NECは、パソコンの消費電力を利用者の行動に合わせて自動制御する新ソフトを国内で初めて開発し、12月から企業向けに出荷する。 オフィスで大量に使われているパソコンの消費電力を抑えながら部門ごとの省エネ目標の設定や管理を徹底し、企業が排出する温室効果ガスの削減を支援する狙いだ。 産業部門に比べて温暖化対策が立ち遅れているオフィスなどの業務部門でも対策を強化する動きが広がりそうだ。 NECの新ソフト「エネパルPC」は過去3か月間にパソコンがどう使われたか、利用者の行動パターンをキーボードやマウスの動きから記憶・学習する。午前中に開かれる定例会議や営業マンが外回りしている時間など利用者がパソコンを使っていない時間を把握。そうした時間帯になると電源を入れたままの状態ならば自動的に「スタンバイ」や「休止状態」に切り替えてムダな電力を使わないようにする仕組みだ。 ソフトはパソコン1台単位で組み