児童虐待防止 関心の高まりを無駄にするな(7月21日付・読売社説) 厚生労働省は20日、2010年度に全国の児童相談所(児相)が対応した虐待の相談や通報件数を公表した。 前年度より1万件以上も多い、5万5152件に上っている。3割近い増加率だ。 厚労省によると、子どもの泣き声や悲鳴が聞こえた、という段階での「泣き声通報」が急増しているという。対応件数の増加は、虐待防止に向けて、社会の関心が高まった結果と捉えたい。 裏を返せば、それほどまでに昨年は痛ましい虐待被害が続発したということだろう。大阪市で、猛暑のマンションの一室に幼い姉弟が1か月以上も置き去りにされ、遺体となって見つかった事件は記憶に生々しい。 ただ、通報件数だけでは虐待問題の深刻度は測れない。急増した通報のうち、虐待と確認したケースが何割あったのか。深刻化する前にどれだけ食い止めたのか。厚労省は、もっと精緻に実態を分析し、対策を
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