「オレオレ詐欺」には強くても、税金などの払い戻しを装う「還付金詐欺」には弱い大阪人−。大阪府警が30日まとめた今年1〜5月の府内の振り込め詐欺の被害状況で、こんな大阪人像が浮かびあがった。全国での還付金詐欺の被害額は一般にオレオレ詐欺の半分以下だが、大阪府の還付金詐欺は件数、被害額とも前年同期比10倍以上と急増しており、オレオレ詐欺を大きく引き離している。 府警幹部は「オレオレ詐欺に強い大阪人も、金が戻ると思わせる還付金詐欺には注意してほしい」と呼びかけており、府警は同日、被害抑止に向けた「振り込め詐欺対策本部」を設置した。 府警捜査2課によると、府内の今年1〜5月の振り込め詐欺の被害額は、2億3296万円で過去最悪。 種類別トップの還付金詐欺の被害は8547万円(84件)で、前年同期の542万円(6件)から急激に増えた。 一方、親族らを装って現金をだまし取るオレオレ詐欺は3402万円(1