リスクは感情的に騒ぐのではなく、定量的に考えることが大事である。きのうのニューズウィークのコラムで「汚染水は薄めて流すしかない」と書いたら、予想どおり反発が来ているが、彼らは汚染水の放射線レベルを知っているのか。 上の図は9日の言論アリーナで東電の姉川常務が見せた図だが、最近では3号機の取水口でも100ベクレル/ℓ程度で、一般食品の環境基準も満たしている。これは取水口のレベルなので、外海に拡散すれば、ほとんど測定できない濃度になるだろう。だから他の汚水と同じように薄めて海に流すことがもっとも合理的な処理方法なのだ。 今のようにプラントが破壊されている状態では、地下水の流入や漏出は避けられない。それを「完全にブロック」しようとすると、発電所のまわりを氷の壁で囲んで冷却材を半永久的に循環させるというとてつもなく高価な対策が必要になる(それでもゼロにはならない)。 なぜ原子力だけが、このようにゼ
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