■中年フリーター 「中年フリーター」が当たり前のように存在し、その悲哀が10年以上前の就職氷河期と重ねあわせて論じられることも珍しくなくなってきた(たとえばこの記事氷河期世代が直面する「中年フリーター」の現実 「人手不足の会社はいっぱいある」と言うけれど)。 就職氷河期で失敗したフリーターやニートたちが中年になり、引き続き雇用の調整弁として苦しんでいるという趣旨だ。 同記事では中年フリーターの人々の月収は20万を切る程度と書かれているが、僕が30代以上のニートや非正規支援をしていて感じるのは、こうした月収20万弱は、ある意味非正規のエリートだ。 正確には立場的な意味での非正規のエリートは「契約社員・派遣社員」で、2014年度の非正規雇用労働者のうち20%存在する(「非正規雇用」の現状と課題)。 現在、労働者全体の4割が非正規ということはよく知られており、この非正規4割の20%が派遣・契約社