警察庁は6日、11月の全国の自殺者(速報値)は2765人で、1月からの総計が2万9105人に上ったと発表した。 昨年同期より1252人減っているが、13年連続となる年間3万人超のペースで推移している。 男女別では、男性が約7割の2万499人、女性が8606人。月別では、6月まで10か月連続で前年同月を下回っていたが、7、8月は増加。その後、2か月連続で減少したが、11月は243人増えた。 都道府県別に見ると、最多は東京都の2693人で、大阪府(1898人)、神奈川県(1682人)と続いた。最も少ないのは徳島県の159人で、鳥取県(167人)、福井県(191人)となった。 長引く不景気で、年末も失業者らの自殺が増える恐れがあり、内閣府で相談窓口の拡充などの対策を進めている。