言葉を漢字変換できない仮名漢字変換ソフトがありました。その言葉はしばしば「不適切な言葉」と名指されています。もちろん私は差別的な意図でその言葉を用いようとしたわけではありませんが、変換しようとしたら、出来なかった。「もしや」と思い、他の「不適切語」も調べてみました。やはり変換できない言葉が多い。どうやら仮名漢字変換ソフトのメーカーは「不適切語」を意図的に辞書から取り除いているようです。かなりの確信を持って、そう思いました。 これは「検閲(censorship)」ではないか、と思いました。そこから出発した思考過程です。 〔※以下の議論の前提:現時点で
「ありもの」のプラットフォーム(とくにソーシャルメディア)を活用してコンテンツの発信やコミュニケーションを行えるようになってきました。ウェブサイト構築の必要性が減る中で、「ウェブ制作」の主題は「ウェブサイト」から「コンテンツ」へ移るでしょう。 Webサイト制作の終わりと始まりという記事で長谷川さんは次のように書きました: Webサイトは必ずいるよね、という前提に囚われず、利用者が最も必要としているコンテンツを配信する手段を選ぶ時代になりました。そのときに Web プロフェッショナルとして提供できる価値は、Web を熟知していること、コンテンツと利用者を繋げることができるスキルだと思います。 同意です。そのときウェブサイト構築への投資が減り、コンテンツ制作とコミュニケーション活動への投資が増えるでしょう。 「ありもの」活用で小さく早く 自前のウェブサイトで何か新しい情報発信をしようとすると「
ぼくは物を使ってミスしたときには自分を責めず、物に対して怒ります。「ユーザビリティ」(使いやすさに関する研究・実践の分野)の大御所も「出来の悪い物」に心底怒る人たちです。「使いにくさ」への敏感さは「使い易い物」作りの才能かもしれません。 航空券のインターネット予約をミスっていたことが空港で発覚しました。空席待ちで三時間遅れのフライト。とんだ休暇の始まりになりました。 物を使いこなすことができない ぼくはこういうミスをする奴なんですが、こういうエラーにおいて「自分が悪い」とは全く思わないんですね。もちろん人に迷惑をかけたときはその人に対して「自分が悪かった」とは思いますが、それでも物に対して自分が悪かったとは思いません。ほとんどの場合で物のほうが悪いと考えます。 ぼくには物を「使いこなす」ことができない。正確に言えば「出来の悪い物」を使いこなすことができません(よくできた物には「使いこなす喜
建築家丹下健三が50年前に指摘したように「間接的コミュニケーションの手段も、直接的接触の要求と必要性をますます誘発するだけ」です。会う事を「省略」しようとするのは違う。商売においても生身で向き合う事は「真っ当さ」につながるし、ソーシャル・メディアは「会わずに済ますため」ではなく「もっと会うため」に使う方がいいと思うんです。 「ソーシャル」と言ったときに重要なのは「会うこと」です。対面、面会、会合。 「ソーシャルメディアが発達すれば、会わなくても人間関係を構築できる」ってのは、まあ嘘ではないんですが、弱いと思うんですね。あんまり好きじゃないです、個人的には。 建築家の丹下健三が50年前に指摘しています: ひとは、オーガニゼイション・マンは孤独であると訴える。しかしこのネットワークから見放されるとき、さらに孤独である。人々はそれに結びつこうとして結集する。電話、ラジオ、テレビ、さらに携帯電話、
第1回ニコニコ学会βシンポジウム(2011年12月6日)に参加しました。何度も登場した「想定外」というキーワードを「生成力」という概念で解釈しました。アーキテクチャのデザインプロセスについては「永久にベータ版」という概念をもとに理解しました。 ニコニコ学会βの第1回シンポジウム(2011年12月6日)に「個人スポンサー」として参加させて頂きました。楽しんで学ぶことができました。わずかな参加枠に招待してくださった江渡さん(@eto)に感謝しています。余談ですが「個人スポンサー」の特典としてニコニコ学会βウェブサイトの末尾(フッタ)にTwitterアイコンを載せて頂きました。 「生成力」と「想定外」 さて、ぼくなりに今回のシンポジウムを振り返ってみますと、シンポジウムを通じて、セッションを超えて、何度も何度も「想定外」というキーワードが出てきたことが印象的でした。ぼくは「想定外」というキーワー
ソーシャル・メディアで「お互いに顔の見える商取引」を推進したい。商取引に人間性・人間味を取り戻したい。それってウェブにできる「善いこと」だと思うんです。 【編集註:もとのタイトルは"「ソーシャル・コマース」の公共的価値は「入替不可能な人間関係に基づく商取引」を復活させること"となっていましたが、堅苦しいので変えました。】 前置き そこそこ長い話をします。約5千字の文章です。本題から入らないので回りくどく感じるかもしれません。日本人の平均読書速度は400〜600字/分らしいです。読むのに10分くらいかかりそうですね。時間のあるときにでも読んで頂けると嬉しいです。では本文をどうぞ。 「市場」というフィクション 「ソーシャル・コマース」について考えているうちに、「マーケティング」という言葉へ違和感を持つようになりました。 「マーケティング」の人間観は、近代経済学が抽象化・匿名化した「経済人」(ホ
多くの起業家は、不器用にしか生きられないので起業します。能力も、経験も、心構えもないままに独立起業して、孤独に社会と対峙します。そして多くが失敗します。 定義 議論の前に「起業家」を狭く定義しておきます。 起業家とは、個人事業と会社の「創業者」であり、従業員を雇用する事業主・経営者である。 この記事の議論は、より幅広い人々に当てはまるはずですが、議論の無用な混乱を避けるために、ひとまず上記のように「起業家」を狭く定義しておきます。 起業家の例 「将来の大企業」を目指して起業したベンチャー・スタートアップ企業の創業者 数名で受託開発しているシステム開発会社の創業者 コンビニのフランチャイズ・オーナー ラーメン屋の創業者・店主 起業家の例外 他人を雇用していない事業主は例外とします。例えば: 個人でiPhoneアプリを開発・販売して、雇われずに生計を立てている開発者 有料メルマガや著書印税によ
金融の世界ではマシン同士の取引が「暴走」した事例が知られています。今後、多くの分野でマシン間通信が導入されていきますが、同様のリスクをはらんでいると言えます。これは単にリスクの量的な問題であるだけでなく、統治の問題としても考えるべきではないかと思います。 Wired日本版に「暴走するアルゴリズム」というシリーズがありました。 アルゴリズムはあまりにわれわれの金融システムに浸透しているので、もはや市場はそれなしには機能しなくなってしまっている。(...) だが最悪の場合、それは不可解でコントロール不能のフィードバックのループとなる。これらのアルゴリズムは、ひとつひとつは容易にコントロールできるものなのだが、ひとたび互いに作用し合うようになると、予測不能な振る舞いを─売買を誘導するためのシステムを破壊しかねないようなコンピューターの対話を引き起こしかねないのだ。(...) 今日ではこれらの唐突
ゼロベース株式会社のユニークな制度について説明します。「フリーランス的な自立したプロフェッショナルにとって働きやすいプラットフォーム」というコンセプトで設計されています。 ゼロベース株式会社の制度は「フリーランス的な自立したプロフェッショナルにとって働きやすいプラットフォーム」というコンセプトで設計されています。その説明のために『自立したプロフェッショナルのための自由な企業の制度』(初版は2010年1月)という記事を大幅に加筆して更新しました。内心「多くのサービス業(プロフェッショナル・サービス・ファーム)で利用可能な制度なのでは」と思っていますが、各方面のご意見を頂きたいと思います。 目次: 独立採算制 社外取引・社内取引 ワークスタイル 個人主義的な社風 本部費(共通固定費) 「税制」「財政」「小さな政府」という「国家」のメタファ モデルケース 個人採算表(年間) 給与明細と手取り(差
Fringe81の「コンバージョンパス分析のやり方」は、新しいシステム(とくにアルゴリズム)の有効な設計手法を実践している好例です。 このデータは、エクセルにすると約5万行あった、サーバの生ログを、クリーニングして、さらに「ああ、このコンバージョンパスはAだな~、Cだな~」と1000万ブラウザ分、目で全部判断して作成しました。18時間くらいかかりました。苦労話をしたいわけではなく(笑)、どんなシステム開発するにも、まずは手で実際にやってみて、価値があるかどうかをやってみると、見えてくるものがあるのです。こちらのCVパス自動類型化については、実際私が手でやった作業手順を整理して、ロジックを書いて、現在実際にエンジニアが開発に入っています。 コンバージョンパス分析のやり方と解説 | Fringe81 blog
建築家(アーキテクト)は「生活環境としての物質空間」を構想・設計する役割において社会的信頼を得ています。それと同等の社会的信頼を得るべき職業、つまり「生活環境としてのウェブ(情報空間)」を構想・設計するシリアスなプロフェッショナルとして「ウェブ・アーキテクト」を名乗ります。 【追記:2012年2月20日】ここで用いている「情報空間」という情報技術の「(異)空間的比喩」について考察したところ、妥当ではない比喩だという結論に至りました。いずれ詳しく説明したいと思いますが、まずはその転向を補足するに止めておきます。(もっと読む) このような質問を頂きました: 私は今就職活動の大学生です。最近よく「インフォメーション・アーキテクト」という職種について耳にするようになりました。ウェブ・アーキテクトとの違いはありますか?また、ウェブ・アーキテクトというお仕事に向いている人はどんな人ですか? 〔※所感:
「ベンチャー起業促進」という大義名分があろうとも「権力による価値観の規範化」は不当です。国家に頼らず、あくまで民間での啓蒙・説得を通じて、社会における正当性を獲得しなければなりません。 日本のノベーションを促進し、経済成長を図るには、産業を新たに生み出すベンチャー企業を輩出することで、富を産むサイクルを構築することが求められる。だが、現状では、全く逆の方向に向かっている。 では、どうすれば良いのだろうか?冒頭に述べた通りベンチャー企業を生み出す方法は、具体的には、以下3点だと考えている。 価値観の醸成:「皆がベンチャーを起こしたいと思い」リスクテイクしたベンチャー起業家を称賛する文化・価値観を醸成する。 生態系の醸成:「ベンチャーが成長しやすい生態系を創り」規制緩和、民間開放、ベンチャー・キャピタルの育成。 人材の醸成:「ベンチャー起業家予備軍に適切な教育を施す」ベンチャー人材を育成し鍛え
問題提起です。「大勢の目(enough eyeballs)」によってオープンソース・ソフトウェアの品質は担保されるはずでしたが、必ずしもそうではないようです。では、大勢のチェック(enough eyeballs)が機能するのはどういう場合で、機能しないのはどういう場合でしょうか。 オープンソースソフトウェアの品質は「大勢の目(enough eyeballs)」により担保される、という言説が有力です。しかし、その命題は常に正しいのだろうか、と疑問を抱くことになりました。 PHP5.3.7のcrypt関数には致命的な脆弱性があります。最悪のケースでは、任意のパスワードでログインできてしまうという事態が発生します。 徳丸浩の日記: PHP5.3.7のcrypt関数に致命的な脆弱性(Bug #55439) このバグが発生した際に、自動化されたユニットテストは失敗(fail)していたそうです。テスト
「リアル」と「バーチャル」は対立概念でしょうか。単に「バーチャル」と言っただけではそれが「リアル」の同義語なのか対義語なのかはっきりしません。 前文 次のような文章や動画を見ました: これまでわたしは何度も、ソーシャルメディアを「バーチャル・オープン」と「リアル・クローズド」の2種類に分けて議論し、「リアル・クローズド」なソーシャルメディアが「バーチャル・オープン」をはるかに超える伝播力、熱量を持つ、と主張し続けてきた。どこのだれだか分からない人とのコミュニケーションより、リアルな友人とのコミュニケーションのほうが圧倒的に盛り上がるのは、当たり前の話だからだ。今回スタートしたMangafulDaysは、この「リアル・クローズド」に主軸を置いたサービス。これは盛り上がらないわけがないと思う。ぜひリアルな友人と一緒に参加してリアル・クローズドのパワーを実感してもらいたいと思う。 湯川鶴章 イケ
震災において非公式リツイートでのデマ拡散が目立った。非公式リツイートを駆逐するための〈コメント付き公式リツイート〉という機能改善をTwitter社へ緊急提案する。 提案のきっかけ 震災でTwitterは生命線として役立った。それと同時にデマも拡散した。デマが奪った命もあるだろう。 twitterのデマ発信源はつきとめられる: エビログ 非公式RTや拡散希望などの「ノイズ」を除去して目的のツイートを検索する方法 : ライフハッカー[日本版] などの記事は興味深い。一次情報(ソース)にあたって真偽を確かめる方法として有用だ。 しかし、人々はこういう方法を知ったとしても、その手間を惜しんでデマを拡散し続けるだろう。それを責めるよりは、リデザインしたい。現時点で〈コメント付き公式リツイート〉と〈出典メタデータ付きクリップボード〉という2つのアイデアがある。まずはこの文書で〈コメント付き公式リツイー
Wikipediaの「削除された記事(AfD: Article for Deletion)」に関するデータ視覚化プロジェクト "Notabilia" を紹介する。視覚化を通じて見出されたパターンが興味深い。その他、研究成果の興味深い発見を紹介する。また、触発されたアイデアも述べる。 Notabiliaは、Wikipediaの記事が削除に至るまでの審議過程を視覚化 (visualize) している。 Taraborelli & Ciampagliaの研究 (論文PDF) をもとに、「情報視覚家」 (information visualizer) の Moritz Stefaner が制作した。 Stefaner は、認知科学の学士号と、インタフェース・デザインの修士号を持っている。 Wikipedia の記事は、次の過程で削除される。「削除依頼」が出された記事は「特筆性 (notabilit
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