「ホワイトハンズ」の代表理事である坂爪真吾氏は、童貞の中年男性について、現実の女性と接した経験に乏しいと指摘。女性の裸体を見る時間を設けるのが問題解決への第一歩になるという。 同氏はまた、「日本社会では、アニメ、漫画、ゲームなど、恋愛やセックスの他にも娯楽があふれている」とも指摘。痛みや苦悩を伴わない娯楽が優先された結果、恋愛やセックスを必要としなくなった。完璧な異性関係があり得るという幻想に加え、日本社会特有の失敗への恐怖感が相まって、深刻な社会問題に発展。異性関係の減少や出生率の低下、人口減少につながったという。 前述のサカイさんは教師であり、登山家でもある。童貞というだけなく、女性と付き合ったこともキスをした経験もないが、デッサン教室が助けになっている。童貞であることは長年、周囲に秘密にしてきた。だが、それは問題を見て見ぬふりをしていたに過ぎなかったという。 記者には6歳の息子がいる