子供の自殺を防ごうと、文部科学省の有識者会議が、子供たちが自殺直前に示すサインや、サインに気づいた教師の取るべき対応を示した教師向けマニュアルの素案をまとめた。教師向けとしては初めてで、現場の教師には心強い“虎の巻”となりそうだ。文科省は来春、全国の小中高校に配布を予定している。 マニュアルは「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」(座長、高橋祥友・防衛医大教授)がまとめた。 平成19年の小中高校生の自殺者数は274人(警察庁まとめ)と、毎年300人前後で推移している。こうした状況を踏まえて、文科省は、どんな教師でもいち早く子供の変化を見つけることができるようなマニュアル作りを進めていた。 素案では「自殺する直前には、救いを求める必死の叫びをあげている」と指摘し、自殺する直前の子供に表れるサイン(兆候)として、「これまで関心のあった事柄に興味を失う」「急に成績が落ちる」といったポイ