オスプレイ訓練 沖縄の負担を軽減する一石に(6月11日付・読売社説) 沖縄県の過重な負担を日本全体で分かち合うことは大切だが、実現性には疑問符が付く。 日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)と松井幹事長(大阪府知事)が安倍首相と会談し、沖縄県に配備中の米軍新型輸送機MV22オスプレイの一部訓練を大阪・八尾空港に移転することを提案した。 首相は、移転の可否について小野寺防衛相に検討を指示した。 オスプレイは昨秋、米軍普天間飛行場に12機が配備された。今夏に12機が追加配備される予定だ。事故の恐れが高いという誤解や偏見が多いためか、沖縄では今も、配備への反対論が強い。 オスプレイは既に、山口県の米軍岩国基地を拠点に日本本土で5回、飛行訓練を実施している。航続距離が長いだけに、さらに訓練移転を増やすこともできよう。 沖縄の負担軽減に本土が積極的に協力したいという橋下氏らの問題意識自体は、評価でき