国際教育到達度評価学会(本部・アムステルダム)は29日、57の国と地域の小学4年生と中学2年生を対象に算数・数学と理科の基礎学力を測る「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS)の結果を公表した。 日本は小4、中2の全4教科で過去最高の得点を記録し、中2の理科はこれまでで最高の2位となった。中2は学習内容を増やした「脱ゆとり教育」のもとで学んでおり、文部科学省は「その効果が表れた」と分析している。 調査が現在の形式になった1995年の世界の標準値を500点と設定し、偏差値化した得点で国ごとに比較した。トップは4教科ともシンガポールで、日本や韓国、台湾、香港などのアジア勢が上位の大半を占めた。