文部科学省は8日、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」の約100倍の性能を持つ次世代スパコンの開発に乗り出すことを決めた。 同日開かれた専門家でつくる作業部会で認められた。2020年ごろまでの完成を目指す。 スパコン京は1秒間に1京(1兆の1万倍)回の計算能力がある。新たなスパコンはその100倍の計算能力がある「エクサ(100京)級」と呼ばれる。作業部会は、防災や医療などさまざまな分野で、こうしたスパコンが必要になりつつある現状を指摘。「科学技術の発展や産業競争力の強化に貢献できる」として、開発が適当と結論づけた。 「京」は11年にスパコン計算速度ランキングで世界一になったものの、昨年は米国勢に抜かれて3位に後退。エクサ級スパコンでの首位奪還を目指す。