突然の知事辞職を受けた東京都知事選(16日投開票)まっただ中の30日、都議会定例会が開会した。知事席は空席で、「責任者が不在での答弁に意味はない」と本会議での質問を見送る会派も出るなど、異例の議会となった。 また、衆院選とのダブル選となり、都議らも選挙応援に駆り出されることなどから、閉会日を当初の14日から6日へと繰り上げた。通常は2日間の本会議質問をまとめて1日だけとしたほか、公示日の4日に予定されていた常任委員会も3日に前倒しするなど、「選挙優先シフト」(議会関係者)となった。 この日の代表質問で、共産党が都知事選立候補者の名前を挙げ、「ともに新しい都政を切り開く」などと発言したことから、紛糾。結局、共産が議長に発言の取り消しを求め、本会議に諮った上で、許可された。